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第116話 凪がライバル

 凪と空は、本当によく寝ている。なんとも可愛い寝顔だ。そんな寝顔を春香さんが写真に撮っていた。

「凪ちゃんは、桃子ちゃんに似てるわね」

「空君は、春香さん似ですよね?」

「うん、そうみたい」


 春香さんが優しく空君のおでこを撫でた。

「この年で子供を産むとは思わなかったなあ。もう、赤ちゃんは無理かもってあきらめていたし」

「…そうなんですか?」

「うん。だから、櫂も私も空を溺愛しそう」


「聖君はすでに凪を溺愛しています」

「あはは。そういえば、そうね」

 しばらく春香さんは笑ってから、

「ま、いっか。私もお父さんとお母さんに溺愛されたし。特にお父さんにはね」

とそう言った。


「……」

「私のお父さんのこと知ってる?脳腫瘍で死ぬかもしれなかったこと」

「はい。聖君に聞きました。あ、日記も見せてもらいました」

「ああ。お兄ちゃんのところに、まだあの日記あるんだね」

「はい」


「…だから、子供と会えるなんて夢のまた夢…くらいに思ってたらしい。それが孫だの、ひ孫にまで会えちゃったじゃない?昨日の夜も、凪ちゃんが来るのを心待ちにしながら、涙ぐんでたの。お母さんもよ」

「え?」

「瑞希、信じられないようなことばっかり起きたねって言って」


 うわ。今、心が震えちゃった。じ~~んてきちゃったよ。

「聖が、付き合ってる子が妊娠して結婚することになったって聞いた時には、私も櫂もそりゃびっくりしたのよ。だって、彼女はまだ、高校生だし」

「…」


「でも、お父さんは、喜んじゃって。ひ孫が見れるのかって言って、こりゃ奇跡だねって、お母さんと喜んでいたの」

「…奇跡?」

「奇跡の連続だって。私にも赤ちゃんできたしね。そんな二人を見て、ああ、これは嬉しいことであって、喜ぶことなんだって。私と櫂もそれからは、空や凪ちゃんが産まれてくるのを心から喜ぶことにしたんだ」


「そうだったんですか…」

 う。私、泣きそう。

「高齢出産じゃない?私なんて。だから、リスクも大きかったんだけど、でも、やっぱり産みたくって。みんな心待ちにしてたし」

「はい」


「空、体弱いし。泣き虫だし、人見知りもするし。やっぱり、お母さんが年だからかなあ、なんて思ったりもするの。でも、それでもしっかりと育てて愛していこうって思ってるし」

「……」

「っていうか、もうすでに私と櫂、溺愛してるね?」

「…ですよね?私も、凪、可愛いです」


「まだ、桃子ちゃんの年だったら、やりたいこともいっぱいあって、友達と遊びたいとか思わないの?」

「はい。全然。れいんろどっぷすにいたら、いろんな人と会えるし。それに、聖君と一緒にいられたら、それだけで幸せで」

「…うわ。のろけられた~~~」

「すみません」

 私は思わず謝った。


「いいの、いいの!新婚なんだもんね?」

「え?あ、はい」

「くす」

 春香さんが静かに笑った。

「あ、そうか。春香さんは結婚してもう…」

「うん、結構たってる」


「…でも、櫂さんと仲いいですよ…ね?」

「うん。櫂、優しいもん」

「あ、のろけ?」

「そう。私ものろけてみた」

 春香さんはそう言って、また笑った。


 そんなこんなで、私は春香さんともすごく仲良くなった。


 そして翌朝、目覚めると、凪と空君は寄り添いながら、あ~、う~と話をしていた。どうやら、隣にいるのが嬉しかったらしく、2人ともすんごいご機嫌だ。


 空君と凪も、すっかり仲良くなっちゃったんだなあ。聖君も空君だけは、凪と仲良くしてもいいって許したみたいだし。

 よかったね、凪。凪のボーイフレンド第1号かな。なんてね。


 そして今日も、伊豆での楽しい1日が始まる。わくわくしながら私は着替えをして、一階に凪を抱っこして下りた。

「凪、おはよう!」

 聖君がすでに起きていて、凪を見てすっ飛んできた。


「あ~~」

「ご機嫌だね、凪。よく寝れたんだね」

 私のこと、忘れてるよね?聖君。


 聖君は私から凪を受け取り抱っこをすると、ちらっと私を見た。

「おはよう、聖君」

 聖君に話しかけた。私を見たって言うことは、私のことを忘れているわけじゃないよね?

「……」

 あ、あれ?返事がない。っていうか、顔、怒ってる?


「桃子ちゃん、俺のこと追い出した」

「へ?」

「昨日…。凪の隣に空が寝たんでしょ?」

「うん」


「……俺は、いらなかったわけね」

「へ?」

「いいけどさ」

 そう言うと聖君は、口を尖らせ凪を抱っこしてお店の奥へと行ってしまった。


 すねた?へそ曲げた?

 う…。そんな聖君も可愛すぎる!


「おはよう、桃子ちゃん。今、朝ごはん用意してるから座って待ってて」

 おばあさんが声をかけてきた。

「あ、すみません。私も手伝います」

 慌てて私もおばあさんのあとを追って、キッチンに入った。


「うわ。ここのキッチン広いし明るいですね」

「そうなのよ。れいんどろっぷすは3人入ると満員でしょ?ここは大きめにしたの」

 おばあさんがにこにこしながらそう答えてくれた。


「桃子ちゃんも手伝いに来てくれたの?」

 春香さんだ。いつの間にキッチンに来ていたんだろう。そういえば、お店の奥で櫂さんが空君を抱っこしていたっけ。


「はい。手伝います!」

「今日はお店は残念ながら、お休みの日だから、ケーキは焼かないんだけど…。あ、でも、夜のためにデザート作るから、あとで手伝ってくれる?」

「はい」

 わあ、嬉しい。


「でも、海に行くんじゃなかったの?空君と凪ちゃん連れて」

 おばあさんがそう言うと、

「あ、そうだった。じゃ、午後、海から帰ってきてからデザート作るわ。なんか冷たいデザートがいいよね」

と春香さんが答えた。


 ワクワク。私はとにかく嬉しかった。このカフェでお手伝いができるのも、デザートを作れるのも。

 いつか、伊豆に越して来たら、私、ここで働くのかなあ。ああ、素敵だろうな…。


 朝ごはんを終え、私と聖君は凪を連れ、2階に上がった。そして、海に行く準備を始めた。

 でも、聖君はどうやら、まだすねているようだ。


「聖君」

 私は後ろから聖君を抱きしめた。

「なに?」

 あ、声が低い。


「海、私、浮き輪持って行ってもいいよね?」

「なんで?」

 う、なんだか、そっけない答え方だ。

「だって、泳げないかもしれない」

「……」


 うわ。黙っちゃった。ああ、もう。まだ怒ってるの?すねてるの?

 私は聖君の前に行って、聖君のあぐらをかいている足の上にちょこんと座った。聖君には背を向けて。

 それから聖君の両腕を勝手に掴んで、私のお腹に回した。そして聖君の胸に、よりかかった。


「な、何?桃子ちゃん」

 あ、ちょっと動揺した?ううん、違う。ちょっと声が高くなったのは、もしかして嬉しくなった?

「凪はどうする?泳げないだろうし、海には入れないよね」

「う、うん。砂浜で遊ばせるか、ちょこっとだけちゃぷちゃぷさせるか」


「でも、日に焼けないようにしないとね?」

「あ、うん。そうだね」

「……」

 私は黙って聖君にまだよりかかっていた。


「………これ、いいね」

「え?」

「桃子ちゃん、俺の足の上にちょこんって座れちゃうんだ」

「あ、うん…」


「なんか、可愛い」

「え?」

「桃子ちゃん、甘えてる?」

「うん」

「く~~~~!!!」

 あ、聖君、思い切り喜んでる?


「めっちゃ、可愛い!!!」

 うわ。お腹に回した腕に力が入った。思い切り抱きしめられちゃった。

「桃子ちゃん!」

 それに、耳や頬にキスまでしてきた。


「あ~~~~」

「あ、凪が羨ましがってる」

 聖君がそう言ってから、

「でもごめん!凪。ママ、パパに甘えたいみたいだから、ちょっとだけ待ってね?」

と、凪に謝ってからまた私を抱きしめた。


 ああ、もう。聖君の言う言葉のほうが可愛いよ。


「やっべ~~~。可愛い~~~。このまま、押し倒したい」

 あ、可愛くない。スケベ親父になってる…。

「聖君、早く海に行く準備して下に行かないと、春香さん待ってるよね?」

「春香さん、一回家に帰って準備してくるって言ってたから、まだだよ」


「春香さんの家って?」

「ああ、ここから歩いて、すぐだけどさ。あれ?昨日櫂さんの店の前通ったよ。わからなかった?」

「サーフィンボードが何個も立てかけてあった…」

「そう、そこ」


「なんだ。本当にすぐそばなんだね」

「桃子ちゃん」

「え?」

「やべ~」

 あ、胸触ってる!なんで?


「癒される…」

 なんだ。癒されてたの?オオカミにでもなっちゃうかと思った。

「凪のほっぺやお尻も可愛くって癒されるけど、桃子ちゃんの胸が一番癒されちゃう、俺…」

「……」

 そう言われたら、触っちゃ駄目って言えなくなっちゃう。


「あ~~~~!!」

 凪がごろごろと寝返りをうって、私のすぐ横に来た。

「う~~~~!」

 そして手を伸ばす。

「お腹空いたのかな。でも、起きてからおっぱいあげたんだけどな」


 そう言って、聖君の足の上からどいて、凪のことを抱っこしようとした。でも凪は、私ではなく、聖君のほうに手を伸ばした。

「なんだ。パパに抱っこされたかったのか」

 聖君はそう言って、凪を膝の上に抱っこした。


「う~~~」

 うわ。今、凪、ものすごく満足げな顔しなかった?

 もしや、ママがパパの膝の上にいたから、嫉妬したとか?

 う~~~ん、この年でもう、パパを取り合うことになるとは。今後はどうなっちゃうんだろう…。


「凪も可愛い~~~~」

 聖君は思い切り凪に頬ずりをしている。まったく。私の胸が一番癒されるっていうのも、本当かなって思っちゃうよ。だって顏、思い切り嬉しそうなんだもん。


 そうしているうちに、

「聖~~。用意できた~~~?」

という春香さんの声が一階から聞こえてきた。

「やっべ~。もう来ちゃった」

 聖君はそう言うと、凪を畳の上に寝かせて、急いで支度を始めた。


 私も支度をした。でも、凪はパパにまだ抱っこしてほしかったのか、パパのほうに行って、う~~う~~言っている。

「わかったよ。凪。抱っこでしょ?でも、ほんの一瞬待って」

 聖君はそう言って、カバンのファスナーを閉め、それをひょいと肩にかけてから、

「お待たせ」

と言って凪を抱っこした。そして部屋を出て行った。


 私も慌ててカバンを持って、部屋を出た。凪は聖君に抱っこされ、またもや満足げな顔をしながら私を見ている。

 あれって、挑戦的じゃない?って、そんなわけないかあ。

 でも、あきらかに私ではなく、聖君に抱っこされたがってるよねえ。


 そして一階に行くと、なぜか空君がぐずっていた。

「空君、どうしたんですか?」

「う~~~ん。あんまり泳ぎに行きたくないのかなあ」

 春香さんがそう言って、空君の顔を見ている。


「あ~~~~」

 凪が空君のほうに手を伸ばした。すると空君は、ぴたりとぐずるのをやめて、凪のほうを見た。

「う~~~?」

 凪がまた、空君に話しかけた。空君はそれに答えるように、

「あ~~」

と言う。


「あ、空の機嫌が直ったわ。すごいわね、凪ちゃん」

 春香さんがそう言うと、聖君は思い切り眉をひそめ、

「昨日一晩一緒に寝て、ますます仲良くなったんじゃないよね?凪」

と、そう言った。


「また~~。聖ってば」

 春香さんが笑っている。でも、聖君の顔は真剣そのもの。

「ちきしょう。凪がもう他の男と、一晩を過ごしちまった」

 ガク~~~。その言葉にはさすがの私も、ずっこけそうになったよ。


 ああ、ほら。春香さんはもっと呆れちゃったし、その奥で、櫂さんも苦笑いをしている。

「ほら、車に乗れよ、聖。それから桃子ちゃんと凪ちゃんも。海に行くぞ」

「あ、櫂さんも行くんだ」

「俺は、空のお守り役。店が開くまでには帰ってくるから」


「え?そんなに早くに帰ってくるの?」

「そう。日が高くなると、空にも凪ちゃんにもよくないだろ?」

「ああ、紫外線が強くなっちゃうか」

「そういうこと。だから、急いで行くぞ」

「へ~~い。あ、運転俺がしようか?」


「うん。帰りに頼むよ」

「了解」

 そんな会話を繰り広げながら、私たちは車に乗り込んだ。

 そしてそれから気が付いた。浮き輪を忘れてしまったことを。


 ああ、浮き輪。無いと絶対に泳げない~~。

 がっかりしているうちに、すぐに浜辺につき、私たちは真っ白な砂浜にシートを広げだした。

「海の家で、パラソル借りてくるよ」

 聖君がそう言って、さっさと砂浜を歩いて行ってしまった。


「あ…」

 浮き輪も!と言う間もなく。聖君、ほんと、こういう時の行動、早すぎるくらい早いんだから。でも、前だったら何よりもまず、海にすっ飛んで行っていたかも。


 そして、荷物を広げたりしているうちに、聖君はパラソルと、大きい浮き輪を持って戻ってきた。

「浮き輪、借りてくれたの?」

「うん。これだけ大きかったら、俺もつかまりやすいしね」

 聖君はそう言うと、にっこりと笑った。


 そして、パラソルを立て、凪と空君を日陰に寝かせ、その横に春香さんと櫂さんがどかっと座って、

「2人とも、泳いで来ていいよ。凪ちゃんは見てるから」

とそう言ってくれた。


「まじで?じゃ、ちょっと泳いでくるね」

 聖君はそう言って浮き輪を持つと、私の腕もつかんで、

「桃子ちゃん、行こう」

とすごく嬉しそうにそう言った。


 ああ、ただの海好きな少年にまで戻っちゃったみたいだ。聖君、本当に嬉しそう。

 そして、駆け足で私たちは海に入って行って、私は浮き輪をはめ、聖君は浮き輪を引っ張りながら、泳ぎだした。


 海はものすごく綺麗だ。空も晴天。それに、浜辺は真っ白だ。

「綺麗~~~」

「うん。綺麗だね。それに水が冷たくって、気持ちいいね」

「うん」


「江の島より人も少ないし、沖まで行かなくても、ここでも2人きりの世界だね?桃子ちゃん」

 聖君はそう言うと、浮き輪につかまって私の顔に顔を近づけた。

「うん。2人きりだね」

 そう言うと、聖君は私にキスをして、

「でへ。恋人の頃に戻ったみたいだね」

と言って思い切りにやけた。


 ああ、もう。そんな聖君もめちゃくちゃ可愛い。

 そういえば、去年は海に行かなかったんだよね。海に行ったのはまだ、結婚する前だ。その時も聖君と海でキスをした。あの時はドキドキしたなあ。


 そんなことを思いだした後、聖君と出会った夏のことも思い出した。片思いで、聖君に思いが届いていなかったころ。こんなに近くに聖君の笑顔がなかったっけ。でも今は…。

「でへへへへ~~~」

 こんなにやけた聖君が目の前にいる。


「桃子ちゃんさあ」

「うん?」

「今、凪におっぱいあげてるから、おっぱいが大きいよね」

「え?」


「水着着るとそれが、すごくよくわかるね」

「え?え?」

「でへへ」

 あ~~~。また、スケベ親父になってた!!!


 出会ったころはもっと、笑顔も爽やかだったよ、聖君!

「チュ」

 聖君はまたキスをしてきた。それからなぜか、私のお尻に手を回してきた。

「エッチ」


「え?」

「お尻触った」

「違うよ。抱きしめようとしただけだよ。でも、大きな浮き輪があって、抱きしめるのは無理だ」

「ほ、本当に抱きしめようとしただけ?」


「あ、当たり前じゃん!俺が何をしようとしたと思ったの?」

「……だって、聖君、スケベ親父だから」

「え~~?!」

 聖君はまた、すねてしまった。でも、さっきだって、思い切りにやけながら、スケベ親父の発言していたし。


「海の中でまで、そんなことするわけないじゃん」

 ああ、へそ曲げたかな。顏がふくれっつらになってるし。

「桃子ちゃんが、泳ぎが達者ならまだしも」

 え?


「………。うん、やっぱり、この大きな浮き輪が邪魔だし。できないよなあ」

 何それ!実はするつもりだったとか?ま、まさかね?

「さて、戻るか。そろそろ俺、凪とちゃぷちゃぷしたくなっちゃった」

 え?!


 聖君はそう言うと、さっさと後ろを向いて、私の浮き輪を持って泳ぎだした。

 ああ、なんていうの?ロマンも何もないって言うの?やっぱり、恋人同士じゃないよね?これって。

「凪、またパパがいなくって、寂しがってるかなあ」

 聖君はそう言うと、ずうっと浜辺を見ている。


 聖君はまったくこっちを見ることもなく、足の着くところまでたどり着くと、

「もう、足着くよ」

と言って浮き輪から手を離し、さっさと凪のほうに向かって歩いて行ってしまった。


 あ~~~。複雑な気分だ。やっぱり、どこでも私は凪に聖君をとられちゃうんだろうか。そんなもやもやした気持ちのまま、私は聖君の後ろをついて行った。




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