第3話 検問突破
夜の富山市、この日冬の交通安全県民運動を実施し、富山市内の道路で夜間一斉検問が行われた。
ピッ、ピッピピピーッ!
と、警官は車を止めた。
「すいません、免許証拝見願いますか。」
「はいっ。」
そこへ1台のホンダ・ピガーが検問に入った、ところが警官を見たすきにその場で逃げ去ったのだ。
「待てーッ。」
「止まれーッ!。」
「あのピガーを追え、あれは手配中の盗難車だ!。」
2台のパトカーが、ピガーを追跡。
しかし、ハンドル操作を誤り大型トラックと衝突した。
「運転していた早川は、病院搬送後に死亡が確認された。」
「えっ。」
この日、西町分室はある事件の容疑者を追っていた。
「死亡した早川は、何かの事件を握ってるんじゃないでしょうか。」
「ああ、その可能性もあるな。」
分室は、早速事件の捜査した。
しかし、犯人の行方は見つからない。
「班長、事件の犯人が割れました。」
「本当か。」
「容疑者と思われる男が割れた、富田圭太郎、35歳だ。」
その富田は、今分室が追ってる事件の犯人だった、新庄の住宅街で強盗致傷で手配されていたのだ。
そして、4件目の事件が起きた。
「主任、現場にこんなものが。」
「うん、凶器はナイフか。」
「犯人が捨てたんじゃないでしょうか。」
と、梶村は言う。
そして、次の日南と梶村達は富田の逮捕へ向かった。
「よしっ、富田が来たら確保するように。」
「了解。」
稲荷町付近に張り込んでいた。
「来たっ、富田だ。」
「やべぇ、刑事だ。」
「待てぇーっ。」
「コノヤローっ。」
南と水野と梶村と富田を襲い掛かった。
「この、変態男めっ」
富田は目を回した。
「公務執行妨害の現行犯で逮捕する。」
そして、香川は富田に手錠をかけた。
「逮捕した富田は、仲間もいた可能性もあります。」
「じゃあ昨日の事故死した早川が。」
「ええ、恐らく。」
「強盗に強要されて、逃げ回っていたそうだ。」
「なるほどね。」
昨日起きた検問突破の事故はその仲間だと判明した。
「借金による犯行か。」
「ええ、富田は恐らく借金のために強盗致傷したと自供しました。」
「そうか、借金による犯行か。」
「ええ。」
こうして、3件の富山市内の強盗致傷事件は解決した、男は殺さずに強盗したのだ。
今日も西町分室は犯罪と戦い、富山市を守っている