表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王(竜人)の息子に転生してしまった!  作者: グランディア
第1章 この世界に降り立った転生者
15/184

城内迷子

城内のいつもの人口川が流れる芝生が生い茂る広場で・・・


「ハァァ!!」

ペドラが火球を放ち


俺がマナガードナーという魔力を防ぐ魔法でガードする


「ふぅ・・・」俺は安堵の息を吐いてペトラが走ってくる


「上出来ねレギオン」


ペドラはタクトのような杖を広場のベンチに置いて「レギオン、自分を守る魔法なら私はいつでもいいわ!」


「ありがとう母さん!でもなんで?」


ペドラが笑って「自分を守る為の魔法なら・・・私はいいと思うわ」


なるほどね・・・ペドラ母さんからすれば俺が自分の防御であれば、誰かを傷つける魔法ではないし、何より俺の保身に関わるからか


俺はペドラ母さんの目を見て思う『俺はいい母親を持てたな』



―――――――


ペドラが笑って「さぁ帰りましょうか!」そう言って俺の手を握り、元の場所まで戻り


「ジェラルト!ガルキオ!!帰るわよ~!」


2人共広い場所で駆け回って戦闘ごっこしていて、気が付くと中断して走ってくる


ジェラルトとガルキオがペドラの足に飛び込んで抱き着く


やっぱりあれが普通の子供なんだろうなぁ・・・


そう思って一家は城へと戻る



だが帰る最中だった、最近は俺達を台車に乗っけず自分の足で歩く事が多いからシェラルトとガルキオは城内を駆け回っている為、ペドラの管理が行き渡らない事がたまにある


その分俺がしっかり見ているんだが・・・


ガルキオがすれ違った狼族の男性に興味を持ったのかついて行ってしまう


「ちょ、ガルキオ!」


俺が後を追い掛けると今度はジェラルトが反対方向のメイド達に興味を持って走って行く


ペドラがそっちを追い掛けて行く


ガルキオを見ると後を追い掛けて行ったようだし、ペドラ母さんもジェラルトで手一杯だ


仕方無いガルキオを俺が連れ戻そう



俺はガルキオを追い掛ける

「おい待てって!」


ガルキオが狼族の男性の人に追いつくと


狼族の男性は「ガ、ガルキオ王子!?どうしてこんな所に・・・ペドラ王妃はどこに?」


ガルキオが狼族の男性に興味が湧いたのはどうやら背中に背負っている弓が気になったようだ


狼族の男性も頭を抱えて「参ったなぁ・・・王室近辺は魔王様が承認してくれた人じゃないと入れないし・・・困ったなぁ」


俺が追いついて「すみません!こら!ガルキオ!!行くぞ!」


ガルキオも満足したのか頷いてついて来る、


そしてさっきのペドラが居た方へと戻ってみるが・・・


俺は真っ青な顔で「居ない・・・」


どうする?探しに行く?いや・・・この広い城内・・・案内図も無しに歩いたら確実に迷う・・・


ここに待つ?確実な方法だが・・・


周囲を見渡すとチラホラ人が通る


しかもさっきの狼族の男性も『魔王様の承認が無いと入れないしなぁ』と言っていたし


つまりここは魔王が管理する管轄では無い・・・


俺は自分のブレスレットを見て『最悪連れ去れられそうになったらコイツ外して大暴れすれば大丈夫だろう』


その場でしばらく待つ事にした


すれ違う旅に兵士達が『どうしよう』って顔をしている


しかし誰も王室へ連れ戻そうとする人は誰1人としていない


恐らく魔王に殺される危険性を考えているのだろう、親父の魔力で皆気絶しているぐらいだし・・・


――――――


10分経過・・・



来ない・・・


ガルキオもソワソワして動きたがっている、また勝手にダッシュされたらたまったもんじゃない・・・ここで俺の運動不足が仇となっている、体力的には戦闘ごっこ遊びしているせいでガルキオは俺の数倍程体力はある


駆け出されたら追い掛けられない・・・後少し・・・10分もしたら戻ってくる・・・はず



――――――


5分経過


遅い・・・やばい、ガルキオがチラチラ様子見始めた


「ガルキオ、待っても来ないから・・・行こうか?」


ガルキオがコクコク頷いてついて来る



歩いていると城内が騒がしい


「た、大変だ!!城内に侵入者が入ったと報告が!!」ドタドタ走り回って通達している兵士


最悪・・・この上無く最悪だ

俺の顔が真っ青に染まる


兵士達がこっちに走ってきて「レギオン王子!ガルキオ王子、いつまでも廊下に居たら危険です!!緊急時対応で失礼します!!」


兵士に抱っこされて、その兵士の兵宿に直接向かう


すれ違う兵士に「おいアルマンド!!何やってんだ!?魔王様に殺されるぞ!それに緊急招集かかってるんだぞ!?」


「だってあのまま廊下に放置できないだろ!?とりあえず俺の部屋に入れて鍵かけて事が収まるまで待機してもらうしかないだろ!?」


うーむ・・・親父の事だから拉致監禁とか言って殺しかねないな・・・

親父宥める言葉考えとかないと・・・


俺とガルキオは兵士の部屋に連れて行かれる

そしてアルマンドと言われた兵士は俺達を個室へと入れ


「いいですか?事が収まるまで出てきちゃ駄目ですよ?私が戻るまで鍵は絶対開けちゃ駄目ですよ!!」


「分かりました!兵士さんも・・・無事戻ってきてくださいね!」


俺がそういうと兵士はカッコよく敬礼して去っていった


部屋を見渡すと完全に私物だらけだ、剣を研ぐ砥石や、防具の替え用のパーツ


それから1人用のベット、部屋のサイズは畳2畳ぐらいしかスペースが無い


雰囲気からして下級の騎士だと分かる


本当に生きて戻ってくるだろうな・・・あの兵士



ガルキオが本物の鎧を触って目を輝かせている

「こらこら人の物に触れちゃ駄目ですよ」


ガルキオが俺を見てシュンとして「兄ちゃん、僕達どうなるの?」


「分からない・・・でも兵士さんが戻ってくるまでは絶対大丈夫」


ガルキオが辺りを見回して「でも狭いし・・・触っちゃ駄目だし・・・やる事ないよ~」


俺は溜息を吐いて「それじゃ、鍵を開けて怖い怖い犯罪者に掴まりたいかな?」


「ひぇぇぇ!?」


ガルキオが急に大人しくなった

悪い手だが、今は仕方ない



―――――――


ペドラサイド



「ハァハァ・・・ジェラルト!もぅ・・・勝手に走って・・・」


元気よく逃げ回るジェラルトをやっと捕まえた


ペドラは辺りを見回して「それにしても王室区画からだいぶ離れてしまったわ・・・レギオン達の所まで早く戻らないと・・・」


ジェラルトを抱えたまま走ってレギオン達が居た場所へと戻るが

「やっぱり30分も待ってはくれないわよね・・・」


そう呟いた時だった「城内に侵入者あり!!全員警戒されたし~!!」


通達して走り回る兵士を見て「そんな!!こんな時に・・・!」


ペドラはジェラルトを抱えて王室区画へと戻り


自室へと戻りジェラルトを離して「ジェラルト、今日は部屋から出ちゃだめよ?」


ジェラルトは心配そうに「ガルキオとレギオンは?」

ペドラは難しい顔で「それを探しに行ってくるわ・・・」


そうすると急いでジェリクが戻ってくる「ペドラ!!大丈夫か?」


「えぇ・・・でも城内の散歩中で・・・ガルキオとレギオンと逸れてしまって・・・」


ジェリクが頭を抱えて「なんてこった・・・レギオンは賢いから安全な場所に居ると思うが・・・もしガルキオと一緒で無かった場合事態は最悪だ」


ペドラが自分の部屋に掛けてある花の柄の額縁を外すと中にはガーネット色の大弓が


それを手に取り「これを使う日がまた来ようとはね・・・」

矢筒を腰に装備して戻り「ジェリク・・・私もレギオン達を探すわ」


ジェリクが頷いて「敵襲があるかもしれぬ・・・私は城内の正門辺りを調べる・・・息子達の事・・・任せたぞペドラ」


「貴方は大丈夫でしょうけど・・・怪我無く帰ってきて」


お互いキスしてドアから駆け出す


ジェラルトがポツンと残って「ママァ・・・」と呟く




――――――――


ペドラが廊下を走っていると廊下の角から話声が聞こえゆっくりと歩いて耳を研ぎ澄ます


「へへっ・・・このアイテムめちゃくちゃ便利だな・・・流石あのお方のアイテムなだけの事はある・・・」


「おい、あんまし正体がバレるような事を言うな」


ペトラがガーネット色の大型の大弓に矢をつがえ

目とを研ぎ澄ませて角から飛び出て矢を放つ


「ガハッ!?」片方の兵士へとヒットすると竜人の兵士の見た目が人の姿へと変る


「人間!?っく!!」もう一発、矢をつがえ狙いを定めて矢を放つ


「うがっ!!」


ペドラがナイフを取り出して人間の首元にナイフを突きつけ

「知っている事全部話しなさい!!人数!目的!どうやって侵入したのか!全部よ!!」


人間が笑って「へへっ・・・俺達が簡単に喋るとでも――」


ペドラは人間の頭を叩きつけて怯ませると「私は・・・怒ると怖いわよ?」


もう一人の瀕死の人間をナイフで皮を削ぎ落し

人間の悲鳴がこだまする「ギャァァァァ!!」


指を切り落とし、足の爪をえぐ


無事な人間の方が、地獄を見るような目でその光景を見る


「悪いわね・・・私はサポートマスター・・・それと・・・拷問官担当でもあったのよ?」


人間が震えあがり「あ、・・・あ・・・ア゛・・・あ、あ・・・」


ガクガクと震えてペトラが耳元でささやく、生優しいようなシットリとした声で「もう一度言うわ・・・知っている事・・・全部話なさい・・・人数・・・目的・・・どうやって侵入したか・・・」


「人数は・・・10人・・・目的は・・・新しい王子達の誘拐・・・俺達は雇われただけ・・・雇い主は帝国・・・侵入した方法は・・・監獄の下水道から・・・ら、楽に・・・殺してくれ・・・頼む・・・」


ペドラが頷いて「えぇ、あんたはもう用済みだから楽に殺してあげるせめてもの情けよ」


首をナイフで切り人間は一瞬で絶命する



ペドラは顔について血を手で拭い「10人・・・変装しているとなると・・・オルベガへの救難要請が必要そうね・・・」


ペドラは走って王室へと戻るとジェラルトが嬉しそうに「母さん!」


だがジェラルトはペドラについた血を見て「お母さん大丈夫なの!?」


「大丈夫だわ、これは悪い人をやっつけた証よ、ジェラルト・・・思ったより状況は深刻みたい・・・おいで」


ジェラルトを連れて王室の子供部屋の中へと入るとジェラルトのオモチャの剣や盾、それらが入っている引き出しを順番に引きだしたり戻したり繰り返す


そうするとタンスの奥でガチャリ・・・と音が響き


ドアが現れる


そしてペドラはそこに入って行き、その部屋は頑丈に作られた鉄部屋で


その奥にある赤い水晶を砕く


「これでオルベガが動きだすわ・・・ジェラルト・・・いい?ここの部屋から一歩も出ちゃ出目よ・・・もし部屋に誰かが入ってきても・・・絶対に開けちゃ駄目・・・それが私の声でもパパの声でも・・・絶対に・・・」


ジェラルトが頷いて「うん・・・ママ・・・無事に帰ってきて」


ペドラが笑って「私は大丈夫!だって私は魔王の嫁さんですもの!」


そう言ってペドラは王室の隠し部屋を閉じさせた



――――――


大図書館グラルフ・・・


大きな三階建てのレンガ造りのお屋敷・・・


その最上階の丁度真ん中からベランダに歩いて出る1人の少女・・・


紺色の髪を吹雪にたなびかせ、夜空を見上げ「わらわの出番じゃの」


そう呟いて空へとフワッと浮いて、ヘルマンドへと加速して飛んで行く・・・


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ