プロローグ 【異世界に誘われし者】
魔王(竜人)の息子に転生してしまった!にアクセス頂いてありがとうございます!
この作品は限りなく主が自由気ままに書いている作品なので、人によっては酷い内容に感じられるかもしれません。なのでこの作品は
『少しでも自分に合わない』と感じたらすぐに『ブラウザバックを推奨します』
それからコメント欄を閉鎖している理由につきましては、自由な作品という事にご理解いただけない『自称小説評論家』達が蔓延っている為であります。なので注意書きをご理解した上での閲覧をお勧めします!
「ハァ・・・」重たい溜息を吐く社会人
見た目は変哲のない短髪の黒髪に特徴のない細身の黒いフレームのメガネ
そしてただ変哲のないただのYシャツにスーツ・・・何の変哲もないただの社会人だ
毎日仕事に追われ、毎日が残業残業、得られる金も多くはなく、生きるのに必死で病気でも起きてしまえば全てが破綻するような生活
彼は仕事を終え、頭を上げても上層階が見えるギリギリのような大きなビルを出て、寒い帰り道を歩く
歩きながら大道路をトラックや社長等が乗っているのだろう高級車が何台もすれ違う様子を見て頭の中で呟く
『俺には色んな分野で得た知識とスキルがあったはず・・・なのにどうして生かせないのだろう・・・なぜこうも社会は認めてくれず、俺は使われ続けるのだろうか・・・』
彼は空を見上げてそれを天に問うた
だがしかし天は何も答えない
それはそうだこの社会という大きな歯車に乗せられ、形だけで生きて行くしかないと・・・
その時の彼の目は死んでいた・・・
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だがそれは終止符を打たれる事になる・・・
いつもの帰り道、電車を降りて歩くと道中横切る公園がある
薄暗くて子供の頃は近寄れもしなかった街灯のない真っ暗な公園だ
そこを歩いていると暗闇の中から声が聞こえた
『あなたはやり直したいと思った事はあるか?』
彼は辺りを見渡して誰も居ない事を把握し、無視して歩く
『評価されず・・・貴方のスキルは生かされないまま』
彼は目を細め苛立つ『なんだこの声は・・・見透かされているようで腹が立つ』
そしてその声は呟く『あなたが必要している世界がある・・・』
その言葉は自分にとても言われたい言葉だった
「どうして俺が居る?」
言葉にして返してみる
すると相手は・・・
『貴方の培った物が私は欲しい・・・』
彼はその時は心が躍った、今まで苦労してきて一番言われたかった言葉・・・『俺のスキルが欲しい』
彼はすぐに返答した「どうしてほしい?」
すると相手は嬉しそうに「フフッ」と笑い『その突き当りを左です・・・』
言われた通り公園を出て突き当りを左に曲がる
だが待っていたのは・・・
突き当りはブロック壁で囲まれた十字路、死角が多く状況が見えなかった・・・出た瞬間待っていたのは・・・
凄まじい音のクラクション、車のヘッドライトの光・・・
反応した時には地面に倒れていた
視界には広がる自分の血・・・そしてアクセル全開で逃げ出す車・・・
そして初めて気が付いた『俺は・・・ハメられたのか・・・?』
だが彼は笑った「フフッ・・・」今まで一番嬉しそうな顔で笑った『俺は・・・もう苦しまなくていいのだな・・・』
意識が遠のいて、まるで地面に落下しているのではないかと疑うような錯覚
これが・・・『死』か・・・悪くない・・・
そうして彼の命は尽きた・・・
真っ暗な空間の中、さっきの声が響いた『これから貴方は転生します・・・それからは・・・その世界を一つにまとめ・・・いつの日か・・・『来るべき戦いに備えてください・・・』
『来るべき・・・戦い・・・?俺は・・・騙されて死んだんじゃ・・・』
その時だった・・・真っ暗な暗闇の中・・・光が差し込んだ
『この感じ・・・俺は覚えてなくとも体が感じている・・・これは・・・『生』だ・・・』