意味がわからない
門をくぐってすぐに大きな噴水がある、大きなお屋敷。
そこにすむのは、アーノルド侯爵と夫人。
そして、その間に産まれた二人の娘ーー1つ下の妹のサーシャと、姉の私、ミーシャ。
自分で言うのもなんだけど、両親には厳しくも大きな愛情を注がれて私たち姉妹は育ってきた。
侯爵令嬢として相応しい品格を身につけ、幸せな人生を送れると信じていた。
そう、あの日までは……。
「きゃー!! ミーシャお嬢様!!」
その日、私の記憶の最後は私を呼ぶ侍女の叫び声だった。
バルコニーの柵に寄りかかるように庭の景色を眺めていた私は、その柵が傷んでいたのか外れてしまい、声をあげる間も無く柵と一緒に空中へと投げ出されていた。
侍女の叫び声と、そして目が痛くなるほどの青空だった。
「目が覚めたようですね」
そういって私に話しかけるご老人。
「覚えていますかな、何が起こったのか」
何が……そう聞かれてぼうっとした頭が一気に思い出す。
「ぇ、えぇ覚えています。 私は確か、バルコニーから落ちて……」
「木々や草などが生い茂っていてよかったです。 それらがお嬢様の身体を受け止め、幸い大きなお怪我もなく無事だったのです」
多少頭は打ったようですが……そのようなことを言われたけれど、そんなことはどうでもよかった。
だってーー
「私は、ミーシャ……?」
「は? もちろんですとも、はは、頭を打ってしまったので少し混乱しているのでしょう。 さ、もうしばらく横になっていなさい」
私の身体を優しく横たえると、そのまま部屋を出ていったご老人。
そんなこともどうでもよくって、私はがばりと起き上がり呆然と呟いた。
「何で、私がミーシャ……? これは、夢?」
結果から言うと、もちろん現実で。
私は、バルコニー落下から救われたのと同時に、前世の記憶まで救いだしてしまったようです。
読むのは好きだけど、書くのは初めてです。
拙い文章ですが、一生懸命書いてます、よろしくお願いします。




