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当たり前だと思う2

彼らは、私という婚約者がいるのをしっかりと分かっていながら、人目を憚らず楽しそうに笑いあい、語り合う。

もちろん、私もその光景を目撃するわけで。


「え、これって怒るの当たり前よね?」


誰からも返事は返ってこないと分かっていながら、空にむかって質問をする。


ゲーム中でのミーシャも、もちろん侯爵令嬢で品性方向な美少女(せ、設定がそうなのよ)だったが、流石に耐えかねて口頭での注意をした。

しかし、それが余計に彼らを熱くしたようで今度はこそこそと密会してまでも会おうという始末。

それに気付いたミーシャが、だんだんとアマリアにつらく当たっていく。

そんなミーシャからの嫉妬(障害)を乗り越え、カークと結ばれるというゲーム。


「……ないわ。 というか(ミーシャ)が怒るのも当然じゃない」


そこまで思い出した私だったが、どこにも[悪役]と言われるほどの悪を感じられず、しかもその出来事のせいで学園は退学、両親からは縁こそ切られなかったものの、療養を理由に辺境の土地へ送られて、事実上の追放よねそれ。

軽く思い起こしただけだが、ゲームのなかのミーシャに同情を覚えた。


「私なんだけどね」


前世の私は、とっても気にいっていたゲームだったけれど、今の私からしたら何がいいのかさっぱりだわ。


「というか本当にこの世界そのものなのかしら……」


ふと疑問が湧く。

確かに今の私と、ゲームのミーシャの立場は同じ、侯爵令嬢。

それに8歳の時から婚約者がいるのも。

けれど、


「学園って、たしか16歳になる年からよね」


今の私は、まだ14歳――。

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