表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/11

噂は噂

私がバルコニーから落下した事件から数日後、家族で朝食をとっているとお母様がとんでもないことを言い出した。


「そういえば、最近トゥーリ子爵が平民の妾を館に招いたそうですわ」


ガシャン、


「きゃっ、ミーシャ一体どうしたのです」


父に話しかけていた内容を聞いてしまい、思わずグラスを置く手に力が入ってしまった。


「お、おほん、申し訳ありません、お母様。 少し力の加減を間違えてしまって」


我ながら苦しい言い訳。

けれど気にしない。なぜなら


「あら、ミーシャ女の子なんだから力加減はちゃんと調整しなきゃいけないわよ」


ずれたお母様なのだから。


「ええ、そうですわね。 気をつけますわ、お母様。 ところで、そのトゥーリ子爵なのですが……」


素直に謝って続きをせがむと、嬉々として続きを語ってくれた。


「そうそう、コアリス伯夫人に聞いたのですけどね、なんでもトゥーリ子爵が昔愛した平民の女性と、その間に産まれた子どもを引き取ったらしいのよ」


ちらりと、妹のサーシャを窺うと彼女も興味があるのか、楚々と食事を口にしていたが耳を澄まし、ちらちらとお母様の方を見ていた。


「トゥーリ子爵夫人は、当然反対なさったのだけれど昔の恋が蘇ったのかしらね、子爵は耳を貸さず強引に館に2人を住まわせたそうよ」


なにがどうなって、いきなり昔の思い人と一緒に住もうと思ったのかは理解できないが、夫人にとってはなんとも可哀そうな出来事だと思う。


「夫人との間に子どもがなかったことも、子爵の行動に関係があるのかしらね……」


本人たちにしか分からないことだけに、明確な答えは誰も知らない。

だからこそ、いろんな噂は飛び交うのだろう。

時に可笑しく、時には悲しく。

よいお年をお過ごしくださいm(__)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ