プロローグ
初投稿の美恋です。
至らぬところがあると思いますが、よろしくお願いします。
太陽が照りつける、夏の昼。
一人の少女が文句を言いながら歩いていた。
っていうか、私の事だけどね。
「あ~、肩凝った~。数学プリント30枚とか、死ね、って言ってるのと一緒でしょ。」
私は、生嶋椿姫。
ピッチピチのJK、17歳。
成績は上の中だが、顔は中の上(と思いたい)。
ほぼ全部の教科は問題ないんだが、数学が大っ嫌いで、数学のテスト最低点は、45点を記録した事がある程。
元々、成績が(数学以外)良いのは、親が教育ママの為。
小1の時点で塾を3つ通わせられたのは良い思い出だ。
親のせいで夏休みをほぼ全部塾通いにされて、遊ぶ事なんて出来ない私にとって塾の帰りは、唯一寄り道をして遊ぶ事が出来る天国に等しい時間である。
今日も街に唯一ある駄菓子屋に足を向かう途中。
駄菓子屋には塾の帰りに毎日通ってるから、駄菓子屋の主人とはくだらない話をし合う間柄になった。
「駄菓子駄菓子♪・・・ん?」
5歳くらいの子供がボールを追って道路へ飛び出そうとしている。
しかし、トラックがすぐそこまで来ているのだ。
だが、いつもなら『あ、可哀想だな。』なんて思うだけだろうが、何故かそこで体が動いた。
ガンッ
瞬間、とてつもない痛みが襲ってきた。
あ、死んだなこれ。
天国ってあるのかな。
子供助かったかな。
死ぬ瞬間とは思えない事を考えながら、私は意識を手放した。
と思ったら、水の中に落ちたような・・いや、落ちて、再び激痛が襲った。
え!?天国って痛いの!?
「おぎゃー!おぎゃー!」
「▽★!●□☓○▲☆◆!!」
へ?だ・・誰?
キレーな女の人とメイド服を着ている女性・・・。
まさか・・・!?
どうやら私は、小説で良く見る、転生をしてしまったようです。
超ベタな出だし…。
誤字脱字があれば、ご指摘ください。