1話[災害級を1人で倒す者]
「えっと……王子様は流石に言い過ぎなんじゃないかな……」
「ううん。言い過ぎじゃないよ、灰夜は私の王子様。絶対逃がさないからね?」
(どうしよう……。僕はとんでもない事をしてしまったんじゃないのかな……)
1人悩む灰夜であった。
「おいっ!そこでイチャコラしてる暇があったらさっさと逃げろー!死にたいのか!?」
灰夜を無能力者と読んでいた教師がそう叫ぶ。
「イチャコラなんてしてませんからね!?どうやったらそう見えるんですか!?」
「イチャコラしてるだなんて……あってますけどね!」
灰夜と雪白、2人が同時に言う。
「ん?」
「え?」
「……雪白。間違ってる事を言うのはやめようか」
「……灰夜。どこが間違ってるの?」
「貴様らいい加減にしろ!死にたくないならこっちへ来い……!?早く避けろ!」
教師の叫ぶとノスティアの攻撃が灰夜達のすぐそばに迫っていた。
「あ、いけないいけない。油断しちゃった、雪白ごめんね。飛ばすよ」
灰夜がそう言うと同時に灰夜達は消え、教師の目の前に来た。
「なっ!?貴様、どうやったらそんなことが出来るんだ……?」
「あとでですよ。今は災害級を相手してきますから彼女を頼みますよ」
「あ、おいっ!待て!」
「大丈夫です。死にませんから!」