189手目 すり替えられる少女
不破さんはテーブルに両肘をついて、体を揺らす。
「とりあえず2筋を受けないとな……2八飛」
完全な居飛車になった。
これは珍しい展開かも。
7二玉、8八玉、4三銀、9八香、8二玉、9九玉、9二香、8八銀。
お互いに穴熊一直線。
9一玉、7九金、8二銀、5九金、5二金左。
「ちょいとプレッシャー掛けさせてもらうぜ」
不破さんは、8六角と覗いた。
「左穴熊からの出だしにしちゃ、ちょっと変則的だよな」
松平は、両者の陣地を見比べる。
7一金、6九金右。
「このままだと、陣形差で負けるね」
佐伯くんは、駒組みのしづらさを感じたらしい。
確かに、6二金左〜7二金寄ともできないし、5四歩とも突けないし、6四歩とも突けない。全部8六の角が牽制している。
「4二角と間接的にぶつけるよ」
「6六銀」
銀を上がった不破さんは、ポケットの中を弄り始めた。
鼻でもかむの?
私の予想に反して、不破さんが取り出したのは、スティック付きの飴玉だった。
包装紙を剥がして、そのまま口にくわえる。
「はひゃくひゃひぇよ」
口にモノを入れたまましゃべらない。
「3三桂」
「7七角と戻すぜ」
これは……5五銀とぶつける準備?
「4筋を受けるよ。3五歩」
佐伯くんは、2四飛の浮きを見せた。
「6八角」
また角の移動?
ちょこちょこ動くわね。
「手損になってないかな?」
「手損とか関係ねぇ。将棋で重要なのはスタイルだ。陣形」
不破さんはニヤリと笑うと、そのままソファーに寄りかかった。
この子、意外とロジカルなのね。
実際、手数をいくら稼いでも、形が悪くなってはおしまい。だからこそ、手渡しという戦術がある。手渡しというのは、相手に余計な一手を指させるテクニックだ。
「なるほどね、じゃあ、こっちはその手損を狙わせてもらうよ」
佐伯くんは、4五桂と攻勢に出た。
3七桂成〜3六歩の攻めだ。
「4六角」
また角の移動。
3五の歩は、結局取れないっぽいわね。
まあ、タダでそこの歩を取られたら、序盤で不利もいいところだけど。
5四歩、1六歩(1五角の牽制ね)、6二金寄、7八金上、2一飛。
そろそろ飽和してきたかな……佐伯くんも、悪くない形になった。
「3五角だ」
こ、ここで取った?
「3七桂成〜3六歩は怖くないってことか。しかし、どうだ?」
松平は、顎に手を当てて読みふける。
佐伯くんも、ここで長考。
「……3七桂成、同桂、3六歩、3八飛か?」
松平は、4手ほど進めた。
これはありそう。
以下、3七歩成、同飛、6四角の出は、5五歩or4六角で止まる。
「でも、先手から手がある?」
私は小声で尋ねた。
「そこが分かんねぇな……3一飛くらいでも先手困るような……」
その瞬間に3一飛もあるし、3七歩成、同飛、3一飛もある。
これにうまく対応できなきゃ、3五角はただの悪手だ。
……………………
……………………
…………………
………………
「そうか、3三歩があるな」
松平は、かすかに目を細めた。
「どこで?」
「例えば、3一飛、3三歩。パクリと同飛は、2四角、3七歩成、3三角成、同角、3七飛とするか、あるいは3七歩成に同飛、同飛成、4二角成。前者の方がいいか」
……なるほど。
「先に3七歩成を入れてから3一飛でも、同じ手筋が効くわね」
「ああ、だからうかつに攻めれないな」
佐伯くんも気付いたのか、さらに1分ほど考えて、ようやく3七桂成を敢行した。
同桂、3六歩、3八飛に6四角。
それを見た不破さんは、飴玉のスティックを口の端でくるりと回す。
「ふーん……そこまで弱くはねぇか……」
不破さんは1分投入して、5五歩と止めた。
佐伯くんは、すかさず3四銀。
「4四角」
「4一飛」
後手、なかなか好調。
不破さんは、面白そうに膝を叩いた。
「やるじゃねぇか。24何段だ?」
「冬に始めたばかりで、まだ登録してないんだよね」
この情報には、不破さんもちょっと驚いたらしい。
眉を軽く吊り上げた。
「そのわりには巧いな……」
「そうかな?」
「が、まだまだひよっこだぜ」
ちょ、先輩をひよっこ扱いしない。
「こいつをどう受ける?」
不破さんは、持ち駒の桂馬に指を伸ばす。
角に紐をつけながらの角取り……3一角と引けそう?
……いや、3二歩があるか。4二角と逃げるようじゃ、意味がない。
3七歩成、同飛、4四飛か、あるいは単に4四飛。
残り時間は、不破さんが8分、佐伯くんが5分。
佐伯くんは貴重な1分を使って、4四同飛と取った。
同桂、2九角。
「3九歩」
ひ、飛車に底歩……。
「こいつは好手だ。3七歩成、同飛のとき、4七の地点に紐がついてる」
松平は、不破さんの狙いを看破した。
「3八角成、同歩、3七歩成で、いいんじゃない?」
「そうだな……不破がそこで何を用意してるのか……」
飛車打ちか角打ちの、どちらかだと思う。
3一には打てないから、5一飛が第一感かなあ。
そんなことを考えていると、本譜は3八角成、同歩、3七歩成に5一角と進んだ。
「露骨に金狙いか……金を渡すと、不破玉はもう寄らないぜ」
松平の言う通りだ。穴熊戦では、角<金の場合が多い。
凖4枚穴熊+持ち駒金vs2枚穴熊なんて、逆立ちしても勝てない。
「……6一金引」
「3三角成」
不破さんの指し手が速くなってきた。
この少女、確かに強い。
「銀も渡せないよね……3五銀」
「4一飛」
不破さんは、飛車を勢いよく下ろした。
「大差なんじゃねぇか?」
「認めざるをえないね」
佐伯くんは正直。
駒損はしてないけど、働きが悪過ぎる。
3五の銀なんて、ほとんど何もしていない。6四の角も同様。
「とはいえ、時間がないから、どうしようもないんだよね。4七と」
「3四馬」
「5一飛」
「……うまく消されたな。同飛成」
同金、5二桂成、3二飛。
トリッキーな受けが炸裂する。
「馬はやるよ。5一成桂」
3四飛、6一金。
不破さんは、ガジガジ流に切り替えた。
3四の飛車が、これまた何もしていない。
「3一飛」
佐伯くんは、飛車をムリヤリ働かせた。
「ちょいと考えさせてもらうよ」
不破さんは両腕を組んで、読みに没頭する。
飴玉のスティックが、ひょこひょこリズムを取っていた。
「松平、これ、どうなの?」
「佐伯の敗勢だろ。俺なら投げてるぜ」
うーむ……佐伯くん、投了寸前……。
不破さんは寄せで時間を使ってるし、ポカも期待できなさそう。
「……ねえ、ひとつ訊いてもいいかな?」
「なんだ? 投了なら、いつでもしていいぜ?」
「さっきから煙草の匂いがするんだけど、きみ?」
不破さんは、制服の袖に鼻を当てて、くんくんと嗅いだ。
「チッ、クリーニングしたばっかなんだけどな」
「日本で煙草は20歳からじゃないかな?」
「んなことは、どうでもいいんだよ」
「犯罪だよ」
不破さんは、めんどくさそうに舌打ちをする。
「バレなきゃいいんだよ、バレなきゃ」
「ふーん……」
ちょっと気まずいやり取り。
佐伯くんが尋ねたのは、単なる好奇心かしら?
不破さんは合計3分使って、7一金と寄った。
ん? 成桂を見捨てた?
……いや、ここで成桂を拾ってもダメか。先手無傷だし。
佐伯くんは7一銀として、金の方を拾った。
無慈悲に6一飛が下ろされる。
「7二金」
「取った金をそこに使ってるようじゃ、ムリだよなぁ。5二成桂」
「4六角」
反撃した? 再度金の入手?
「往生際が悪いな……3一飛成だ」
同角、4一飛、7九角成、同金、6四角。
不破さんの指使いは、既に感想戦モードだ。
佐伯くんは、とっくに30秒将棋。
「6一金」
……決まったかな。
飛車交換から4一に打ち直すことで、6一金のスペースを作ったわけだ。
8二銀と逃げても、6二成桂で一手一手。
ピッ、ピッ、ピッ、ピーッ!
「3九飛」
佐伯くんは、敵陣深くに打ち込んだ。
「いい加減に投了しろよ……7一金」
不破さんの指が、金から離れた。
「僕の勝ちだね」
突然の勝利宣言に、不破さんは眉をひそめる。
「なに言ってんだ、おまえ?」
「きみの王様は詰んでるよ」
「詰むわけねぇだろ……2枚残ってるのに……」
……………………
……………………
…………………
………………
「8九金で僕の勝ち」
バン! 店内に、テーブルを打ち付ける音が木霊した。
「こんなところに金があるわけねぇだろッ!」
不破さんは、席から飛び上がる。
「あるものはあるんだから、しょうがないよね」
「てめぇ、なんかしやがったなッ!?」
「さあ」
不破さんの口元で、飴玉のスティックがポキリと折れた。
「涼しい顔してしゃあしゃあと……」
「僕がすり替えたって言いたいのかな?」
「それ以外に考えられねぇッ!」
「だけど、現場を押さえてないからね」
不破さんは、ぷっつんしかけていた。
「現場を押さえられなかったら、どうなんだッ!?」
「バレないと大丈夫だって言ったのは、きみじゃないかな?」
不破さんは、さっきの会話を思い出したのか、うしろに仰け反った。
「このヘリクツ野郎……」
そこへ、店長がやって来る。
「申し訳ございませんが、店内ではお静かに願います」
やばい、やばい。
私たちも巻き込まれちゃう。
ここは、ひとつ……。
「歩美先輩、仲裁を」
「え? なんで?」
「立会人じゃないですか」
歩美先輩は、自分が立会人だということを忘れていたらしい。
思い出したように頷くと、対局者に向き直った。
「どっちにも一理あるから、この勝負は私が預かるわ」
理由付けが適当過ぎる。
「さすが、大師匠……ありがとうございます」
な、納得するんだ……。
不破さんは佐伯くんを指差すと、思いっきりメンチを切った。
「てめえ、今度会ったらタダじゃおかねぇからなッ!」
「次は腕を掴んでくれることを期待するよ」
不破さんは舌打ちすると、そのままレストランを飛び出した。
まったく、とんだ修羅場だったわね。
「佐伯が、あんな技を使うとはな」
箕辺くんは、ちょっと意外そうな顔をした。
「久々にキレたからね」
え……キレてたの?
表情が変わらないから、全然気付かなかった。
「ふえぇ……今度から、あんまりいじらないようにしよ……」
葛城くんは、おっかなびっくり。
普段からいじっちゃダメでしょ。
「まさにキレる若者たちね」
歩美先輩は、何を言ってるんですかね。
「ところで、不破さんのコーヒー……誰が払うんですか……?」
飛瀬さんは、目の前のコーヒーカップを見つめた。
そう言えば、会計してなかったわよね……あの子……。
「じゃ、あとはよろしく」
歩美先輩は、率先して席を立つ。
ちょッ! あなたが最年長でしょうが、大師匠ッ!
○
。
.
ハァ……なんだか、いろいろ疲れたわ。
私は息抜きにお茶を買って、会場にゆっくり戻った。
「え? 姫野さんが勝った?」
私の喫驚に、八千代先輩は眼鏡を上げ下げする。
「はい、さきほど決着がつきました」
「相手は誰だったんですか?」
「猫山さんという方です」
また猫山さん? ……学生と当たり過ぎじゃないかしら。
さすがに姫野さんには勝てなかったか。
というか、これでベスト32でしょ。
受験勉強で衰えてるとか、松平の見込み違いなんじゃ……。
「ところで、八千代先輩は、どこにいたんですか?」
「ちょっと塾の方へ用事があったので、昼休みの間に行って来ました」
ああ、そういう……。
「私が留守のとき、何かありましたか?」
私はちょっと迷ってから、不破さんのことを話した。
「不破さんが来てたんですか」
八千代先輩は、あっさりとそう返した。
「驚かないんですね」
「不破さんと姫野さんの仲が悪いのは、有名ですよ」
いや、そういう問題じゃないと思うんだけど……。
「あら、おふたりさん、そこで何してるの?」
私たちが振り返ると、そこには辻姉が立っていた。
「お久しぶり」
「こんにちは……去年のクリスマス以来ですか?」
「3月に帰省したとき、会ったと思うけど?」
……そうだった。ボケるな裏見香子。
それにしても、対局中じゃないってことは、2回戦負けかしら?
あんまり触れないでおきましょう。
「八千代ちゃんも、元気そうね」
「おかげさまで」
「うふふ、私は別に何もしてないわよ……市立の優勝、おめでとう」
ありがとうございます。
「運が良かったです」
八千代先輩は、控えめに答えた。
「運も実力のうちってね。香子ちゃん自身、個人戦で凖優勝だったんでしょ?」
「ええ……まあ……」
「嬉しくないの?」
「もちろん嬉しいです……でも、籤運に助けられた感じですし……」
「だから言ってるでしょ、運も実力のうちだって」
そうなのかなあ。
正直な話、私が女子のナンバー2だと思ってくれてる人、いない気がする。
そんなことを考えていると、姫野さんが後輩を引き連れて戻って来た。
辻姉と視線が合う。
「ベスト32、おめでとう」
「ありがとうございます」
何か微妙な雰囲気。
「相手の人、粘らないタイプだったみたいね」
「ええ、少し淡白な印象を受けました」
猫山さんが? ……なんか気に掛かる。
「まあ、学生ふたり抜きくらいじゃ、実力は量れないってことかしら」
「しかし、相手は佐伯さんと松平さんです。それに2連勝ということは、個人戦優勝クラスだと考えてよいはずなのですが……あまり手応えがありませんでした」
「松平くんは、万年2番でしょ。佐伯くんは、ポカに助けられたって聞いたけど?」
ムカっ。辻姉が言うと、なんだか私も腹が立つ。
「姫野お姉様が、強過ぎるのですわ」
ポーンさんは、すっかり姫野さんに心服しちゃってるわね。
去年のクリスマス会で洗脳された?
「次は駒桜名人経験者ですので、かなり厳しいかと思われます」
「あらら、ついに引いちゃったか。せいぜい頑張りなさい」
辻姉は、応援してるのかしていないのか、よく分からない調子で言った。
姫野さんはそれをスルーして、私に向き直る。
「不破さんは、どうなりました?」
「えーと……」
どう説明すればいいんだろ?
「歩美先輩の預かりになりました」
私は、結果だけを伝えた。
「そうですか……騒動にならなかったようで、何よりです」
いや、めちゃくちゃなったんですけどね。
佐伯くんの意外な一面も見られたし、驚くことづくめだったわ。
「それでは、わたくしはこれで」
姫野さんは、ちょっと疲れてるっぽい。そのまま場を離れた。
ポーンさんたちも、金魚の糞状態。
「私も、観戦に戻ります」
観る専の八千代先輩も、野次馬の列に消えた。
あとには、辻姉と私だけが残される。
「香子ちゃん、どうしたの? ボーっとしちゃって」
「え? ……ボーっとしてました?」
「姫ちゃんの背中を見てたけど……片想い」
私にその気はありません。
「冗談よ。怖い顔しないで」
「いや、なんというか……凄いなぁ、と……」
ベスト32を2年連続とか、私じゃ考えられない。
「今さらね」
「ええ、ちょっと思うことがあって……」
私は、ビーチで松平に言われたことを伝えた。
すると、辻姉は軽く笑った。
「受験勉強で弱くなるのは事実だけど、それで埋まるような棋力差じゃないでしょ」
うッ……めちゃくちゃストレートに言われた……ショック……。
「っと、言い過ぎたかしら」
「いえ……事実なので……」
確かに、私は姫野さんのこと、ちょっと軽く見てたかな、最近。
反省。
「ただ、香子ちゃんが強くなったのも事実だし、一発入らないわけじゃないわよ」
「本当ですか?」
私は、半信半疑だった。
そもそも、他の四天王クラスにすら、ほとんど入らないわけで……。
「姫ちゃんと実力拮抗してる私が言うんだから、本当よ。信用しなさい」
ふぅむ……歩美先輩よりは信用できるかな。
「そもそも、私は個人戦で高校グランドスラムを達成してるのよ」
グランドスラム……? ああ、3年間全勝ってことか。
「姫野さんとは、3才差なんですよね?」
「ええ、姫ちゃんとは直接当たってないわね」
姫野さんのいないグランドスラム……ただ、それは姫野さんにも言える。姫野さんのライバルになりそうなのは、スーパー歩美ちゃんだけ。あのときバイオリズムが合ってなかったら、姫野さんは3年の春まですべて優勝していたはずだ。
「オカルト地味ちゃうけど、駒桜には3年おきに強い女子が現れるわ。私、姫ちゃん、そして不破さんよ」
「不破さんって、そんなに強いんですか?」
「姫野咲耶の再来と言われた女よ」
えぇ……そこまで……?
「ナンバー2の馬下さんとは、結構差があるんですね」
「よもぎちゃんのこと?」
「はい」
「よもぎちゃんはナンバー3でしょ。下手したらナンバー4かも」
……え?
「まだ他にいるんですか?」
「藤花の中等部に、強いのがいるわよ、2、3人」
げぇ……ってことは、全然戦力強化になってないじゃない……。
藤女は中高エスカレートだから、間違いなく藤女の将棋部に入っちゃう。
「姫ちゃんの世代も大概だけど、来年度の1年も相当な当たり年よ。気をつけなさい」
「ナンバー2の名前を教えてもらえませんか?」
私が尋ねると、辻姉は不敵に笑った。
「うふふ、将棋指しは引かれ合う……そのうち巡り会うわよ」
なんですか、そのオカルトは。
「それじゃ、秋の個人戦、頑張ってね」
辻姉は踵を返そうとして、もう一度振り向いた。
「ひとつだけアドバイスしてあげる。たとえ棋力差が絶望的でも、工夫次第で勝つチャンスは生まれるわ。羽生に対する佐藤、森内の奮戦を思い出しなさい。最悪なのは、自分の劣勢を自覚しないこと、それだけよ」
辻姉は、私の返事も待たずに、その場を去った。
あとに残された私は、4回戦開始の合図に、ぼんやりと耳を澄ませていた。
場所:市内のファミレス
先手:不破 楓
後手:佐伯 宗三
戦型:先手左穴熊vs後手向かい飛車
▲5六歩 △3四歩 ▲5八飛 △3三角 ▲7六歩 △4四歩
▲7七角 △2二飛 ▲6八玉 △6二玉 ▲7八玉 △4二銀
▲4八銀 △2四歩 ▲5七銀 △2五歩 ▲2八飛 △7二玉
▲8八玉 △4三銀 ▲9八香 △8二玉 ▲9九玉 △9二香
▲8八銀 △9一玉 ▲7九金 △8二銀 ▲5九金 △5二金左
▲8六角 △7一金 ▲6九金右 △4二角 ▲6六銀 △3三桂
▲7七角 △3五歩 ▲6八角 △4五桂 ▲4六角 △5四歩
▲1六歩 △6二金寄 ▲7八金右 △2一飛 ▲3五角 △3七桂成
▲同 桂 △3六歩 ▲3八飛 △6四角 ▲5五歩 △3四銀
▲4四角 △4一飛 ▲5六桂 △4四飛 ▲同 桂 △2九角
▲3九歩 △3八角成 ▲同 歩 △3七歩成 ▲5一角 △6一金引
▲3三角成 △3五銀 ▲4一飛 △4七と ▲3四馬 △5一飛
▲同飛成 △同 金 ▲5二桂成 △3二飛 ▲5一成桂 △3四飛
▲6一金 △3一飛 ▲7一金 △同 銀 ▲6一飛 △7二金
▲5二成桂 △4六角 ▲3一飛成 △同 角 ▲4一飛 △7九角成
▲同 金 △6四角 ▲6一金 △3九飛 ▲7一金
まで95手にて立会人預かり