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訓練

 目が覚めてみるとそこには見慣れない天井があった……まぁ当たり前だよな、ここは僕の家じゃないのだから。


「はぁ…やっぱりここは異世界(げんじつ)なんだよな…寝て、起きたら実は夢でした的な感じにはならないのか…」


 僕は少しだけうなだれる。普通だったら異世界の勇者ヒャッホーイ!と泣いて喜ぶよ。だってホラ、俺ってゲーム好きだし、それに異世界召喚系のライトノベルだって見てて、自分も行ってみたいと思っていたからさ。

 でもね、誰がこんなクズステータスでやっていけと言われて喜ぶと思う?軽く現実逃避してもいいと思うけどねぇー。だから、実は夢でした展開を期待していても不思議ではないのだ!!………って僕はいったい誰に言い訳しているのだ…

 何故かさらにうなだれている僕だった…




~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~




「よし、全員集まっているな!」


 目の前の厳ついオッサンが大声でしゃべりだす。というよりいきなり大声で言われると心臓に悪いので止めてください。

 今、僕たちは王城の中で一番広い広場にいる。そこには僕たちの他に先ほどの厳ついオッサンと耳が長い女性や眼鏡をかけた男性(およそ20~25歳)がいた。今から何をするかというと訓練をするらしい。何でも今の状態だと弱いだとか…。なら、魔物とかを倒してレベルを上げればいいのじゃないかと思ったけど、魔物の生態や魔法、戦闘の基礎を知らないと勇者でも死ぬらしい。それに訓練の経験から少しだけレベルが上がるそうだ。俺はやったとしても生徒の平均ステータスに追いつけないから同じ気がするけど…


「まず、初めに自己紹介から始める。俺は王国騎士団の団長アベックスだ。お前らの剣術を担当する!」


 マジか!あの人、団長だったのか…てっきり盗賊のボスかと思った。やっぱり、見た目で判断すべきじゃないよね。反省反省…


「私の名前はメリアと言いま~す。担当は~魔法なのです~種族はエルフですけど~よろしくです~」


 次に喋りだしたのは耳が長い女性だった。なんと彼女はファンタジー定番のエルフだった!やっぱり生はいい!パソコンやアニメで見ているより可愛く見える。周りを見ると生徒の半分は見とれていた。まぁ、ほとんど男子ですけど。女子は…何というか…まるで汚物を見るかのような冷たさで男子を見ていた…こわっ!


「あー言っとくがメリアの魔法は王国の中で一番とされている。そして、見た目も可愛い。が、エルフは長命だから表面は可愛いが中身はおばs…グハっ!」


 アベックス団長が言い終えるうちにいつの間にか吹っ飛んで壁にめり込んでいた。

 それをやった張本人は…


「団長さ~ん、女性の年を言うのは~ダメですよ~」


 魔法を展開して笑っているエルフのメリアだった…表情は笑っているけど目が笑っていないからとてつもなく怖い。可愛い女性にも裏の顔があるとはこのことだね!アベックスさんは…ご愁傷様です。


「はぁ…何をやってんだか団長は。えーと、僕の名前はロイス。学者をやっていて、君たちの勉学を担当させてもらう」


 そう言うと眼鏡をクイっとあげる。あの人、眼鏡似合うな…


「痛っっ…自己紹介は終わったか?」


 壁からゾンビのようにはいでながら話す団長。

 あっ、生きていたんだ。流石王国騎士の団長なだけはある。


「では、次に2~8人ずつのグループにそれぞれ別れて話し合え」


 えぇー!それってボッチにはハードルが高すぎる…


「ついでにそのグループはこれから行動するパーティになるからよく考えて組めよ!」


 すいません…先ほどよりハードルが上がっている気がするのは僕だけだろうか…ってヤバいぞこの状況!?誰ともグループを組まなかったら1人で行動しなければならないではないか!自分のステータスのことを考えると絶対に無理だ。急いで探さなければ!!

 僕は急いで話しやすそうな人を探した…




~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~




「どうやら、終わったようだな。これから一緒に行動する仲間はどんな時でも大事にしろよ。いざ魔物と戦って危機に陥ったら仲間同士で助け合って、必ず生き残れ」


 アベックス団長の言葉が広場で響く。


「では、訓練を始める!」


 いよいよ、訓練開始だ!



 あれ、僕まだ誰とも組んでいないのだけど?


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