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最強転生者  作者: 美恋
第1章 幼少期
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この人は本当に子供なのでしょうか(メアフール視点)

アミア専属の侍女をしている、エルフのメアフール視点です。

私の一日は、日の出と共に始まる。


それは、メルディリール大公家で使用人として働いているからである。



この仕事は大変だが、使用人仲間からの情報では、他の貴族はもっとヒドイと言われているし、公爵様には恩を感じているので辛いとは思わない。


働けているだけで、有り難いくらいだ。



そんなことより、聞いてほしい事がある。


私が専属として付いている、アミリステリア様の事。


(アミリステリア様は長いから、心の中じゃお嬢様と呼んでいるが。)



お嬢様を一言で言うと・・“異常”。



まず、ちゃんと意思を持って会話が出来ている事。


普通、1歳と言えば言葉を覚え始める頃だ。


簡単な言葉のラリーなら、他の1歳児でも出来ると思うが、子供では到底理解できない様な言葉を理解し、その上で言葉を返してくる。


もちろん、子供には聞かせられない物騒な話も、ちゃんと聞いており、まずい雰囲気になると『あれぇ?何話してるの?』のとでも言いたげな顔で話に参加しようとし、大人の顔を見ながら『え、なんか邪魔しちゃったぁ?』みたいな惚けた態度でまた帰っていく。


そうして大人たちの話を逸らしている事を私は知っている。



次に、歩けているという事。


エルフというのは、基本的な魔力探知が出来るのだが、偶に、お嬢様の居場所を魔力探知で探していると、明らかに普通にハイハイじゃ出せないスピードで進んでいる。


カトレア様の契約獣のソル様に乗って進んでいる線も考えたが、ソル様の魔力は感じる事が出来なかった。


つまりは、歩く、又は走る事が出来るという事だ。


もちろん、1歳で走る事が出来るのは普通じゃない。



とまぁ、あるが、まだまだ全部じゃない。


そして、私は勝手にアミリステリア様伝説と呼んでいる。



「あ、メアフールさん!こっちの掃除お願いします!」



ちっ、行かなくては。










そろそろ、お嬢様がお起きになる時間だ。


今は、6:59だから、あともう少しで……



「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!!」



7:00ピッタリだ。


毎日毎日、ここまで来ると神秘的なものを感じる。



「アミリステリア様、お目覚めになりましたか。」


「う、うぅ……ヒック…ヒッ」



アミリステリア様伝説。


泣いても人が来ればすぐ泣きやむ。



普通なら、誰かに抱っこされてあやされて泣きやむが、お嬢様は人を視界に入れたら泣きやむ。


まるで、使用人に自分が起きた事を知らせているかのように。



言葉を理解している事については疑っているから、言葉が理解できるのならそれも造作もないことだろう。



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