乙女ゲームにおけるガチホモの立ち位置
繰り返すが、我らは某大手宗教のように我らの常識を他の常識だと押し付けるような不遜な考えは持っていない。
が、これだけは勘弁してほしいという立ち位置がある。
それは「乙女ゲームにおけるガチホモ」である。
乙女ゲームは乙女のためのものである。我らは理解はできぬが、そのような分野があることを否定するわけではない。
が、乙女ゲームにおける我らはどうしてもステロタイプ化されてしまうのである。
そう、乙女ゲームにおけるガチホモはすべからく「主人公の乙女に決してちょっかいを出さないし、本命の彼氏にも手を出さない安心安全な良きアドバイザー役」なのである。
一度我らはゲーム製作者に提案したことがある。
「敵役で良いから、主人公の乙女と、意中の男性を奪い合う相手に我らを起用してみたらいかがなものか?」と。
するとゲームデザイナーは、何を今更という表情で我らに漏らした。
「そんな勝敗が決まっているクソゲーを誰が買うのですか?」と。
その言葉に我らは黙って頷き、彼の両手を握った。嬉しそうに握り返してきたゲームデザイナーを務める益荒男。
ガチホモは至高である。