サイコパスなのは
私は、こんな願望を描いている。
いつか私の理想の人が現れて、
わたしだけをアイして、
ソク
バク
して、
しっとしテ、狂ウくらいにお
ぼれサセて、
からだに、あ
なたのもノッ
て印をつけて、
二人の世界に閉じこもりたい。
ある休日に私は一人で名古屋まで遠出をしていた。
ただただ暇だったから、気分を変えようと名古屋まできた。名古屋駅は凄い。
人、人、人。
岐阜の山の近い田舎から来た私にとって、名古屋に来ただけでも楽しい。
見上げればビルが田舎者の私を見下すように立ち並んでいる。
そして、町中を歩けば今流行りの服を来たお洒落な人たちが気取って歩いている。
時折ホームレスが道端で寝ていたり、メイド服を来たどこぞのアニヲタらしき人も見える。
私は大好きな東急ハンズなどが並ぶビルを目指して歩いていた。
その日は一生残る思い出になった。
なぜかって、私は今見知らぬ部屋に居るから。
知らない。
どこ?
ここ。
なんだっけ。
ああ。
そうだ。
ゆーかい。
あるんだね、本当にこんなこと。
確か、東急ハンズに行って、別のビルを目指したんだけど迷ってスマホのマップを見て歩いていたら少し離れた場所に来ちゃってウロウロしていたら、ドラマとかで良く見るクルマ、ハリアー。
じゃなくて普通のワゴン車。
で、数人の怖そうなニイチャン。
でもなくて、見知らぬ1人の男の人。
その人に腰を引かれてクルマに乗せられた。
自分は今時の女の子に比べ背は高い方であったので、簡単に乗せられた事に驚きを隠せなかった。
突然のことに言葉が出ず、クルマのドアを必死に開けるもロックがかかっている。
クルマはどこかへ向けて走り出した。
どだだっ、と大きな音を立てドアを背後に付けて男に視線を向ける。
何も言えない。
すると、男が静かに口を開いた。
「…あんま傷つけたくないんだ。大人しくこれ飲んでくれると助かる。」
「…は?」
そう言って片手で足元に置いてあった黒のリュックからエナジードリンクを取り出し私の目の前へほかる。
いかにも怪しげで、手に取って開けてみようとすると、既に蓋が開いている。
小さな小瓶に入ったエナジードリンク風の飲み物。
臭いは普通だ。
見知らぬ男の顔は前髪によりよく見えない。
取りあえずどうしようも出来ない私は、死んだら死んだ時だ、と覚悟を決めて一気に飲み干した。
そこから意識が途切れて現在。
体をゆっくり起こすとちゃり、と鉄が擦れる音、正しく鎖が目に入った。
鎖はモノクロのシンプルなベッドに繋がれていた。
目を擦り、特に鎖には触れることなく周りを見渡す。ベッドに合うような、シンプルで、かつお洒落な部屋だった。
案外落ち着いている自分と明確な判断をする脳に驚きながらも視覚だけで模索していた。
さて、どうするかと思っていた時、例の男がどこからか現れた。
「はじめまして。これからずっとよろしく。」