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第47話 大学生の聖君

 今朝もみんなで、お店でワイワイと朝食を食べた。クロも嬉しそうに定位置でご飯を食べている。

 凪はずっと今日は、おばあさんが抱っこしている。

 そんなおばあさんに、

「あのさ、今日、凪のお守りを頼んでもいいかな」

と聖君は聞いていた。


「いいわよ。凪ちゃんのお世話だったら、頼まれなくたってしたいくらいよ」

「よかった。実は桃子ちゃんも今日、大学に連れて行こうと思って」

「あら。いいの?連れて行っちゃって」

「うん。昼にね、部長が沖縄の海に行った時のビデオを見せてくれるらしくて。桃子ちゃんも見たいって言うからさ」

「それまではどうしてるの?」


「ああ、俺、1時限目休講だし、のんびりと桃子ちゃんと大学行って、キャンパスでも歩いたりしようかな~~と」

 わあ、嬉しい。

「そうなの?凪は連れて行かないでもいいの?」

「い、いいよ。途中で泣いても困るし」


「聖。桃子ちゃんを見せびらかしたいんじゃないのか~~?」

 おじいさんが聖君を茶化すと、聖君は、

「ち、ちげえよ。そんなんじゃねえよ」

と顔を赤くして言い返していた。


「帰りは?聖が講義聞いてる時、どうするの?」

 お父さんが新聞を広げたまま聞いた。

「うん。一緒に聞いちゃう?教室広いし、わかんないよ。まぎれても」

「目立つんじゃないの?あんたの隣にいたら」


 お父さんにコーヒーを持ってきたお母さんが、聖君にそうつっこんだ。

「…だ、大丈夫だろ?別に」

「そう~~?」

「…じゃあ、大学の近くにカフェもあるし、ちょっとした洋服屋とか、雑貨屋があるから、その辺でぶらついてる?」


「うん。どうにか時間ならつぶせると思う」

 私がそう言うと、聖君はにこっと笑った。

 嬉しい。いつも聖君がどんなところで、勉強したり、お昼を食べたりしているか、いろんなことがわかるんだ。


 わくわくしながら、私は聖君と準備を整え、お店のドアを開けた。

「じゃ、行ってくるね、凪。いい子にしてるんだよ」

 聖君がおばあさんに抱っこされている凪にそう言うと、

「あ~~~」

と、凪がちょっと寂しそうな顔をした。わかるのかな。


「じゃあね、凪」

 私がそう言うと、もっと悲しそうな顔をしてしまった。

「凪ちゃん、おじいちゃんと今日はいっぱい遊ぶか。まだ散歩も行ってないから、行こうね~~~」

 おじいさんが、凪の顔を覗き込んでそう言って、凪のお腹をくすぐると、

「きゃきゃきゃ」

と凪は笑い声をあげた。


「大丈夫だ。凪のことは任せて、桃子ちゃん、楽しんでおいで」

 おじいさんがそう言ってくれた。その横でお父さんとお母さんも、にこにこしながら見送ってくれた。

 私たちは車に乗り込んだ。


「やっぱり、聖君の家族って優しい」

「うん」

「あったかい」

「うん」

「嬉しい~~~!!!」


「え?」

 車を発進させた聖君が、驚きながら私を見た。

「聖君の大学生姿、生で見れちゃう~~~」

「…そこが目的?」

「うん!」


「あ、そう」

 聖君は呆れたような、照れくさいような顔をして、またまっすぐ前を向いた。

「今日もかっこいいね」

「へ?」

「そのシャツとジーンズ、似合う。なんでもないシャツが、聖君が着るとかっこいいシャツになっちゃうの、すごいよね」


「そ、そう」

「聖君って、モデルもできそう」

「う、う~~ん、何回かスカウトはされたけど」

「そうなの?やっぱり?街歩いていても、目立っちゃうんだね、かっこいいから!」

「…テンション高いね、桃子ちゃん」


「うん!だって、すんごく嬉しいんだもん!きっと大学生の聖君、かっこいいよね?それが生で見れちゃうなんて」

「ああ、そう…」

 そう言う聖君は、テンション低くない?なんで?

「…桃子ちゃん」

「え?」


「もう、あんまり朝から、俺のこと褒めないでね」

「どうして?!」

「どうにかなっちゃうから」

「…」

 あ、照れてたのか。思い切り。


 私はワクワクウキウキしながら、聖君は顔を赤くしながら、ちょっとドライブ気分を味わって、大学に到着した。

 私は車から降りて、一瞬、言葉を失った。

「ここ?」

「そう、ここ」


「広くない?」

「そうだね。敷地広いね。迷子にならないでね、桃子ちゃん」

「聖君は迷子になったことないの?」

「あるよ。みんな一回はあるかもね」

「…」

 そうなんだ。高校とはスケールが違うのね…。いや、うちの高校も私立で、中学の校舎もあるし、広い方だったんだけどな。それをはるかに超えた敷地だよね。


「俺の学部は一番奥の建物。で、手前の建物にサークルの部室があるから、そこで今日はビデオ見るからね」

「うん」

「それと、こっちは駐車場の入り口で、反対側に駅に通じてる入り口があって、駅にカフェやお店があるからさ。後で行ってみるといいよ」


「私、迷子にならないかな」

「…迷子になったら、電話して?」

「うん」

 ドキドキ。駐車場を出て私たちは歩きだした。思わず私は緊張のあまり、聖君の腕に引っ付き、歩いていたようだ。


「桃子ちゃん、いいんだけどさ。でも、やっぱり、その…」

「なに?」

「あんまり、べったりっていうのも、ひやかされそう」

「あ!ごめん!」

 私はぱっと手を聖君の腕から離した。


「いいんだけどね。夫婦なんだし、べたべたしていたって」

 そう言いながら、聖君は建物の中に入って行った。

「人、いないね」

「駐車場からの入り口だからね」

「そっか」


 な~~んだ。だったらまだ、ひっついていてもよかったかな。

 なんて思いつつ、聖君の後ろを歩いていると、後ろから声が聞こえてきた。その声のするほうを見てみると、カップルらしき人が、べったりとくっついて歩いてきているではないか。

「聖君」

「ん?」


 聖君のシャツの裾をくいっとつまんで、

「後ろの人たちだって、べったりとくっついてるよ」

と小声でそう言うと、聖君はその人たちのほうを見て、

「ああ、ほんとだ」

と苦笑いをした。


「あれ?榎本じゃん」

 え?知り合い?

「誰?その可愛らしい子。妹?見学?」

「…」

 思い切り、遊んでいるふうな風貌の人だ。苦手かも。


 私はじいっとその人に見られて、思わず聖君の影に隠れ、聖君の腕に引っ付いた。

「妹じゃないけど?」

 聖君がそう言うと、今度は女の人のほうが、

「まさか、どっかでナンパでもしてきた子?まさか、高校生~~~?駄目じゃない。奥さんにばれたら大変よ?」

と彼氏にまだべったりとくっついたまま、聞いてきた。


「…その奥さんなんだけど?」

 聖君は、ちょっと睨みながらその子に答えた。

「え?!」

 あれ?なんで2人してそんなに目を丸くして、びっくりしてるの?


「うっそ~~。どう見ても高校生」

 彼女のほうが、目を丸くしたままそう言った。

「ああ、3月まで高校生だったし」

 聖君はまだ、むすっとして答えている。


「でも、もう子供も産んだんだよね?」

 今度は彼氏の方だ。

「そうだよ。3月にね」

「……どう見ても、お子ちゃま」

「榎本君って、こんな子がタイプだったわけ?意外…。もっと大人の女性をイメージしてた」

 ひどい。お子ちゃまって何?お子ちゃまって。


「あのね。まだ18歳だよ?そんなに大人の女性なわけないじゃん」

「私もまだ18よ?来月19になるけど」

 え?うそ。大人っぽすぎる!めちゃくちゃセクシーだし。化粧もばっちりだし。

「…君が老けてるんじゃないの?」


 げ!聖君、そんなこと言っちゃったら…。

「し、失礼ね!ほんと、榎本君って、平気で傷つくこと言うわよね。そういうところが嫌い!」

 その人は、彼氏の腕をグイッてひっぱって、ぷんぷん怒りながら歩いて行ってしまった。


「聖君、今のは失礼だよ」

「いいんだよっ。桃子ちゃんのこと、あんなふうに言ったんだから。ああ、頭来るよなあ」

「…」

 そうなんだ。それで怒っちゃったんだ。なんだかちょこっと嬉しいし、聖君、可愛いかも。


 ベタ!嬉しくって、聖君の腕にまた引っ付いた。

「…桃子ちゃん?」

「ん?」

「いや、いいんだけどさ。あんまりひっつくのも、えっと」

「あ!ごめん!またやってた。つい、嬉しくって」


「今の無意識?」

「う、うん。無意識」

「……。まあ、いいけどね」

 うわ。気を付けないと。いっつも多分、無意識でくっついてるんだよね、私。


「今の人たち、同じ学部?」

 聖君からほんのちょっと離れて歩きながら聞いてみた。

「男のほうはね。彼女の方は、やたらと彼氏に会いにA棟に来るから、顔だけは知ってるよ。名前は知らないけど」

 そうなんだ。


「まだ次の講義まで時間あるし、ブラブラしようか。それか、カフェにでも行く?」

「ブラブラしたい」

「了解」

 ドキドキ。ここがいつも聖君がいる大学なのね。


 建物の中は、あまり人がいなかったが、建物から出て外を歩き出すと、けっこう人が行きかっていた。それからベンチに座って本を読んでいる人。芝生に寝転がっている人もいるし、芝生でなにやら、ヨガみたいなポーズをしている一風変わった女性もいる。


「聖じゃん!」

「よお!」

 だれ?今度は体格のいいちょっとおっさんみたいな人が声をかけてきたけど…。仲良さそうかも。聖って呼んでたし。


「お前、すんげえ可愛い子連れてるけど。こんな子大学にいた?あ!初めまして!俺、聖と同じ学部の須藤っていいます。よっしく!」

「あ、よ、よろしく」

「1年?どこの学部?なんで、聖と一緒にいるの?なんで?あ、聖に惚れても無駄無駄。こいつね、結婚してるよ?可愛い奥さんなんだって!」


 え?可愛い?かあ。ああ、顔が火照ってるかも。

「うん、だから、その奥さんだよ」

 聖君はしれっとした顔で須藤さんにそう言った。

「……ええ?この子が?」


 また驚いてる。お子ちゃまとかまた言われちゃうの?

「え~~~!めちゃくちゃ、可愛いじゃん!なんだよ。こんな可愛い子が奥さんなのかよっ」

 え?

「まあね」

 ま、まあねって?今、まあねってそう言った?聖君。


「そりゃ、お前がどんな女にもなびかないわけだ!」

 ええ?

「須藤。俺の奥さんだから、惚れても無駄」

「…ちきしょう!」


 そう言って須藤さんは、その場を立ち去っていった。

「聖君。惚れてもって…、それはないと思うけど?」

「あいつ、桃子ちゃん見て、目、ハートにしてたよ。気づかなかったの?」

「まさか、そんなこと」

「やっぱ、桃子ちゃん一人で、街歩かないようにしてね。今でも十分、ナンパされられる可能性あるよね?」

 

 ないない。ナンパなんてそうそうされたことないってば。

「同じ学部の人?先輩?」

「いや、同じ学年」

「え?」

「あ、でも、一浪してるかな?」


 そうか、大学って学年一緒でも、年齢は違ったりするのか。一個上…にしては、おっさんだったなあ。

 聖君がかっこよすぎて、そう見えるからかしら。

 私はほんのちょっと、聖君から離れて歩いてみた。聖君以外にも男の人が何人か歩いている。

 ああ、どんな男の人よりも、聖君はかっこいい。


 私はさらに離れて聖君を見てみた。聖君は、誰かに話しかけられた。わははって笑いながら話をしている。ああ、その笑顔が最高。なんてかっこいいんだ。

「あ、うそ。榎本君だ」

 お、女性の声。


「どうする?声かける?」

 その声のするほうを向くと、大人っぽい雰囲気の真面目そうな女の人が2人、聖君のほうを見ていた。

「でも、また冷たくされても嫌だし」

「榎本君、クールだからなあ。たまにグサッと来ること言って来るしねえ」


 え?そうなの?

「はあ。やっぱり見てるだけでいいか。奥さんだっているんだし。目の保養だけでいいかもね」

「そうそう。奥さんのこと、めちゃくちゃ大事にしてるって噂だし」

「どんなに可愛い奥さんなんだろうね」

 うわ~~~~~。

  

 そうなんだ。そんな噂が流れてるんだ。ちょっと、嬉しすぎ。

 でも、どうしてそんな噂が?


「桃子ちゃん!」

 あ、聖君が呼んでる。

「なんで、そんなところにいるんだよ、いないから一瞬焦ったよ」

 聖君がこっちに駆けながら、そう言ってきた。


「…え?」

 さっきの二人組の女の人がこっちを見た。

「誰だよ。聖、その子!」

 さっきまで聖君と話をしていた男の人まで、こっちにやってきちゃった。


「ああ、紹介する。俺の奥さん」

「え~~~!」

 すごい声をあげて、さっきの女の人たちが隣で驚いている。

「…」

 その声に聖君がびっくりして、その人たちのほうを向いた。


「え、榎本君の奥さん?」

「ああ、うん」

「うわ~~。本当だ。可愛い~~」

「…でしょ?」


 今、でしょ?って言った?聖君…。

「うそ。聖の奥さん?」

「ああ、そう」

「…ど、どうも。初めまして。うわ。可愛い」

「だろ?」


 聖君、今、だろ?って言った?

「桃子ちゃん、そろそろ中に入ろう。俺、講義が始まるから、カフェで待ってる?」

「…うん」 

 聖君は私の背中に手を回して歩き出した。あれ?さっきは私が引っ付いたら、恥ずかしがっていたのに。


「ああ、やっぱり一人にさせておくの心配」

 カフェにつくと、聖君はため息をした。

「え?」

「ちょっと待って」

 それから聖君は携帯を取り出し、誰かにメールを打ち出した。そしてすぐに、聖君の携帯が鳴った。


「あ、麦ちゃん?」

 え?麦さんにメールしたの?

「そうなんだ。桃子ちゃん来てるんだ。俺、これから授業あるしさ、麦ちゃんは?」

「…」

 もしかして、呼んでくれるのかな。


「よかった。菊ちゃん、多分、まだ来てないと思うし。じゃ、B棟のカフェにいるから、来てもらってもいい?」

 そう言って聖君は電話を切った。

「麦ちゃん、ちょうど次の時間、空いてるんだって。だから、来てくれるって」

「そうなの?よかった。私も一人より、心強い」


「…だよね。ナンパされたら大変だしね」

「ナンパはされないと思うけど」

「桃子ちゃん。もっと、自覚してね?ほんと、言い寄られても、無視だよ。じゃなきゃ、俺の奥さんだってはっきり言って」

「はい」


 しばらくすると、麦さんが走ってやってきた。

「あ!ここ!」

 聖君が手を挙げて、席を立った。

「じゃ、ごめんね、俺、行くから」

「うん。わかった」


 麦さん、久々に会うけど、真っ黒だ。

「桃子ちゃん、久しぶり。大学に来てるって言うから、びっくりしたよ~~~」

「今日、部長がビデオを見せてくれるっていうから、ついてきちゃった」

「そうなんだ~~!あ、もういろいろと回ってみた?私、案内するよ」

「はい!」


「じゃあ、まずA棟行ってみない?ちょっとなら、聖君も見れるかも」

「え?ほんと?」

 わあ。ワクワク!

 私は麦さんと一緒に、B棟からA棟に移った。

「こっちはね、女子があんまりいないんだよね」


「聖君の学部?」

「そう。たまにいても、秀才タイプの真面目な子。聖君って、高校の頃もそうだったようだけど、あんまり女の子と話さないし、話しかけづらいオーラあるから、男子とばかりいるよ。だから、桃子ちゃん、安心していいよ?」

 麦さんにそう言われてしまった。


「こっち、多分、ここで受けてるはず」

 私はそっと、聖君がいるという教室を覗いた。

 あ!発見!!!!わあ。真面目な顔だ。かっこいい~~~。

 しばらく見惚れていたが、中の人に見つかって、急いで麦さんとその場を逃げた。


「は~~。かっこよかった」

 私がため息をつくと、麦さんが思い切り笑った。

「自分の旦那見て、そんなに喜ぶなんて、桃子ちゃんも相変わらず、聖君にベタぼれだよね?」

「…」

 なんにも言い返せません。


「さて、戻ろうか。B棟のカフェが一番、いろいろと置いてあるし、外も見えて居心地いいよ」

「はい」

 麦さんと一緒に、カフェに戻った。そしてジュースを買って、席に座った。

「麦さん~~~!」

 そこに、女の子がやってきた。


「もしかして、この時間休講ですか?」

「ううん。私はいつもこの時間、空いてるの。郁枝ちゃんは?」

「私は教授の都合で休講になって、暇してぶらぶらしてたんです」

 …。可愛い子。髪がショートで、色黒で。背が高くって、華奢で、目が大きくって、明るそうな…。

 誰かとかぶるな。えっと。


「あ、こんにちは。麦さんの友達ですか?私はサークルが麦さんと一緒なんです!」

 え?じゃあ、まさか、ラブレターの?

「私、東海林郁枝っていいます。よろしく」

 わかった。菜摘だ。菜摘とキャラがかぶってるんだ。うん、似てるかも。


 ………。いきなり、わけのわからない不安に襲われた。菜摘に似た女の子から、聖君はラブレターをもらっちゃってたの~~?



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