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第41話の3『地震?』

数秒ほど首をかしげて、人魚姫の美味しい食べ方について考えてみたのだが、似ても焼いても拷問にしかならず、どうしても食欲が湧かないと結論に至った。ただ、自分で『食べないで』と言うって事は、お墨付きなのかもしれない。


 「もしや、姫様は自分の味に自信が?」


 「そそそ……あわわわ……」


 「昔、人間の漁師共が人魚姫を捕えようと大勢、海に押し寄せたのタラコ!人魚姫を食べると不老不死になるなどと言っていタラコ!」


 なるほど。人魚姫は健康食材だったのか。すると、ジ・ブーンが狙っている理由も、不死身の体を作り上げる目的が故なのかもしれない。いや、現時点でもジ・ブーンを倒せる算段がないというのに、不老不死の敵なら尚さら、倒せる気がしなさ過ぎる……。


 「俺、別に無限に生きたくないので大丈夫です……」

 「もし姫を食べたりしたら、お前をモズクの毒針で刺すタラコ!」


 死なないのに延々と毒状態、というのも想像したらキツイものだな……いっそ殺していただきたい。まあ、なんにせよ。姫様の心配は杞憂であった。


 「安心しました……」


 「姫が安心したところ話を進めるんよ……さっき言っていたクジラ丸とは、どのようなものなのじゃ?」


 「巨大戦艦タラコ!なんでも撃ち出せる主砲を搭載していて、国の乗り物では一番の強さタラコ!」


 「勇者!それだけの乗り物ならば心強いな!」


 「ですね」


 偵察に行くだけならば小さい乗り物の方が好都合だけど、もう戦うって言ってしまったから船は強くて大きくて助かる。必要なことはルルルが聞いてくれたし、他に質問しておくことは……なさそうかな。


 「乗務員に関しては明日、また報告するタラコ!姫様はエビゾーさんに怒られる前に、部屋に戻るタラコ!」


 「……戻ります。勇者様……ふつつかものですが」


 「こちらこそ、よろしくお願いします……」


 姫の懸念を解消し、これにて今日のイベントは全て終了したようである。姫様は元来た道を通って自室へと戻り、俺たちはルルルに泡の空気を入れ替えてもらったりした後、自分の部屋へと帰ってベッドである貝殻の中へ入った。姫様を食べる関連の話をしたら逆に食欲がなくなった為、小腹も気にならずスヤスヤと眠った……。


 「……うわああぁ!なんだ!」


 ドスンドスンと地面が揺れ、それに伴って勝手にベッドの貝が開く。ほぼ同時に起き上がった仙人と共に部屋を出ると、俺は急いで近くの兵隊さんに事情を尋ねた。


 「な……なんですか!この揺れ!」

 「さ……さあ?」

 「大変大変!大変タラコ!」


 そこへタラコ……じゃなかった。モズクさんが猛スピードで泳いできて、あっちこっちを触手で指さしながら慌てた様子で伝える。


 「クジラ丸が暴れ出したタラコ!外がヤバいタラコ!」

 「えええ!?なんで勝手に暴れだすんですか!?」

 「勇者を乗せたくないって暴れているタラコ!なぜタラコ!」

 「なぜ……」


 それは俺が聞きたい……。


第42話に続く

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