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魔王(竜人)の息子に転生してしまった!  作者: グランディア
第1章 この世界に降り立った転生者
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ステップアップ

俺は自分のベッドに仰向けになって石でできた天井を見上げ、昨日の出来事を思い出していた。


あの傭兵は俺を連れ去ってどうする気だったのだろうか・・・親父と殺し合わせる為の道具として教育する気だったのだろうか・・・どっちにしろあまり良い末路を辿りそうにない結果だっただろうに・・・


親父は魔王・・・俺達はその子供・・・俺達の身柄を抑える事はヘルマンドにとって交渉の切り札ともなるし、そのまま育てれば親父に匹敵する強さになるかもしれない・・・そう言った狙いがあっての誘拐だったのだろうな・・・


帝国は一体何が狙いで魔族達を狙うのだろうか・・・


ペドラ母さんも今日は忙しくて外に出て負傷者や、建物の修復の指揮をとる為に不在だ


ガルキオとジェラルトと俺・・・兄弟しか居ない部屋


寝返りうつと目の前にジェラルトとガルキオが心配そうに俺を見ている


「ん?どうした?」俺が起き上がるとガルキオが「レギオン・・・大丈夫なの?」


「あ、あぁ・・・大丈夫だけど?」


ジェラルトが俺の手を握り「レギオン・・・連れ去れそうになったって・・・」


「あ、あぁ、でもここに居るから平気だ」


ジェラルトもガルキオもションボリした顔になっている


俺はガルキオとジェラルトの頭を撫でて「こらこらそんなショゲた顔するなって」


ジェラルトが目をウルウルさせて「だって・・・兄ちゃんとサヨナラするの・・・嫌だよぅ・・・」


可愛いなぁ


そんな事思いながら2人を抱き締めた


――――――――


一方ジェリク


ヘルマンドを歩いて森林に隠れている人間の拠点を1つ残らず消し飛ばしていた


「ふんっ!!」煉獄ともいえる真紅の槍グングニル・・・それとジェリクの魔力も相まって軽く一振りすれば人間が隠れている拠点1つ吹き飛ばす事など、落ちた物を拾うのと同じぐらい容易い事


兵士が跡形も無く吹き飛んだ拠点が完全に全滅したか確認する


「うわぁヒデェ・・・完全なさら地だよ・・・これ・・・」


「こんな中生き残る奴なんて居るのか・・・?」



ジェリクは堂々とグングニルを地面に突き立て腕組みして生存者ゼロの報告を待つ


兵士が敬礼して「生存者ゼロです!!お見事です魔王様!」


ジェリクが一息して「足りんな・・・反応石で残りも全部狩り尽くすぞ!!」



兵士達は青い石をバックから取り出して、石を手に持ち辺りを探るとピコピコ光って反応する


「こっちに反応が!」


ジェリクがグンニグニルを引きぬいて振り回してジャキン!と手に持ち

「行くぞ!!」



そして山のあちらこちらが吹き飛び・・・人間達はその森から一掃される事になった・・・



―――――――


城のレギオンがふっ飛ばした廊下の中


ペドラも資材リストを見て頭を抱えて「人間ほど物資もある訳じゃないから結構カツカツなのよね・・・残念だけど完全復元では無く、部分的に通路を確保する形に変更しようかしら・・・」


小さな体のドワーフ族の従業員たちが敬礼して「物資の運び込み完了しました!いつでも作業を開始できます!」


「えぇ、物資が圧倒的に足りてないだろうから、通路が確保できれば良いわ。」


ペドラはドワーフ族のチーフを見て「ドワーフ族の貴方達ならできると思っています!頑張ってください」


「了解しました!」


ドワーフ族がセッセと働き始める



ペドラが一息ついて「さてと・・・城下街の方にも色々と説明したり落ち着けたりと・・・やる事は山積みね・・・」



――――――――


レギオンサイド


俺はメイド達が持ってきてくれたご飯を食べ終えて


俺はあのシュベルト先生がくれた本のテストのページを開いて

「ブレスレットっと・・・」


ブレストレットをはめて指定された魔法を繰り出す


「マジックガード!パワーガード!マナガードナー!!」


本が俺の術式を感知して光り輝く


大きく本が輝いて次のページが開かれる


第二ステップ・・・【魔導派生の仕組み】


ここからが魔法の使い勝手が上がってくる段階だ・・・



魔導派生とは、火や風、防御壁などに、追加効果や発生条件を指定する方法


簡単な複数化の類ではダブル、トリプル、フォース、フィフナーと別れ、一発ずつの威力が低下する代わりに連撃する事ができる


その他にも連撃以外にも、追尾、追従、追加属性、他にも無数に存在する



なるほど・・・つまり魔法とは基本術式に色々書き込む形で発動させるのか



そしてかなり重要な事が掛かれていた


最も大事な項目としては想像イメージこれが最も魔法において有効な攻撃手段となる


先ほど紹介した追加とは異なり、自分の想像したままの物を具現化させる事で攻撃する魔法攻撃、これは豊富な魔力を有する者でなければ成しえない技である


想像した通りに攻撃!?そんな事ができるのか・・・


その事について詳しく書かれている


真に魔導を極めるならば、咄嗟に反応した時に発動できるよう、想像力が必要となる、魔法とは術式が全てではない、想像が物を言う、発動させるには具体的にイメージを掴むと後は体が勝手に動いて魔法が使えるはず。


そしてこの方法が習得できたら、その技で鍛錬を積めば・・・君はもう一流の魔法使いだ


よし・・・試してみるか


楽しそうにゴッコ遊びしているジェラルトトガルキオの間に大きな魔法障壁をイメージし


手をかざして見る


そうすると頭がズキリと痛くなって体が勝手に動いて術式を書き始めた


「なっ!」


まるで体の中の魔力が外に出たがって、体を突き動かすような形で術式を書き上げる


そしてジェラルトとガルキオの間に障壁が現れる


「うわぁぁ!?」二人とも驚愕して尻もちをつく


青く透き通った障壁は俺の手を下げると魔力を失い崩れる


「す、すげぇ」


つまり術式がマニュアル発動、こっちがオート発動って訳か


術式要らないじゃねぇか



その日は1日中、イメージした魔法を放つ練習を続け、俺の魔法使いへの道が開けた瞬間だった・・・


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