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西町警察エリア23分署  作者: 新庄雄太郎
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第5話 ある誘拐

昼下がりの総曲輪通、町は賑やかになっていた。西町分室は東富山のゲームセンターで起きた恐喝事件の犯人の逮捕するために張り込んでいたのだ。


「あーあー、日曜だって言うのに、付いてないよな。」


「ぼやくなぼやくな、その内に交代勤務になるさ。」


「そうかね。」


張り込んでいると、恐喝犯が現れた。


「奴だ。」


「ああ。」


そこへ、信号待ちをしていた男が何かを気にしていたようだ。


「主任、奴ですかね。」


「ああ。」


男は、喫茶店から走り去っていった。


「待てーッ。」


信号待ちしていた男は、何かを気にしているようだった。


喫茶店にいた男は、会計を済ませその場を離れた。


そこへ、日枝神社付近の十時路で日産・スタンザを停車させ、犯人を確保した。


「恐喝の現行犯で逮捕する」


と、川合は犯人に手錠をかけた。


「証言はとれました。」


「じゃあ、後頼むよ。」


と、川井はその場を離れていった。


「あっ、主任。」


川井は、バックを持った男に職務質問をした。


「すいません、警察の者ですが。」


「えっ。」


男は凄く脅えていた、それを見たらすぐに立ち去って行った。


「どなたかと、待ち合わせていたのですか。」


「いや、べ、別に。」


「何か、心配事で会ったかなと。」


「ああ、いや、何でもありません。」


男は、一番町交差点の近くのパーキングメーターで止めていた三菱・ギャランは走り去っていった。


「何だったのかな、あの男は。」


次の日、加藤と川井主任は新庄の住宅街で聞き込みをした。


「そこの中村さんをご存じなんですか。」


「ええ、娘がクラスメートなんで。」


「最近何か変わったことはありませんでしたか。」


「あっ、そう言えば武雄君、小学校と放課後児童クラブお休みしてたけど。」


川井は新庄小学校へ向かった


「武雄君は先週の火曜日からずっと欠席してるんです。」


「火曜日から、あのー、理由は何ですか。」


「ご家族で旅行と伺いましたけど、あの武雄君に何か、実は私も気になっていたんです。」


「2週間前の水曜日だったかしら、武男君の親戚だって迎えに来たんです。」


「おお、どんな男でしたか。」


「30代くらいの男でした。」


西町分室


「誘拐。」


「ええ、まだ証拠はありません。」


「恐らく、中村は身代金をバックに入れて、受け渡そうとしたんじゃないでしょうか。」


「うん、何かの恨まれることがあるんですかね。」


「よしっ、新庄の住宅街と稲荷町付近を聞き込みしてくれ。」


「了解。」


西町分室は、稲荷町や新庄の住宅街を聞き込みをした、だが、犯人の手がかりは見つかっていない。


加藤は1人の小学生に話をした、昨日は武男君と一緒に家に帰っていたという。


「ねぇ君、武雄君と最後に別れたこと話してきてくれるかな。」


「そう言えば、昨日児童館にお姉ちゃんが来て、連れて帰った。」


「お姉ちゃん。」


「それ、何処のお姉ちゃん。」


「知らないな。」


加藤は、ピンときた。


「女ですか。」


「ええ、20代後半ぐらいのね、お母さんが病気で代わりに迎えに来たと言ってね。」


「じゃあ、その男の共犯ですかね。」


「ああ、可能性があるな。」


南と水野は、無線で班長に報告し、車の捜索に入った。


「水野、早速捜索だ。」


「ええ。」


南と水野が乗ったR31スカイラインの覆面に乗り、犯人の車を捜査していると、犯人の車が発見したと連絡が入った、犯人は武男君を乗せて逃走していると。


「犯人は岩瀬方面へ逃走中、応援頼む。」


「了解。」


南と水野が乗ったスカイラインは屋根の上にパトライトを乗せ、サイレンを鳴らし、追跡をした。


「班長、手配中の車発見、追跡します。」


「あ、あのスカイライン、覆面だったのか、あんな車ら負けてたまるか。」


犯人が乗った、スバル・レオーネは猛スピードで振り切っていた。


覆面パトカーのスタンザとブルーバード誘拐犯の逮捕に向かった。


「野郎ーッ。」


そこへ、応援の430セドリックのパトカーが挟み撃ちしていたのだ。


「水野。」


南はベレッタを取り出し、犯人の確保に向かた。


「動くな、こいつがどうなってもいいのか。」


「武器を捨てろ、もう逃げられねぇぞ。」


そこへ、川井主任と加藤刑事も到着し犯人の確保に張り込んだ。


「どうだ、状況は。」


「小学生を人質にしている。」


そして、梶村と杉木と香川が到着した。


「奴は拳銃を持っている、どうしますか。」


「よしっ、私が子供を助けに行くから、あなたは犯人を確保に。」


「わかった。」


香川は44マグナムで一発発砲した。


「ぐはっ。」


「確保ーっ。」


南と水野たちは誘拐犯・倉本を逮捕した。


「くそーっ。」


「大丈夫か、武男君。」


「うん。」


こうして、誘拐事件は解決した。







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