輪廻転生2
私は昔、亀だった。
だが今はカラス。
「カ~、カ~」
お!人だ!気をつけなきゃ!
知らない人が多いが、カラスは結構臆病。
そして意外に短命。たった10年しかない。
しかしそれが悪いのかはわからない。
亀のとき、私は120で死んだ。
カラスに転生して、もう5年。
亀と違いまさしく「歩み」は速かった。
そして亀と違い、世界は拡がった。
前の前の人生(?)人間の時は世界中を飛び回った。
しかしそれは乗り物でだった。
今は自分自身で。これは爽快だった。
「旅」
人間の時はよくした。
でもそれは地上だった。
空から眺める世界は最高だった。
前々世人間の時よりいいと言える唯一だった。
人間は小さく見えた。
そして誰もかれもがこせこせ働いていた。
「人間て何が楽しいんだろう?」
今だから言えることかもしれなかった。
戦争はなかったが、
他の鳥とのトラブルはあった。
特にトビとは熾烈を極めた。
彼らは私たちの卵をよく狙ったからだ。
一羽では勝ち目はない。
私たちは集団で対抗した。
そして人間には嫌われた。
他の鳥はかわいがられているのに。
まず、
巣は取られた。
まあ以前人間だった私にはわかるが、
「電柱に作る」
からだった。
他の鳥の巣は、
「大切に保存される」
のに。
そして子供には石を投げられた。
前世亀よりも頭はいいのでは?
と思うことも多々あった。
だからだろうか、
人間同様、
「時代は変わった」
人間の50年の
「固定電話からスマホへ」
ほどではないが。
人間のゴミを食べなくなった。
ゴミはおいしい。
ただ、ネットが掛けられるようになった。
電柱の巣だって、
河原の木が少なくなったせいだ。
「カ~カ~」
次は何に転生するのだろう?
そう思いながら短い人生?を終えようとしていた。




