魔刀デスライズ
話すぐに脱線しますが
許してください。
第4話です。
今俺はラ・ミラージュ王国の街をヘブンと共に歩いていた。
俺は試したいことがあった。
それは新しいステータスの中にあった《武器改造》だ。
だから俺はとりあえず武器屋を探していた。
すると角を曲がったところに武器屋らしい看板が立っていたが見た目はボロくいかにも、
弱そうな武器しか売ってなさそうな店だった。
「ぼろいな…」
そう俺が呟いていると街の散策で機嫌がいいのか、ヘブンが話しかけてきた。
「セイン様、武器屋ですよ!入りましょう」
「…入るか。」
店に入ると、店の中には色々な武器や防御、靴なども置いてある。
武器屋だからといって武器だけではないのだ
セインは店を見渡すと店の奥に立っていた従業らしい女に話しかける。
「悪いがこの店の店主をよんできてくれないか」
すると女は怒ったような声で返す。
「あたしがこの店の店主だけど文句ある?」
「いや文句はないが、この店の武器は大丈夫なのか?」
店の古さを見渡しながら聞くセイン対して女は自信満々に答える。
「あぁ…大丈夫よ!これでもあたしはこの街一番の鍛治スキルをもってんだから!」
「それは安心だ、ではこの店で一番強い剣か刀を貰おう。」
女は不思議な顔をする。
「あんた魔法使いでしょ?ローブ着てるし、なんで剣がいるの?」
「確かに魔法も使うが接近戦に備えておくのも悪くないからな」
「それか魔法のいい武器はあるのか?」
セインの問いに女は困る。
「うーん…そうね、使う魔法の属性や種類によって変わるけどあたしの店は基本的に戦士や騎士むけだからなぁ」
この世界の魔法には属性と種類がある。
魔法の属性は赤、青、黄、緑、黒、白の6種類だ。
魔法の種類は自分自身にかける付与魔法、攻撃や防御などに使う通常魔法、生活を便利にする生活魔法、後は謎が多い特殊魔法だ。
ちなみにセインは今、黒魔法を得意とし、青魔法と赤魔法も使える。
「じゃあ大丈夫だ。杖は持ってるからな、出来れば刀のほうがいいんだが」
女はセインの放つ異質なオーラを読み取り、何かを考えてこう言った。
「いいわ! いいのがあるわ、ついてきて!」
すると女は店の奥へ歩いて行った。
それをみたセイン達も歩き出す。
奥に行くとそこは鍛治職人が仕事をするであろう小さな工場のようなところだった。
「そういえば名前言ってなかったな、俺の名はセイン・ブラッドだ!そしてこいつは…こいつは仲間のヘブンだ よろしく。」
(私はセイン様の仲間なんですね♪)
さっきから機嫌が良かったのがさらに良くなったヘブンがセインは鬱陶しかった。
(お前も挨拶しろアホヘブン)
セインが心の声で言うとヘブンは慌てて挨拶する。
「あ!…ヘブンです。よろしくです。」
「ご丁寧にどうも、あたしはこの街で武器屋をやってる、ユリア!ユリでいいよ」
「わかったユリ、早速だけど刀は?」
こうして見るとユリは凄く美人だった。
隣にヘブンがいるから気づかなかったが、この世界はこんな美人が沢山いるのか?
ユリは肩までの茶髪に黒い綺麗な瞳、そしてスタイルも申し分ないという女だった。
正直彼女もタイプだったがあまり深く考えるとヘブンに心を読まれるため、あまりかんがえるのを止めた。
「これよ!《魔刀デスライズ》魔刀よ」
それは真っ黒な漆黒とも思わせる刀だった。
「ふーん、魔刀か中々いいな」
するとユリが続けて言う
「この刀には呪いがあるのよ。買った者が七日後に死ぬっていうね。だからこの刀はうりものじゃないのよ」
セインは考えた。
そして考えがまとまると悪魔のような笑みを浮かべた。
「なら尚更その刀をもらうことにする」
「なにいってんの?死ぬわよあんた」
「じゃあ賭けをしよう」
「賭け?」
ユリが困っているとセインは続ける
「俺がこの刀を貰って七日後もし生きていたら、この刀の代金をタダにしてもらう。」
「もちろんそれだけじゃない!もし俺が死んだら俺の装備全てやる。金もだ!」
そう言われてユリアは考える。
セインが言っていること、自分自身のメリット、そして…彼への期待を
「わかったわ!その刀はセインにあげるわ!」
「後もう一つ賭けに条件加えて!七日後に生きてたら、あたしとデートして!」
突然の告白にセインは動揺したが
ユリに冷静に返す。
「わかった、楽しみにしとく。それじゃあ刀はもらってく」
隣でヘブンが変な顔していたが俺は無視して店を出た。
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それから俺たちは他の店を回り、日用品や食料を大量に買い溜めしていた。
どうやってそれを持って帰ったかというと
森でレベルを上げてた時に俺のスキルに《黒魔法作成》というスキルがあった事を思い出し
新しい魔法「ディメンションドーム」を作成していた。
簡単に説明すると漫画やアニメであるような、何でも入る空間である。
そこに森で倒したモンスターの素材や先程買った物などを収納している。
「今日はつかれたなぁ」
宿に着いた俺たちは部屋を別々に借り
それぞれの部屋でくつろいでいた。
神からあらかじめある程度の金をもらっていたので、金には余裕があるのだ。
それでも無限にあるわけでは無いので
明日からはギルドに行って仕事探す必要がある。
「まずはランクあげだな」
そう呟いているとユリから貰った魔刀をディメンションドームから取り出す。
そして俺は言葉を唱える。
「武器改造!」
お読みいただきありがとうございました。
次はついに冒険に出ます!かもです。