回帰化(かいきか) ―菱波 穂(ひしば みのり)―
五幕初登場、翠条さんの回想シーンに登場する幼馴染、みのりの狩気能です。
実は日光に照らされて輝く海の水面を連想してつけたこの「菱波」という苗字ですが、もともと別の人物につけられた名前でした。が、物語の進行上お蔵入りとなり、代わりに新たに登場したみのりにこの苗字が割り振られました。この苗字はどうしても使いたかった。
彼女の狩気能は『回帰化』。回帰と言えば原点回帰、という言葉が想起できる通り、身体的な特徴を本来のアヤカシのそれに変えることができます。例えば虎の血を体に宿している場合は、手足を虎のそれに変えることができ、人間の限界を超えたスピードで走り回ることができます。また、作中では登場しませんが象の血を宿していた場合は、同じく手足を重く変えられたり、あるいは鼻を長くすることも可能です。
ただし欠点として、顔そのものを変えることはできないため、どうしても人面犬のような格好になってしまい、むやみに人間を怖がらせてしまうことが挙げられます。が、狩気能をうまく使いこなせる場合は体をアヤカシのそれにする程度を調整でき、人間の手足に近い外見を持たせつつ、速く走れるようにするのが可能な人もいます。ちなみにみのりは無理です。人面犬みたいになります。