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闇を照らすサーチライト  作者: 小石ピカリ
3/4

初任務 

課長室に長谷、芝田、神田の三人が集まった

「揃ったか」

横井が引き出しから机の上に男が写った写真を出す

「高島康雄、日雇いの労働者で共産主義者だ、こいつは数ヶ月前からソ連に陸軍に関する機密情報を渡している疑いがある」

芝田が発言する

「根拠はなんですか」

「奴は数ヶ月前からソ連大使館員と複数回接触があった、それに毎回その大使館員に会う前には必ず満州へ渡っている」

長谷を疑問を投げかける

「なぜ満州に」

「それはまだ分かっていないがおそらくそこで何らかの軍の情報を入手して可能性が高い」

神田も発言する

「確かに怪しいですね、日雇いの労働者に何度も日本と満州を行き来出来るほどの財力があるとはとても思えませんし」

「奴が情報を漏らしているという決定的な証拠が必要だ、芝田はまずは奴がよく日雇いで通う工場周辺での聞き込み、長谷とは周辺人物の身元確認、神田は自宅や私物の調査、何かメモ等があった場合写真を撮る様に、絶対に対象に気づかれないよに」

一同は揃って返事をする

「はい」

「では解散してくれ」

長谷達は対策室へと戻った

「は 身元調査か、まずは血縁関係がある者からかな」

長谷は仕事にかかる

「まずは役所に問い合わせるか」

受話器を手に取り長谷は役所に問い合わせ高島の情報を聞き出す

「はい、分かりました、ご協力頂きありがとうございます、では後ほど伺います」

長谷は受話器を戻す、役所から高島に関する資料を渡す為に来てくれと言われた

(今から歩いて行けば着く頃には出来てるだろう)

長谷は資料を受け取る為、役所に向かった

「冷えるなぁ」

外の気温は平均2℃ほどで吐いた息が白く霧のようになる

(役所によると高島の家族は父親と母親、それに兄弟は奴含め三人、弟に関しては時に問題無さそうだが問題は長男だな、関東軍所属の砲兵大尉だ情報の流出源の可能性が高い、だが確実な証拠は無い)

街中を歩いていると顔に見覚えのある男とすれ違う

(高島!)

長谷は少し動揺したがすぐに高島に気づかれないように後を追う

(いったいどこへ向かってるんだ)

高島は背広など扱う洋服店に入った

(洋服店か、)

長谷は中には入らず気づかれぬよう通り様に窓越しから確認する、中では高島が背広を購入しようとしていた

(なぜ背広を)

長谷はその後も高島を尾行したが背広を購入したくらいしか目立った動きも無かった

二日後、三人は集めた情報を共有する

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