日清カップヌードルBIG。このサイズで味が最後まで破綻しないのは「チリトマトヌードル」である。
どうも今晩は〜、シサマという者です〜。
最近肩身が狭くて小声で登場しています。
突然ですが、皆様まだ起きていますか?
この時間まで起きていたら、小腹も空きますよね〜。
カップヌードルの話でもしますかぁ?←近年稀に見る悪魔
日清カップヌードル……それは世界初のカップラーメンとして1972年に産声を上げ、今年でちょうど50歳。
いや〜貫禄ですぅ、私の先輩ですぅ(←ここは自尊心を満たす為にちょ〜重要)。
今では世界にその名を轟かす地球食も、発売当時はナウなヤングにターゲットが絞られておりました。
そして驚くべき事に、村上龍みたいな顔に尾崎紀世彦みたいな髪型でキメた当時イケメンが大挙して、カップヌードルとフォークを持ちながらストリート食いの一団を誇示するという、悪夢の様なCMも作られていたのです。
あれから50年、ある意味リアル村上龍フェイスとリアル尾崎紀世彦ヘアーになった世代が、まだまだカップヌードルを必要としている……。
これは凄い事なのだ!
さて、今ではカップヌードルの種類も随分増え、味は勿論、カップのサイズと内容量もレギュラーサイズ、BIGサイズ、KINGサイズと、ダメ人間レベル……いや、体型と食欲レベルに合わせた選択肢に困る事はありません。
私がよく食べるのはBIGサイズなのですが、昨今の物価高、原油輸送コスト高騰により、価格と栄養価のバランスを真剣に検討せざるを得なくなっている現実は、誠に遺憾であります。
そんな中、BIGやKINGなんて興味ない、カップヌードルはレギュラーサイズだけだよというユーザーは、結構多いと思うのですよ。
それは何故か?
それは、カップヌードルの麺がスープを早く吸収し、早く美味しく食べられる様にしたコンセプト自体が麺の延びを招き、カップや内容量の大型化に対応出来ていなかったのです。
つまり、人間の本能的に、カップヌードルはレギュラーサイズが適量だ……という結論を出していたのですね。
現在のBIGサイズで、期間限定ではないレギュラー商品はしょうゆ、カレー、シーフード、チリトマトの4種類。
討ち死にした数多のテイスト(ブタホタテドリは私の心の中に生きている)の屍を乗り越えて定着した、まさに四天王です。
しかしながら、レギュラーサイズでは気にならかった、カップヌードルの「エッジのない優しいうまさ」が、BIGサイズでは大味に感じてしまうのですね。
まずしょうゆ。
初期段階で謎肉とエビを消費してしまうと、しょうゆ味が「しょうゆっぽい胡椒味」に転落してしまい、スープを飲んでも何処か虚しさが募ります。
俺は彼女の、トゲのない昔の面影を愛していたのか……。
カレー。
これは元来、最初のひと口勝負の飛び道具であり、溶け残ったカレールーと謎肉の区別が付かずに悲劇を生み(どんな悲劇かは言わない)、とろみスープの重さも災いして、麺のコシを保ちながら完食する事は俺様には不可能でした。←個人の思想です。
シーフード。
スープの美味しさは完食まで保証つき!
だが、近年の海鮮高騰によって具材の細切れ化が顕著であり、麺を半分以上食べたあと、箸の力だけでは具材を引き上げられなくなります←漁師町釧路に住む人間による、的確な検証。
チリトマト。
麺のコンディションに左右されない、がっしりとした力強い洋風スープに、延びた麺もカバー出来るシャキシャキ感を失わないキャベツの存在、そして鶏肉ベースの謎肉による後味のキレ……。
完璧です。
まさにBIGになる為に生まれてきたカップヌードル。YAZAWAです。
……いえ、この強引なオチは、チリトマトが嫌いな方には無理におすすめするつもりではありません。
ただ、もしあなたがBIGサイズの愛好家で、今まで「何となく邪道だからチリトマトは避けてきた」という人生を送ってきたのであれば、明日異世界に旅立つ可能性も否定出来ない混沌の現代、チリトマトヌードルBIGの扉を開けていただきたいと願う所存なのであります!