表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
48/134

第45話 やっぱり安心

「あ、お兄ちゃん、もうやすくん帰っちゃったよね?」

 杏樹ちゃんが、ラブレターを片づけた聖君に聞いた。

「いるよ。今、一人でカウンターで飯食ってるから、杏樹行ってきたら?」

「行ってきたらって言われても」


「お茶でも持って行ってやったら?」

「う、うん」

 杏樹ちゃんは顔を赤くして、お店に出て行った。

「可愛いね、杏樹は」

 おじいさんが目を細めてそう言うと、お父さんもにこにこしながらうなづいた。


「もう杏樹も、恋をする年になったのねえ」

「早いねえ。ついこの間、オムツが取れたと思っていたのに」

 おじいさんの言葉に、聖君がブッとふきだした。

「それはないだろ、じいちゃん」


「そんなことないよ、聖。凪ちゃんだって、あっという間に大きくなって、彼氏ができちゃったりするかもしれないんだから」

 お父さんがそう言うと、聖君の顔が引きつりだした。

「そうそう。男にラブレターあげたり、もらったりするかもしれないんだよ?あっという間に」

 おじいさんまでが、そう言って聖君をあおった。


「な、凪は、絶対に誰にも渡さないよ、俺」

 出た。聖君のバカ親…。

「そう思っていてもね、聖。いずれは誰かのものになっちゃうんだよ。俺だって、春香を誰にも渡したくなかったんだ。なのに…。なのに…」

 おじいさんが、寂しそうにそう言うと、おばあさんは笑って、

「今じゃ、その義理の息子とヨットやサーフィンしまくる仲になっているくせに」

と言って笑った。


「まあね、それに可愛い孫もできたし」

「俺の従弟かあ、空、会ってみたいなあ」

 聖君はぼそっとそう言った。


 うん、私も空君に会ってみたい。でも、今は、ラブレターのほうが気になっている。やすくんと杏樹ちゃんのことも気になるけど、でも、やっぱり、ラブレターが。

 なんで聖君は、ラブレターのことを全然気にしていないんだろう…。

 あ、気にしてる方が、逆に気になっちゃうか。


 お母さんがお店の片づけを終え、リビングに来て、

「ハ~~、落ち着く」

とお茶をすすってため息をついた。

「杏樹は?」

 聖君が聞くと、

「まだ、やすくんとカウンターにいるわよ」

とお母さんが、含み笑いをしながら答えた。


「どう?二人の様子」

「ふふふ」

 あ、お母さん、意味深な笑い…。

「なに?うまくいっちゃったの?」

 聖君はすごく気になるようだ。


「ううん。杏樹ったら、まったくわかってないから、おかしくって」

「…やすが杏樹を好きだってことを?」

「そうよ。聖も気が付いてた?」

「え?ああ、うん、まあ」

 聖君が、言葉を濁した。さすがに盗み聞きしたことはお母さんにも言えないよね。


「やすくん、杏樹の隣で、ずっと照れくさそうにしているの。杏樹の顔を見て赤くなっては、そっぽむいたりして、可愛いのなんのって」

「それ、杏樹、わかってないんだろ?」

「そうなのよね。そっぽを向かれて、落ち込んじゃってるのよね。あの子も可愛いわよね」

 落ち込んでるのにいいのかなあ。ほっておいても。


「ふうん、そっか。やすのやつは、自分の気持ちを打ち明ける気はないのか」

「…わかんないわよ?」

 お母さんはそう言って、お茶をずずずっと飲んだ。

「わからないって?」

「やすくん、杏樹のことどんどん好きになっているかもしれないし。いきなり告白しちゃうかもしれないってことよ」


「…やすが?」

「だって、さっきだって、杏樹に好きな奴に告白するの?とか、そいつは彼女いるの?とか、しつこく聞いてたし。杏樹が、告白できるかわかんないけど、伝えたいって言ったら、焦ってたし」

「…そうか。そこであきらめるか、それとも勇気出して告白するか…」


「なんだか、爽太を思い出すなあ」

 おじいさんがそう言うと、おばあさんがくすくすって笑った。

「え?俺?」

 聖君のお父さんがびっくりしている。

「爽太をって?」

 お母さんはきょとんとした顔をした。


「爽太だって、なかなかくるみさんに告白できなかったじゃないか。一人わずらっちゃってなあ?」

「恋煩いよね」

 おじいさんとおばあさんがそう言うと、

「む、昔の話はいいだろ?もう。だいいち、俺はちゃんとくるみに告白したよ」

とお父さんはちょっと顔を赤くしながら、そう反論した。


「そうだった。爽太も私に恋の相談したりして、なかなか思いを告げてくれなかったのよね」

 お母さんがそう言うと、聖君のお父さんは、

「くるみ、いいって、過去の話は。今は杏樹とやすくんの話だろ?」

ともっと顔を赤くして、話を変えようとした。


 なんだか、いつもの余裕のお父さんと大違いだ。こんな照れちゃってるお父さんって、なかなか見れないから面白いなあ。


「ま、見守るしかないってことだよな。でも、何かの助けができるなら、してあげたいね」

 おじいさんは優しくそう言うと、凪を抱っこして、またあやしだした。凪は、

「きゃきゃきゃきゃ!」

と嬉しそうに笑った。


「杏樹の恋、応援したいわね」

 おばあさんも優しい目をしてそう言った。

「聖、あなたもちゃんと応援しなさいよ」

「わかってるって。俺だってやすのことは認めてるし、ちゃんと応援するよ」

 お母さんの言葉に、聖君は任せろっていう顔をした。


 なんだか、ほんと、この家族ってあったかいよなあ。

 こんなにみんなに見守られ、応援してもらっていること、杏樹ちゃんは知ってるのかな。

 あれ?じゃあ、聖君の恋もずっと、みんなして応援していたのかな。

 って、私とのことをだよね?


 そう思ったら、なんだか嬉しいやら、恥ずかしいやらで、私はうつむいて赤くなってしまった。でも、私の様子には誰も気が付いていなかったみたいだ。


 杏樹ちゃんはそれから、10分してリビングに戻ってきた。そして、

「先にお風呂入ってもいい?」

と聞いて、とっととお風呂に入りに行った。

「どうだったのかな?」

 私は気になったが、聖君は、

「杏樹が出たら、桃子ちゃん、お風呂入ろうね?」

と、まったく杏樹ちゃんのことは気にしていない様子だった。


 シャワ~~~。聖君が優しく私の体と髪を洗ってくれた。そして私がバスタブに入ると、自分の体と髪をさっさと洗って、すぐにバスタブに入ってきた。

「桃子ちゃん?」

「え?」


 聖君は私を後ろから抱きしめ、

「もしかして、気にしてる?」

と聞いてきた。

「杏樹ちゃんのこと?」


「いいや、ラブレターのこと」

 うわ。ばれてた。

 私はコクンとうなづくと、聖君はギュって私を抱きしめ、

「ちゃんと断るから、安心して?」

と優しく言ってきた。


「き、聞いてもいいかな」

「え?」

「なんて書いてあったの?」

「ああ、手紙の内容か…。まあ、たいしたことは書いてないよ」

 う、教えてくれないのかなあ。


「俺が、すごくタイプの男性で、結婚しているって知ってショックを受けたけど、友達でいいから、仲良くしてくださいって、そんなような内容だった」

 友達?結婚もしているのに、友達でいいからって、どういうこと?


「ダイビングのこともいろいろと、教えてくださいって」

「…どう、断るの?」

「うん。きっぱりと。何か期待してるんだったら、なんにも期待に応えられないし、ダイビングのことは、部長のほうが詳しいから、部長から教えてもらってって」


 本当に、きっぱりとなんだね。

「俺が浮気しないかって、心配?」

 聖君は私のうなじにキスをして聞いてきた。

「う、ううん。そんな心配してないよ」


「ほんと?」

 …そうだよね。いくらラブレターをもらっても、聖君の心が動かされるわけがないって信じていたら、心配する必要もないんだよね。なのに、なんで心配しちゃうのかな、私。

「心、動かされないかなって、ちょっと心配してるかも」

「俺の心が?」

「うん」


「…他の子に?」

「うん」

「………」

 聖君が黙り込んだ。う、なんで黙り込んだの?


「はあ」

 あ。あれ?なんでため息?

「桃子ちゃんも、俺以外のやつに、心ときめいたりしちゃう?」

「ないよ、そんなの」

「じゃ、わかるよね?俺も絶対にありえないから」


「ほんと?」

「…知ってた?」

「何を?」

「いまだに桃子ちゃんに恋してるって」

「え?」

 ドキ。恋?


「他の子なんて、目に映らないくらい、桃子ちゃんに惚れてるから、まじで安心して?」

 きゃあ。聖君、そんな嬉しいことを…。って、なんでそのあとに、胸を触ってくるの?

「桃子ちゅわん」

「え?」

「可愛い!!!」


「…」

 ああ、もう。そんなふうに言われると、スケベ親父って言って、聖君の腕をぺちってたたけなくなっちゃった。

「早く、桃子ちゃんのウエディング姿見たいな。俺」

「…私も、早くに聖君の紋付き袴とタキシード、見たいよ」

「………」


 あれ?黙り込んじゃった。

「桃子ちゃんもいまだに、俺に恋してるもんね?」

「う、うん」

 そりゃもう、思い切り。


「あのね?聖君が大学行ってから、お店ではお母さんとお父さんが、リビングではおじいさんとおばあさんが、いちゃいちゃしていたの。私、どうしていいかわかんなくって、一人でしばらく2階にいたんだよ。洗濯物を眺めながら、バルコニーのベンチに座ってたよ」


「あはは。そうだったんだ。凪かクロと遊んでいたらよかったのに」

「だって、凪もクロもリビングにいたんだもん」

「くす」

 聖君がくすくすと笑いだした。


「だから言ったじゃん。母さんと父さん、平気でいちゃつくよって」

「う、うん」

「だからね?俺らもいちゃついたって、平気なんだよ?」

「う、うん。そうかもね」


「でへへ」

 でへへ?

「だからね?今ここで、愛し合っちゃっても全然平気」

「それとこれとは別!もう私、のぼせそうだから、出る!」

 私はそう言うと、聖君の腕から抜け出し、バスタブを出た。


「桃子ちゃんのいけず~~」

 またそんなこと言ってるし。

 聖君を見ると、まだバスタブの中で、寂しそうに私を見ている。ああ、まるで飼い主に怒られてしまった犬コロのようだ。可愛い。


「聖君も出ようよ。のぼせちゃうよ」

「あ、もしかして桃子ちゃん、俺に体拭いてほしい?」

「う、うん」

 聖君はいきなりにこにこ顔になり、さっさとバスタブから出てきた。

 やっぱり、単純だ。そんなところも可愛いんだけど。


「ねえ、聖君」

「え?」

 背中を拭いてくれている聖君に、私は聞いてみた。

「大学ではどんな聖君なの?」


「どんなって?別にどんなもこんなもないけど」

「クール?」

「いや、そんなことないよ」

「女の人と話す?」

「いや、サークルでしか話さないかな」


「サークルでは話すの?」

 新入生とも?

「麦ちゃんや、菊ちゃんとはね」

「…ふうん」

「あとは、男どもとばっかり、基樹といた時みたいに、ふざけたり、あほなことやってるよ?」

「そうなの?サークル以外では?」


「桃子ちゃん、ん~~ってして」

 私が「ん~~」ってすると、聖君は私の首を拭いてくれた。

「やっぱり、可愛い、その顔」

 聖君の「ん~~」だって、可愛いもん。


 聖君は私の腕や手も、しっかりと拭いてくれてから、優しく胸とお腹を拭きだした。

「ね、サークル以外では?」

「…気になる?」

「う、うん」

「……」


「聖君!胸はもうさっき拭いたよ」

 なんでまだ、胸を見たり触っているの?

「おっぱい出てきちゃってるよ。凪のおっぱいの時間?」

「あ…」

 そういえば、やたらとはってきてた。


「桃子ちゃん~~!凪ちゃんがお腹空かせて泣いちゃってるの。早めにお風呂出て来てくれる?」

 お母さんの声が洗面所のドアの向こうから聞こえた。

「はい!今すぐに行きます!」

 私はそう言って、慌てて聖君からバスタオルを受け取りさっさと拭いて、さっさと下着とパジャマを着て、洗面所を出た。


「あ~~あ、桃子ちゃん、凪に取られちゃった」

という聖君の声が、後ろから聞こえてきた。

 う。そんなことを言う聖君も、可愛すぎる~~。


 ぐずっている凪を抱っこして2階に上がり、和室で凪のおっぱいをあげた。凪は、勢いよくおっぱいにすいついている。相当お腹、空いていたのかな。

 ガチャ。ドアが開き、聖君が髪をバスタオルで拭きながら入ってきた。


「桃子ちゃん、飲ませ終ったら髪、乾かしてあげるね?」

「うん」

「凪、すごい勢いで飲んでるね」

「お腹、相当空いていたのかな」

「悪かったかな。お風呂、ゆっくり入っちゃって」


「そうだね。おっぱいの時間、ついうっかり、忘れちゃってたね」

「凪も、大勢リビングにいたし、お腹空いてるのも忘れてたんじゃないの?」

「え~~、そうかな」

 聖君は、隣にあぐらをかいて座って、ドライヤーで髪を乾かし始めた。その音で凪は、一瞬聖君を見たが、また無心におっぱいを飲み始めた。


 うと…。うと…。凪がだんだんとお腹がいっぱいになったからか、眠そうにうとうとし始めた。

「凪、寝ちゃうかも」

「まじで?じゃ、長い夜を桃子ちゃんと過ごせるんじゃん」

「…今日は、無しだよ?」


「え?なんで?」

「だって、そんな…、毎日はさすがに」

「駄目なの?桃子ちゃん」

「う、うん」

 体力続かないよ、私。


「ガク」

 聖君はいきなり、そう言ってうなだれ、そのまま布団にうつぶせてしまった。

 まさか、本気で今日も…って思っていたのかな。この人。

「なんだ~~~」

 本気だったみたい…。


「聖君」

 うつぶせて、動かなくなった聖君の背中を手で揺らした。でも、聖君はそのまま、動かないでいる。

「ねえ、聖君。大学ではクールでかっこいい聖君なの?」

「なに、それ」

 聖君がやっと顔だけ横に向いて聞いてきた。


「そんな聖君だったら、みんなが惚れちゃうのもしかたないよね」

「だから、なにそれ?」

「ううん。いいの」

「…クールな俺じゃないよ?けっこう、バカやってると思うけど?」


「高校では?」

「男子とはバカばっかりやってたけど?」

「それでも、モテてたよね?」

「…?桃子ちゃん、どうしちゃったの?」


 聖君がようやく体を起こして、またあぐらをかいた。凪は私の腕の中ですやすやと気持ちよさそうに眠っている。そんな凪を見ながら、私は言葉を続けた。

「もし、スケベでにやけて、甘えん坊の聖君を知ったら、みんなどうするのかなあって思って」

「はい?」


「それでも、聖君を好きでいるかなあ」

「桃子ちゃんは、そんな俺も好きなんだよね?」

「うん」

「じゃ、いいじゃん」

「え?」


「他の子は確かに、そんな俺を見てがっかりするかもしれないし、嫌いになるかもしれないけど。俺、桃子ちゃんにだけ、愛されてたらそれでいいから」

「……」

 私はそっと凪を布団に寝かせてから、聖君にむぎゅって抱きついた。


「聖君のこと、愛してるよ」

「うん」

「すんご~~く、愛してるよ」

「知ってる」

「ほんと?」


「うん。スケベな俺も、甘えん坊の俺も、愛してくれてるって、知ってる」

 聖君はそう言うと、私に優しくキスをしてきた。

「だから、ね?今日も愛し合っちゃおうね?」

 なんでそうなるの?


「今日は無理」

「なんで~~~?」 

 あ、いきなり駄々っ子モードだ。

「無理なものは無理」

「なんで?!」

 あ、ちょっとキレ気味?


「切れても、無理なものは無理」

「…なんで?桃子ちゃん」

 あ、いきなり優しくなった。優しくなったって、

「無理なものは、無理だもん」


「だから、なんで?桃子ちゅわん。俺のこと愛してないの?」

 甘えん坊モード?

「もう~~~。無理だってば。私、もう寝るね。あ、髪乾かしてなかった」

「桃子ちゃんの髪、乾かしてあげないよ。それでもいい?」


 意地悪モード?

「いいよ。自分で乾かせるもん」

 私はドライヤーを持って、髪を乾かしだした。

「桃子ちゅわ~~ん」

 抱きついてきたぞ。もう、駄々っ子の甘えん坊だ。それでも無視して髪を乾かしていると、聖君は私に抱きついていた手を離した。


 そして、

「俺が乾かします」

と聖君は私からドライヤーを取って、乾かしてくれた。

「くすん」

と半べそかきながら。


 ああ、可愛い。ちょっと情けない聖君も、可愛くて好きだけど、きっとこんな聖君を見たら、興ざめする女の子もいるんだよね。

 ってことは…。外見のかっこいい聖君だけを見て、好きだって言ってるだけで、中身まではわかってないんだし、やっぱり安心していてもいいのかなあ。


「聖君」

「はい、なんでしょうか?」

 なんで敬語?意地悪し過ぎたかな。

「やさし~~~くしてくれるなら、いい…かな」

 私がそう言うと、聖君はいきなり、ぽいっとドライヤーを投げ捨て、私を抱きしめてきた。


「思いっきり、思いっきり、優しくします」

 ああ、もう。ほんと、単純と言うか、なんというか。

 そして、聖君は、本当に本当に本当に、優しかった。

 今日も、私は聖君にとろけたかも。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ