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短編:詩&エッセイ

砂漠の中で思うこと。

作者: 刹那

砂漠の中をひたすら進む。


そこは、誰とも出逢う事のない世界。


まるで、この世界に僕だけ生き残ってしまったかのよう。



喉が渇いた。


当たり前だが、蛇口はない。


だったら、オアシスを探そう。


けれど、見渡す限り、オアシスらしきものはない。


そこにあるのは、ただの砂。 見渡す限り、ただの砂。



僕はひたすら同じ風景の中を突き進む。



僕は独りぼっち。  誰の助けもない。


むしろ、誰もいないから、助けてもらえるはずがない。




「喉が渇いた」と呟いたところで、それを聞いている人がいない。



喉が痛くなってきた。 なんでもいいから、飲み物が欲しい。


顔面に砂があたり続けたせいで、顔の感覚はもうほとんどない。



心をひたすら無にしなきゃ、この状況に耐えられない。


悲しいけれど、僕がいるのはそんな場所。




逆風が強すぎる。


僕の体力を確実に奪って行く。


もう、僕はここで死ぬ運命なのだろうか?



僕は何度も不安に駆られた。


だけど、ここで負けるわけにはいかない。



今まで、自分の足で歩いてきたんだ。



今さら、負けるわけにはいかない。



せめて、せめて、オアシスにはたどり着きたい。





僕は、もう一度力強く足を踏み出す。











“僕は逆境なんかには負けない”



そういう思いを心に秘めて・・・・・・


























誰にも助けを求めないのは罪にも等しい。


独りよがりは自分勝手。


時として、他人を頼ることも大切。



もしかしたら、「誰も助けてくれない」

と思っているのは自分だけかもしれない。


本当は、思ったよりも近くに誰かがいるかもしれない。




だから、上を見て、下を見て、左右を見て、前後を見て、

何が真実で、何をすべきなのかを確かめる必要がある。






そんなことはわかっているはずなのに、


やっぱり僕は、 独りよがりになってしまう。
















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― 新着の感想 ―
[良い点] 出来るだけ自分のちからで生きたい。 助けを求めることに躊躇する気持ちが見えて 自分にも思い当たる部分があり、いろいろ考えて いました。 独りよがりなのか、自立しているのか。 素直に助けを…
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