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こちら、駒桜高校将棋部  作者: 稲葉孝太郎
第30局 うやむや名人戦編(2014年8月10日日曜)
213/295

188手目 ファッキンな少女

「……」

 松平(まつだいら)は盤面を見つめて、真剣に読んでいる。

 どう受けるか。どう攻めるか。岐路だ。

「8六歩が厳し過ぎる……だったら、こうか」

 松平は6八の銀に指を添え、念入りに30秒確認してから斜めに上がった。


挿絵(By みてみん)


 7七銀右……8七歩成、同銀、8六歩に同銀右と取るための手だ。

 猫山(ねこやま)さんは、ムフフと不敵な笑み。

「王手飛車取り、詰めろ飛車取りは有名ですが、こういうのはいかがでしょう?」

 猫山さんは、角をピシャリと6五に打った。


挿絵(By みてみん)


 これは……何?

「一手スキ飛車取りですね」

 佐伯(さえき)くんの呟きに、私はハッとなる。

 松平は口元を手で覆って、目を細めた。

 一手スキであることに気付いたらしい。8七歩成〜9八と、だ。

「一手スキなら……飛車を逃げても大丈夫か……?」

 松平は飛車を何度か空打ちして、6九に移動させようとした。

 けど、そのまま2九に戻す。

「一手スキだから、逃げるヒマあるんじゃないか?」

 箕辺(みのべ)くんは、長考の理由が分からないようだ。

 まあ、私もよく分かってないんだけど。

「あれれぇ、もしてかして6九飛はNG?」

「なんでだ、ふたば?」

「6九飛、8七歩成、同銀、同角成は、また飛車に当たってるよぉ」

 ……あ、ほんとだ。

「受けも兼ねて7九に逃げるか?」

 箕辺くんは、ひとつ左に寄せた。

 7九飛……はダメっぽいわね。8七歩成、同銀、同角成、8八歩と受けた瞬間に、7八銀がある。8七歩、7九銀成、6一角成、3九飛が詰めろ。7二馬、同銀、8八金とムリヤリ受けても、7八角の詰めろで張り付かれて、同金、同成銀のとき、8八に打つ駒が飛車しかない。8八飛、7七成銀に同桂と取れず終了だ。

「いっそのこと、飛車は放置して8六銀と払った方がいいんじゃないかな?」

 佐伯くんは、飛車を代償にして8筋を安全にする順を提案した。

「……」

 残り2分。松平は8六銀と、歩を払う。

 2九角成、6一角成。この攻めが間に合うか。

 ここで猫山さんも小考。

「飛車を下ろすよな?」

「3九かな。6九は7二馬、同銀、7九金と弾かれるかもしれない」

 箕辺くんと佐伯くんのやり取りをよそに、猫山さんは7八金と打った。

「金が先か……6二歩成」

「5六馬」


挿絵(By みてみん)


 おっと、飛車を打たなかった。

 松平も予想外だったのか、両手を頭にあてて考え込む。

 けど、時間がない。

 ……ピッ。1分将棋。

「7二馬、同銀、7二と……」

 30秒。

「詰まないか……受けは……」

 40秒……ピッ、ピッ、ピッ、ピーッ! パシリ!


挿絵(By みてみん)


 ふえ? 同馬で?

「……同馬は、王手馬の筋がありますね」

 と佐伯くん。

 7二馬、同銀、7二と、同玉、6二飛……なるほど、馬を抜ける。

 さすがは松平、ひねり出してきましたね。

「ほほぉ、それはニャンとも面白い」

 また猫口調になってる。ニャンニャンですか、それは?

「同馬は保健所行きですね……逃げるが勝ちです、9三玉」

 7二馬、同銀。

 松平は59秒ギリギリまで使って指す。

「7二と……いや、7二とは詰めろじゃない……」

 松平は自陣を確認する。

「こっちは詰めろなのか?」

「さあ、どうでしょう」

 猫山さんは、目をまん丸にして、意地の悪い笑みを浮かべた。

 ピッ、ピッ、ピッ、ピーッ!

「分かんねえッ!」

 松平は7九金と打った。


挿絵(By みてみん)


 私も打ってたかな……7二とが詰めろじゃなくて、5九飛が詰めろだったし……。

「同金です」

「同銀」

「6七馬」

 また飛車を打たない。

「これ、詰めろか?」

「たっちゃん、7二とが詰めろじゃないから、後手は一手スキでいいんだよぉ」

「あ、そっか……」

「ただ、これって次に有効な詰めろが掛からない可能性あるよね?」

「ヨシュアちゃんがそう言うなら、そうかなぁ」

 確かに。即座に詰めろを掛けろと言われても、難しい。

 8六銀がかなり粘れる形を作り出している。

 もし詰めろが掛からないなら、7二との一手スキで逆転だ。

 ピッ、ピッ、ピッ、ピーッ!

「7二と、だッ!」

 松平は攻勢に転じた。

 受け続けても難しいと判断したらしい。

「有効な詰めろが掛からないと読みましたか……8八歩」


挿絵(By みてみん)


 ……あ、簡単な詰めろ。

「これ、続くのかなぁ?」

 同玉と同銀。どちらも際どいように思う。後手玉は飛車と銀さえあれば、8一飛で詰めろが掛かる。8二飛成、9四玉、8三銀、8四玉、9二銀不成、9四玉、8三龍まで。金を受けに使っても問題ない。

「同銀、5六角、7九金、5九飛、7八歩?」

 私は適当に呟いた。

「5六からではなく、7八から打つ手もあります」

 む、佐伯くんの言う通り。8八同銀、7八角、7九金、6九飛、7八金、同馬。このとき角が手に入ったから、後手玉が詰んで……ない? あれ? 角があってもダメなの?

 ピッ、ピッ、ピッ、ピーッ!

「マジで分かんねぇぞッ!」

 松平は、ギリギリで同銀と取った。

 7八角、7九金、6九飛、7八金、同馬、8二角、8四玉。

「8五銀打ッ!」


挿絵(By みてみん)


 だ、大丈夫?

「同金は7三角成にて大事件ですか。同桂です」

「同銀ッ!」

 同玉、8六飛、9四玉。

「7九歩」

 松平は、自陣に一回手を戻した。

 詰まなかったけど、後手はもう駒を渡せない。

「最近の高校生は、強いですねぇ」

「馬を逃げてもらうぜ」

 こらこら、年上にタメ口利かない。

「いえいえ、逃げませんよ」

「……8五歩か?」

「猫缶出血大サービス、角を差し上げます」


挿絵(By みてみん)


「……げッ!」

 え、どうかした?

 ……あ、後手の持ち駒は金銀4枚。

「同玉、7八銀、同玉、6七銀、8九玉、7八金、9九玉、8九金打までですよ」

 6七銀に7七玉も、7六金以下、並べ詰み。

 勝負あった。

「簡単な詰みじゃねえか……負けました」

「ありがとうございました」

 沈黙。

 松平は悔しそうに髪を弄くったあと、おもむろに感想戦を始めた。

「最後、8八歩に同玉でも寄ってましたよね?」

「ええ、6九飛以下、寄っています」


挿絵(By みてみん)


 7八金、同馬、同玉、6七金、8八玉、7九飛成以下、ね。

 同馬に同銀は、7九角、7七玉、6八角成で、やっぱり詰む。

「じゃあ、7二と以下は、こっちの負けか……」

「7七飛なんて受けもありましたけど、どちらにせよ私が優勢ですね」

 猫山さんは、開けっぴろげに形勢判断を下した。

「そうですね……かなり前から悪かったかもしれないです」

「3六金と打つ前だと思いますよ、ポイントは」

 対局者ふたりは、局面を戻す。

「飛車取りを無視して3一角でしたか?」


挿絵(By みてみん)


「そっちの方が嫌でしたね」

「3二飛、7五角成、4六銀、同角、3四飛とかですか?」

「それは次に6五馬と寄られるのが、かなり気になるんですよねぇ……」

 同桂と取れないのよね。取ると8二角成で目から火が出る。

「ムリヤリ6二飛と寄りますか」

 猫山さんは、本譜と同じように6二飛と寄った。

「7五角成は、俺もあんまりやりたくないですよね。7四歩と打たれるんで」

「7四歩と打つ展開は、6二飛が冴えません。私の方は自信ないですよ?」

「いきなり7四金とぶつけちゃうのも、ありなんじゃないっすかね?」

「同馬、同銀……ニャルほど、7五歩〜7四歩と叩く歩がないようで」

「自分で言うのもなんですけど、5六金〜4五金はやり過ぎでした」

 ほんと、それ。

 あれじゃ4枚穴熊にした意味がない。

 7八金+7九金型の3枚穴熊で、銀を攻撃に使った方がマシだと思う。

「お姉さん、強いですね。24とか、やってます?」

「将棋倶楽部24は、たまに指す程度ですよ」

「段位は?」

 猫山さんは、顔を洗うような仕草をして、ニヤリと笑った。

「ヒ・ミ・ツです」

 年齢や体重じゃないんだから、答えてもいいでしょ。

「おいくつなんですか?」

 こら、女性に年齢を訊かない。

「16のオバアさんですよ」

 は? だったら私もオバアさん?

「市外から引っ越して来たんですか?」

「なぜそう思うんです?」

「イントネーションが変わってるのと……お会いしたことないんで……」

「私は生粋の駒桜市民ですよ」

 え? ほんと?

 ……なんか嘘くさい。徹底的に誤摩化してる感じがするわね。

 今度、八一(やいち)のマスターに、こっそり訊いてみようかしら。

 バイトで雇ってる以上、個人情報も入手してるでしょ。

「終わった人から、昼食休憩に入ってください。再開は1時半となります」

 私は時計を確認した。12時過ぎだ。

「意外と休憩が長いんだね。親睦を兼ねてるのかな?」

 と佐伯くん。

「まだ終わってないところがあるから、予備時間だと思うよぉ」

 葛城くんは、別の解釈。

「それでは、お化粧直しなんかもあるので、これにて失礼します」

 猫山さんは一礼して、席を立った。

「ありがとうございました」

 松平も一礼して、椅子を引く。

 私の方へ、ちらりと視線を向けた。

「わりぃ……観ててくれたのに……」

「別にいいわよ」

 面と向かって言われたら、恥ずかしいでしょ。

 後輩がいるのに。

「みんなで、昼飯にしませんか?」

 箕辺くんは、その場の面子に声を掛けた。

「そうだな……駒込(こまごめ)とかも呼ぶか」

 先輩を呼び捨てにしない。

 私たちは高校生の知り合いを掻き集めて、ファミレスに移動した。

 お昼どきだから、結構ギュウギュウ。

 ちなみに、八千代(やちよ)先輩だけは、なぜか見つからなかった。

「松平先輩、どうでしたか?」

 捨神(すてがみ)くんは、上機嫌に尋ねた。

「変なメイドさんにやられた」

「アハハ、猫耳ヘアのメイドさんですか。あの人、謎ですよね」

 あなたも十分謎だけどね。

「捨神は勝ったのか?」

「ええ、なんとか。姫野(ひめの)さんもベスト32です」

 私たちは、姫野さんを盗み見た。

 姫野さんは、飲みかけの紅茶をカップに戻す。

「終盤の競り合いになったものの、最後はツイておりました」

 謙虚ですね。

「さすがはヒメノお姉様、ステキですわぁ、fantastisch」

 ポーンさんは、憧れの眼差しを向ける。

 どうやら、藤花も応援に来ているらしい。サーヤの姿もあった。

歩美(あゆみ)先輩は、どうだったんですか?」

 私は、対面に座る歩美先輩に尋ねた。

「んー、マンダム?」

 ……負けたんですね。

 やっぱりレベル高いなあ。捨神くんと姫野さんしか残れないとか。

 私たちがワイワイやっていると、入り口で鈴が荒々しく鳴った。

「いらっしゃ……キャッ」

「姫野のババア! やっと見つけたぞッ!」

 ふわッ!?

 私たちは、一斉に振り返る。

 金髪ロングの少女が、こちらを睨みつけていた。

「ババア、勝負しろ」

 少女は両手の中指を突き立てて、姫野さんにFuck you。

 いや、意味不明。誰よ?

 しかも中学生でしょ、この制服。二中だ。

 一方、喧嘩を売られた姫野さんは、至極冷静だった。

(かえで)さん、お久しぶりです」

「そっちが逃げ回ってるからだろ。勝負だ」

「高校3年生に、いちいち野試合をする暇はありません」

「んな言い訳は、どうでもいいんだよ。このままじゃ、ババアの勝ち逃げになるだろうが。あたしと勝負しな。立会人も大勢いるじゃねーか」

 かえで(?)さんは、私たちを順繰りに見回した。

 そして、捨神くんのところで視線を止める。

「あ、捨神の兄貴……」

「アハハ、不破(ふわ)さん、今日も元気そうだね」

 不破って言うのか……ん? 不破?

 どっかで聞いたことがあるような……。

「捨神の兄貴がいるなら、話は早いや。立会人してください」

「駒込先輩もいるよ」

 捨神くんは、歩美先輩を指差す。

 不破さんは、軽く頭を下げた。

「大師匠、ちーす」

「いえい」

 何が「いえい」なんですか?

 っていうか、大師匠って何よ?

 ……ああ、捨神くんの師匠が歩美先輩だからか。

 歩美先輩→捨神くん→ファッキン少女……うわぁ、異端の系譜。

「師匠、立会人とか、どうです? 僕じゃ荷が重くて」

「んー、別にいいけど、姫ちゃんは3回戦あるんでしょ?」

 時計は既に、1時を回っていた。

 そろそろ会場へ戻らないといけない時間だ。

「チッ、またタイミングが悪いのか……」

「素直に藤花(ふじはな)の将棋部へいらっしゃればよいのです」

「ガードマンが入れてくんねぇんだよ」

「髪を染め直して、服装を整えれば入れますわ。煙草の匂いもお消しなさい」

 姫野さんは無愛想に言うと、席を立った。

 見学に来ていたポーンさんとサーヤも席を立つ。

 3人は、代金を払って入り口から姿を消した。

 バチバチと火花が散っていたけど、暴力沙汰にならず終了。

 一同、ひとまず胸を撫で下ろす。

「あー、つまんねぇの」

 不破さんは、姫野さんが座っていた席に、どかりと腰を下ろした。

 店員さんが注文を取りに来る。

「ビール」

「あの……未成年にお酒は……」

「冗談だよ。コーヒー」

 注文を終えた不破さんは、ソファーに寄りかかる。

「暇だな……指すか」

 将棋を? ここで?

 不破さんはテーブルに肘をついて、物色を始めた。

辰吉(たつきち)は、普通に弱ぇんだよなあ」

「反論できない……」

「ふたばは2年のとき凹ったしなあ」

「ふえぇ……いたいけな男の娘をいじめないでぇ……」

 不破さんは、飛瀬(とびせ)さんをじろじろと眺めた。

「ん、そこのおかっぱ、新顔か?」

「どうも……飛瀬カンナです……」

「聞いたことねぇ名前だな。引っ越して来たのか?」

「はい……宇宙船から地球を観察するだけの、簡単なお仕事です……」

 不破さんは、目を白黒させる。

「……こいつは触れない方が良さそうだな」

 正解。

「おい、そこの能面野郎、おまえも新入りか?」

 不破さんは、佐伯くんに目をつけた。

「今年の4月に引っ越して来たんだ。よろしく」

「名前は?」

佐伯(さえき)宗三(むねみつ)

「佐伯……なんか日本人っぽくねぇ顔だな」

「父さんがポーランド人だからね」

 不破さんは納得したのか、再びソファーにもたれかかった。

「よし、佐伯、あたしと指しな」

「いいけど、どうして僕なの?」

「格付けだよ、格付け。おまえが勝ったら『兄貴』って読んでやるよ」

 なんですか、それは?

「あたしはあたしより強い奴の言うことしか聞かねえからな」

 羽生(はぶ)さんが「死ね」って言ったら死ぬんですか?

 私が訝しがる中、不破さんは箕辺くんに凄む。

「辰吉、盤駒チェスクロ」

「ここで指すのか? 3回戦に間に合わないぞ?」

「ババアの対局なんか観てもしょうがねぇだろ」

「アハハ、実は僕も残ってるんだよね。そろそろ行かないと」

 捨神くんは席を立った。

「あ、すんません……」

「いいよ、それじゃまたあとで」

 捨神くんは会計を済ませて、レストランを出て行った。

 あとに残された面子は、なんだか気まずい。

「立会人は、大師匠でお願いします」

「了解」

 不破さんと佐伯くんは、盤を広げて、手早く駒を並べた。

 この状況に順応している佐伯くんも、ある意味特殊。

 チェスクロをセットしてる間に、コーヒーが運ばれて来た。

 不破さんは、見向きもしない。

「15分30秒な」

 また長丁場ね。下手すると1時間くらい掛かるわよ。

 とはいえ、私も不破さんの棋力に興味があった。よくよく思い出せば、馬下(こまさげ)さんたちが言ってた中3最強の女子って、不破さんよね。今までの会話からして、別人とは思えない。

 この傲慢な態度を裏打ちする棋力、見せてもらいましょう。

「振り駒するぜ」

 不破さんは思いっきり歩を掻き混ぜて、宙に放った。

「歩が3枚……あたしの先手」

 不破さんは歩を並べ直すと、歩美先輩に目配せする。

「じゃ、対局開始」

「よろしくお願いします」

 しょ、将棋は礼儀正しいんだ……。

「5六歩」


挿絵(By みてみん)


 うわあ……初手5六歩……中飛車党の可能性濃厚。

「あんまり見たことないかな。3四歩」

「初手5六歩を知らねえようじゃ、もぐりだな」

 5八飛、3三角。

 ん? 佐伯くんの方も動きが怪しい。

 7六歩、4四歩、7七角、2二飛。

「向かい飛車だと……?」

「変かな?」

「マジで珍しいオープニングになっちまったな……6八玉」


挿絵(By みてみん)


 あ……これは……。

「えーと、左穴熊だっけ?」

 さすがに佐伯くんもご存知の様子。

「そうだ。居飛車と振り飛車が合わさって、最強に見えるだろ?」

 中学生みたいなこと言わない。

 ……あ、中学生か。

「ま、知ってたところで、あたしの穴熊は止められないけどね」

「じゃあ、僕も穴熊にするよ」

 わざわざ宣言。

 4二銀、7八玉、6二玉、4八銀、2四歩、5七銀、2五歩。

 さあさあ、不良少女と天才マジシャンの対決、面白くなってきましたよ。

場所:2014年度駒桜名人戦2回戦

先手:松平 剣之介

後手:猫山 愛

戦型:先手居飛車穴熊vs後手四間飛車


▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △4四歩 ▲2五歩 △3三角

▲4八銀 △3二銀 ▲5六歩 △9四歩 ▲6八玉 △4二飛

▲7八玉 △7二銀 ▲5七銀 △5二金左 ▲5八金右 △6二玉

▲7七角 △6四歩 ▲8八玉 △7四歩 ▲6六歩 △7三桂

▲6七金 △7一玉 ▲9八香 △4三銀 ▲9九玉 △4五歩

▲8八銀 △4四銀 ▲3六歩 △8二玉 ▲7八金 △6三金

▲6八銀 △9五歩 ▲7九銀右 △5四歩 ▲6八角 △2二飛

▲1六歩 △1四歩 ▲3七桂 △8四歩 ▲4八飛 △8三銀

▲4六歩 △同 歩 ▲同 飛 △4三歩 ▲5五歩 △7二金

▲6五歩 △8五歩 ▲3五歩 △同 歩 ▲5六金 △6五歩

▲4五金 △5五銀 ▲3四歩 △4四角 ▲同 金 △同 歩

▲7五歩 △同 歩 ▲2六飛 △3六金 ▲2九飛 △6六歩

▲2四歩 △6二飛 ▲3三歩成 △7四金 ▲4三と △6七歩成

▲5三と △6五飛 ▲6七金 △同飛成 ▲6三歩 △6一歩

▲3四角 △6八龍 ▲同 銀 △8六歩 ▲7七銀右 △6五角

▲8六銀 △2九角成 ▲6一角成 △7八金 ▲6二歩成 △5六馬

▲6七歩 △9三玉 ▲7二馬 △同 銀 ▲7九金 △同 金

▲同 銀 △6七馬 ▲7二と △8八歩 ▲同 銀 △7八角

▲7九金 △6九飛 ▲7八金 △同 馬 ▲8二角 △8四玉

▲8五銀打 △同 桂 ▲同 銀 △同 玉 ▲8六飛 △9四玉

▲7九歩 △8九馬


まで122手で猫山の勝ち

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