性悪勇者転生
初投稿です。
第1話です
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第一話〜性悪勇者転生〜
「グサリッ!」最後に聞こえたのはその音だった。
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「ゔー!」
頭を抑えながら目を覚ましたの
悪城聖夜だった。
「あれ?俺刺されなかったっけ?」
周りを見てみるとそこはよくRPGゲームなどでみる平原だった。
「ここ何処だ?」
とまわりを見てみるとある事に気付く
そして聖夜はこの光景を知っていた
「いや…まさか!…ないよなー?」
「貴方の考えてることはあってます!」
突然自分の頭の上から聞こえた声に驚く聖夜だったが動揺を悟られないように冷静に返した
「誰?お前?」
「妖精です。」
(てか何処から話しかけらてんのかわかんねーな)
そう聖夜が思っていると妖精と名乗る声の主が喋りかけてきた
「ここですって!!」
すると聖夜の頭の上に野球のボールくらいの光の玉が現れた
「お前が妖精?」
(なんかアホそうな妖精だな)
「私貴方の心の声きこえてます」
「え?まぢで?なんでだ?」
すると妖精は気合のはいったように
説明し始めた。
「私は貴方の監視役の妖精ですからね!貴方の考えている事は大体わかります」
妖精は元気に威厳のあるように答えた。
「は?監視役の妖精?俺なんか監視されるような事したっけ?」
(てゆうかこれ転生だよな?まぁ夢である事を前提としてだけど)
「夢ではありませんよ!これは紛れもない現実です!」
そうキッパリ答えた妖精はさらに続けた
「貴方は覚えているか知りませんが貴方はここに来る前に死にました。と言うよりは恨みを買って後ろからグサリですね♪」
「俺恨みなんか買ったか?」
そう言うと聖夜は自分が生きてきた人生の中で恨みを持たれるような事があったのかを思い出す。
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悪城聖夜は恵まれていた。
ルックスはよく勉強も学生時代は学年トップで運動神経も抜群と、それだけ聞けば完璧超人という言葉が似合う男だった。
ただ聖夜は物凄く性格が悪かった。性格が悪いという言葉では足りないぐらい悪かったのだ。
人の恋人は平気で取り、社会人なってからは上司や同僚を蹴落とし高い役職についていた
こうみれば恨まれるの当然だと普通の人間なら思うが、聖夜にはわからなかったのだ。
聖夜は自分の性格は普通だと思っていたし
ましてやルックスもちょっといいくらいに思っていた。悪城聖夜という人間は変人だったのだ。
「貴方がそういう人間だから神はこの世界に転生させたんです!」
「神は仰いました!この悪城聖夜という人間を更生させる義務が私にはあると、そして貴方の大好きなこの世界で貴方が良いおこないをさせる事で貴方の性格を変えてしまおうということです。」
そう神からのお告げを言えたことに安堵していた妖精に聖夜は質問する
「てかさーこの世界って《マジック・ソード・ファンタジー》たよな?」
《マジック・ソード・ファンタジー》
聖夜の一番熱中していた趣味のゲームである
その名の通り剣と魔法とファンタジー世界オンラインゲームで、そこだけ聞くとよくあるゲームなのだが《マジック・ソード・ファンタジー》は他のオンラインゲームとは違い自由度が半端ないのだ。例えばPKなんてやりたい放題ペナルティなしアイテムも自分の作りたい物を作れるなどが聖夜がハマっていた理由だった。
「もしそうだったら魔法とかつかえんのか?使えるんだったら試したいんだけどー?」
「もちろん使えます!神から貴方のステータスを預かってきました!」
すると妖精は聖夜の目の前に透明な画面をだしステータスを見せた
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セイン・ブラッド 年齢25 職業 黒魔導師・?
レベル1称号 なし
HP150
MP120
筋力 356《D》
防御 213《E》
魔力 380《D》
俊敏 291《E》
知力 490《C》
運 236《E》
装備
黒のローブE《C》
黒い杖E《D》
ショートブーツE《E》
スキル
剣武《C》
黒魔法《B》
青魔法《D》
隠密《D》
成長《A》
特殊スキル
黒魔法作成
武器改造
神の呪い
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ステータスを見た聖夜は絶句した
「なんだよ…これ!何でレベル1になってんだよ!装備も変わってるし最悪だ…」
「この世界は貴方が楽しむ物ではありませんからね!あくまで貴方の更生がもくてきなのです。」
「ですからステータスもレベル1から何ですが転生ボーナスでレベル1とは思えない強さになってますね…」
「後装備は全て変えさせて頂きました。特殊スキルはこちらで変えることができなかったのでそのままです!」
すると聖夜は妖精にこう言った。
ニヤリと笑いながら
「おい妖精!今この瞬間から俺の事はセイン・ブラッドと呼べ!セインでいい」
「かしこまりました。セイン様ですね」
「お前名前は?」
私の名前は神に仕えし妖精そしてセイン様の監視役をさせていただきます名をヘブンと申します!」
それを聞いた聖夜改めセインはまたニヤリと悪魔のような笑みを浮かべて妖精ヘブンに告げた
「ヘブン!今からレベルを上げに行くぞ」
〜ブナー草原〜
この世界は大きく分けて7つの国によってできている。そのひとつのラ・ミラージュ王国の領地の中にあるのがこのブナー草原である
森に近づくほどモンスターは多いがモンスター自体は弱いと有名なところであり、初級冒険者がおもに最初に討伐依頼を受けるところでもある。
「ヘブンここはどこだ?」
セインは転生された場所から少し移動したが
この場所がどこかわからずにいた。
「ここはブナー草原ですね。比較的出てくるモンスターは弱いですね!G級からF級ってとこですね」
「なのでまずはギルドに行って冒険者の登録をするのをお勧めします」
この世界ではモンスターや冒険者やクエストなどにランクが付けてある。
冒険者ならば
G冒険者見習い
F初級冒険者
E一般冒険者
D中級冒険者
C上級冒険者
B熟練冒険者
A最上級冒険者
AA特級冒険者
S究極級冒険者
という具合である。
だかセインは冒険者になる前にしておきたい事があった
それがレベル上げだ。
そしてもうひとつまだ自分がこの世界で魔法を使えるがどうかがわからなかったので、どのように魔法をつかったり敵を倒すかを冒険者になる前にためしておきたかったのだ。
「いやギルドにはまだ行かない」
「とりあえずこの周辺でレベル上げだな!」
「セイン様はレベル1の状態でC級相当のステータスですからとりあえ…」
ヘブンが喋り終わるまえに食い気味にセインが喋る
「おい!ヘブン俺は俺のやりたいようにやる!俺は誰かの言う通りに動くのが大嫌いなんだ」
黙ってついてこいとブヅブツ言ってる後ろで
ヘブンはセインに気づかれないように小さな声でつぶやくのだった。
「神のかけた呪いはやはり正解でした♪」
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第一話終わりです。
次はモンスターとの戦闘とギルドに行くあたりまで書こうかなと思います。