表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/11

第三話 溺愛は続くよ、どこまでも

 本当は副反応などすっかり良くなっていたが、今日は有給を使う事にした。なんせワク様が今日は二人で一緒にいたいと言うんだもの。そんな甘いセリフに逆らえない。


 なぜか全く分からないが、ワクチンの副反応が酷いので有給使いたいと言うとすぐに休めた。


 こんな事は珍しい。兄が頂き女子に騙され、実家が大変だった時も有給など取れなかったのに。そういえばうちの家系は父、叔父、従兄弟も結婚詐欺にあっていた。うちの家系の遺伝だろうか。


「おい、歩美。これからデートに行くぞ。何ボケっと考え込んでるんだよ」

「いえ」

「でも、そんなお前も可愛いんだよ」


 ドン!


 ワク様に壁の方まで連れて行かれ、壁ドンされた。


 トクゥン!


 私の心臓は波うち、もうすぐ目の前にいるワク様を直視できないぐらい。


「ワ、ワク様。刺激が強すぎます……!」

「初心だな! でもそんなお前が可愛いんだよ」


 さらにワク様に距離を詰められ、私の頭は壊れそう。心臓はトクゥン、トクゥンしすぎて治りそうにない。


「ああ、ワク様……。あなたは何てイケメンなの……」


 もうそんな事ぐらいしか言えなくなっていた。


 その後、ワク様とデートをした。なぜか格安で温泉施設や飲食店を利用でき、ワク様と一緒に歩いているとクーポンを山ほど貰った。外れてしまったが、車や家が当たるクジにも参加できた。


「ワク様、なんでこんなにいっぱいクーポン券が貰えるの?」

「お前が思いやりがあって可愛いからに決まってるだろ?」


 人前だが、ワク様に強く抱きしめられ、私の思考回路は完全にショートした。


「ワク様と一緒に歩いているなんて、なんて思いやりがある女性なんでしょうか!」


 カフェに入ると、店員にそう言われ、またクーポン券を貰った。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ