第7話 子どもの消えた交差点
川本は、稲荷町を歩いていると、1人の自転車に乗った小学生に会った。
「おっ、おっと。」
1人の小学生は、川本を見た。
「坊や、坊やあぶないじゃないか、おじさんがトラックだったらわかるだろう、うちへ出る前に、右見て左見てもう一度右を見てから、それから、わかるね。」
「うん。」
「さぁ、出発進行だ。」
川本は、薬局でドリンク剤を買った。
「ドリンク剤1つください。」
「はい、どうも。」
川本はドリンク剤を飲んで、薬局に出た。
「ありがとうございました。」
そして、交差点に差し掛かった時自転車の小学生は横断歩道を自転車に乗って渡ろうとしたら、そこへ1台の車がやって来ました。
キキキーッ!
川本は、交差点に行って見ると運転していた男は小学生を抱っこして車に乗せて、逃げた。
「おいっ。」
そこへ、庭掃除をしていた人は。
「病院へ運んだんですよ、近頃はやることは早いよ。」
「よかった。」
これが事件の発端だった。
西町分室に戻ってみると、慌ただしい風景だった。
「何かあったのか。」
「子供が消えちゃったんです。」
「ひき逃げなんですがね、犯人は子供を連れて逃げたんです。」
「えっ!。」
川本は驚いた。
「今パトカーが付近の病院を捜しているんです。」
「事故現場から3キロ以内の病院には該当者なしだ、逃げたんですね。」
「場所は、その事故を起こした場所は。」
「ここなんですよ。」
「稲荷町!。」
「ええ。」
「やっぱり、あの子が。」
西尾健太7歳、はねた後、その場で消えて30分、どこの病院にも健太が担ぎ込まれた形跡はなかった。
一方、現場では事故処理が開始されていた、南と香川も現場に到着した。
「この自転車は。」
「班長には一応報告しておきました。」
「病院の方は。」
「それが、考えたくないんですが、小学生が途中で死亡して、犯人はそれを。」
「いいえ、それはないと思いますよ。」
「えっ。」
「自転車がクッションの役割を果たす成果、即死のケースは少ないんです、病院の途中で亡くなるとは思えません、生きています、きっとまだ生きてます、手当すれば助かります。」
「すいません、事故を起こした車を目撃しましたけど、後ナンバーも覚えています。」
「えっ、本当ですか。」
「うん、ナンバーは富山、56、ち、11の88で、車は赤いクーペだよ。」
「そうか、どうもありがとう。」
目撃者の話で、犯人の車は赤いクーペと判明した。
「よしっ、早速赤いクーペを追うぞ。」
「了解。」
そこへ、岡本班長の無線が入った。
「岡本より各車へ、犯人と思われる男が分かった、末次 勝35歳だ。」
早速、南と水野が赤いクーペが発見された。
「すいません、この席に血が付いていますね、どうしたんですか。」
末次は、南と水野を見たすきに逃亡した。
「待てッ。」
そこへ、川井と梶村が駆けつけた。
「子供はどこ。」
「言うから、放せよ、子供は済生会富山病院にいる。」
「そうか。」
健太は病院へ運ばれたが、命には別状はなかった。