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オンラインゲームで知り合った友達が同じ高校のTOP4美少女達だったけど、僕は本当に友達のままでいていいの?  作者: しょぼん(´・ω・`)
第一章:サービス終了が新たな始まり

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幕間:TOP4のこれから

「良かったー。友達でいるの断られなくってー」


 パジャマ姿のあーしはパソコンデスクを前に、椅子に座ったまま大きく伸びをした。

 一時はどうなっちゃうのかなーって不安だったけど、やっぱー、ありうっちってば良い人過ぎー。惚れ直しちゃうよね!


 ちなみにあーし達は、さっきの広場の高台から、並んで町を見なが話し中。

 晴れ空のもと広がる町並みは、ほんと映えるし、気分も良くなるんだよねー。


『それはそうですが。沙和。あれは流石にやり過ぎですよ』

『本当ですわ。いきなりキスなんて、流石に度が過ぎましてよ』


 そんな中、ディスプレイに映るゲーム内のちっちーが眼鏡を直し不満そうな顔をすると、るとっちもそれに合わせてうんうんと頷く。


 まったくー。他人事みたいに言ってるけどさー。


「そんな事言ってー。結局みーんなキスしてたじゃん。ちっちーなんて、随分濃厚なキスしてたしー」

『そ、それは、その……』


 画面上ではっきり戸惑うちっちー。

 ほーんと。普段は大人しいのに、たまーに大胆になるよねー。

 そういえば、まさかと思うけど……。

 

「ねー、ちっちー」

『なんですか?』

「ありうっちと二人っきりの時、変な事しなかったよね? 例えばー、告白とか」

『あ、当たり前です!』


 あーしが疑いの目を向けると、慌てて両手を振るちっちー。

 眼鏡の下の顔は真っ赤っ赤。うーん……ちょーっと怪しいけど、あんま問い詰めても可哀想かなー。

 ありうっちがちっちーを好きーみたいな反応もなかったし。今は触れないでおこーっと。


『しかし、沙和。貴女(あなた)は何故急にあんな事をしたのかしら?』


 るとっちが肩にかかる髪をいじりながら、様子を伺ってくる。

 何でって言われたら……。


「そりゃー、アユがありうっちだってわかってー、テンション上がっちゃったから?」

『テンションがあがった?』

「うん!」


 きよっちってば、随分ビックリしてるけど。


「そりゃそうじゃーん。好きな男子がまさか同級生だっただけでもアゲポイントなのに。あーし達といたいから変われるように頑張るよー、なんて言ってもらったんだよ? テンション爆上げに決まってるっしょ!」

『まあ、言われてみれば確かにそうね』

「でしょでしょー?」

『とはいえ……』


 あーしの素直な気持ちに納得しながらも、るとっちは腕を組んだまま片手を顎に当て首を傾げる。


有内(ありうち)君を見ても、貴女(あなた)好みの外見には見えなかったのだけど』


 わかるー。あーしってー、見てる分にはやっぱイケメンが好みだし。

 でも、今回は違うんだなー。


「あーしも恋する乙女だよ? 外見だけで男子を選ぶわけないじゃーん。じゃなかったらー、みんなもアユの頃からありうっちを好きにならないっしょ?」

『まあ、それは否定できねーな』

『そうですね』

 

 きよっちとちっちーも、納得してうんうん頷いてる。

 ま、みんなそうだよねー。あーし達ってば類友だしー。


「でさー。ありうっちの言葉を聞いた瞬間。嬉しくってー、勝手に体が動いちゃったんだよねー。えへへっ」


 事実を愛想笑いでごまかしたけど、正直あの時、あーしが一番驚いちゃった。


 確かにあーしはギャルだよ?

 でもー、だからって誰にでも軽々しくキスなんてするわけないじゃん。まだファーストキスだって済ませてないしさー。

 そんなあーしが顔すら知らないネトゲ友達を好きになったってだけでも驚きなのに、さっきは自然に体が動いちゃったんだよねー。

 ま、ありうっちは外見的に嫌な感じもないしねー。前髪で目元を隠しちゃってるのは気になるけど。


『でもよー。気持ちはわからなくもねーけど、マジでもう少し有内(ありうち)のことも考えてやれよな。あいつ、めちゃくちゃ戸惑ってたろ?』

『あら、貴女(あなた)。キスの後あんな顔をしておいて、よくそんな事が言えるわね』


 きつい事を言ったきよっちに、るとっちが肩を竦め反論する。


「それそれ! あんなデレッデレなきよっち、初めてみたしー!」

『う、うっせー! それはもう言うんじゃねえって! ったく……』


 あーしが強く頷くと、きよっちも顔を真っ赤にして、両腕を上げ怒ってくる。

 あははっ。やっぱいじられるのは恥ずかしーよねー。


 ま、さわっちやちっちーもそうだけど、あーし達はみーんな、ありうっちが好きなライバルであり同志。

 ゲーム内とはいえキスしちゃったわけだし。あんな顔になるのもわかるけどねー。うんうん。


 でも、やーっぱゲーム内だとちょっ味気なかったなー。

 ありうっちも無表情だったから、無機質感強いしー。


『そういえば、有内(ありうち)君はフェイストラッキングをしていなかったわね』

『言われてみればそうですね』

『あいつ、ゲームもパソコンもあんまり得意じゃないって言ってたろ。シャイゲにそういう機能があるのも知らねーんじゃねーか?』

「そうかもねー。まー、あれでもし表情まであったら、あーしも流石にキスはできなかったかなー。ゲームだからノーカンなとこあるしー」


 そうそう。シャイゲには『顔トラ』ことフェイストラッキング機能がついてて、あーし達はカメラで自分の表情を読み込ませて、自然な表情で会話するようにしてんの。

 しかもこのゲームの顔トラ、めっちゃ優秀でさー。表情から目線、なんなら顔色まで、ちゃーんと反映されるんだよねー。

 だから今みんなの顔を見てても、普段と全然変わんない。


 これでゲーム内でありうっちが笑ったり照れたりしたら……それ、ちょーヤバいかも。

 あーしは思わず手で口を隠しニヤけるのを隠しながら、キャラに考え込むエモートをさせてごまかした。


『しかし、彼だけ無表情なのもつまらないわね』

『とはいえよー。あいつって前髪で顔の半分隠れてるだろ。フェイストラッキングしてもそんなに変わらねーんじゃねーか?』

『いえ。口元が動いたりするだけでも、案外表情はわかるものですよ』

「お。さーすがちっちー。同じクラスなだけあって、よく見てますねー」

『そこまでではありません。今までは互いに距離もありましたし』

「ふーん。つまりー、これからはよーく見ちゃうってわけー?」

『え? そ、それは、まあ、程々に……』


 さらっと爆弾発言を突っ込むと、顔を赤らめ目を泳がせるちっちー。

 何時もならこういう失言しないんだけどなー。彼女もやっぱ、ありうっちに胸キュンってことだよねー。


『羨ましいですわね。二年連続で同じクラスなんて。偶然にもほどがありますわ』

『ほんとほんと。とはいえ、あいつがアユだって知らなかったら、ここまで羨ましがりもしなかったけどな』


 露骨に嫉妬したるとっちときよっち。

 二人の表情もそれに合わせてちゃんと変わる。


 ……もし、もしもよ。

 こんな感じでありうっちが色々な表情を見せてくれたらー、絶対みんなテンションアガるんじゃない?

 もち。あたしが一番見たいんだけどねー。


「ね? ね? ダメ元で顔トラ、誘ってみる?」

『まあ、ゴリ押しじゃなきゃいいんじゃねーか?』

『そうですね。有内(ありうち)君次第ですが』

『もしカメラがないというのであれば、何時ものように(わたくし)が手配すればよいものね』

「そうだねー」


 って、ん?

 カメラを手配ってことは……?


「ね? きよっちー」

『何かしら?』

「もしかしてー。それを口実に、ありうっちの家に行く気?」


 ぎっくーっ!

 そんな擬音が出るくらい、はっきりヤバッって顔をした彼女。

 うわー。図星じゃん。


『お、おい! それは流石にやべーだろ!』

『そうですね。親御さんにも迷惑が掛かりますし』

『わ、わかっていますわ。ただ、機械に疎いのであれば、なにかしかフォローも必要でしょう?』

『だ、だったら、お前んとこの執事にでもやらせろって。喜世(きよ)が直接出向かなくたっていいだろ』

『そ、そうはいきませんわ。(わたくし)の執事が何か粗相をしないか、監視しないといけませんもの』


 ふーん。きよっちは譲らないわけねー。

 だったらー。


「じゃー、みんなで行こっか?」

『……は?』

『どういうことですか?』

「さっきのキスと一緒ー。みんな一緒で行けば、不公平な感じしないっしょ?」

『で、ですが。大人数で押しかけるのは、流石に迷惑になるのではないでしょうか?』

「そこはちゃーんとありうっちに確認しよ? そもそも顔トラ自体嫌がるかもしれないんだしー。やるって時だって、自分で設置を頑張るーって言うかもしれないけど、聞くだけならタダじゃん」

『……確かに。一理ありますわね』

『そうですね』

『ま、どっちにしろ有内(ありうち)次第だもんな』


 みんながあーしの意見を聞いて、納得した顔をしてる。

 よーっし。盛り上がってキター!


「じゃ、これで決ーまり! 明日、ありうっちに聞いてみよ!」


 あーしはにこにこしながら、みんなにそう言った。

 ありうっちの私生活とか気になる事、色々聞けるかもだしー。今までと違う彼とのドキドキポイントもこの先いっぱい見れるかも? にししっ。


 そうだ。


「そういやさー。ありうっちってー、どんな格好が好きだと思う?」


 あーしがそう聞いたのには理由がある。

 シャイゲって基本無料ゲーだけど、性能が上がる装備とは別に見た目装備ってのがあるんだよねー。

 もち無料のもあるんだけどー、課金アイテムの服がめっちゃアガるのばっかでさー。

 それもこのゲームを選んだ理由の一つだけど、服装でグッとありうっちのハートを掴めたら、互いに恋に落ちるチャンスもあるじゃん?


『流石にそれはわかりませんね』

『彼の事だもの。どれを選んでも褒めてはくれるでしょうね。私達(わたくしたち)としては、その上の答えが欲しいのだけれど』


 その上の答え。そりゃもう決まってる。可愛いとかー、好きになりそうとかー。なんならあーしを一番とか言ってくれたらちょーアガっちゃうんだけどねー!

 そうだっ!


「ね? お互いゲーム内で気に入った服を着てさー。誰が選ばれるか勝負しよ?」

『あら。喜世(きよ)。簡単に勝てると思って?』

『あいつは俺を凛々しいって言ってたんだ。そっち系が好きかもしれねーしな』

『どうでしょう? 私と話していると落ち着くと仰ってましたから、物静かな女子が好きかもしれませんよ?』


 みんな自信あるんだなー。

 ま、あーしも自信はある──って、あれ?


「ね? ちっちー。」

『はい』

「何時ありうっちとそんな話をしたわけー?」

『え? あ、その、それは……』

『お、お前まさか、抜け駆けしやがったのか!?』

『ち、違います! 話の流れでそう言っていただけただけです!』

『随分動揺してますわね。貴女(あなた)らしくもない』

『い、言われたのは事実ですし。そ、その、私だって、嬉しかったですし……』


 うわー。ここまで顔を真っ赤にして恥ずかしがるちっちーもめっずらしー。


 結局、あーし達の話題に中心にいるのはありうっち。

 でも、こういう話もやっぱいいよねー。アオハルーって感じ。


「まーまー。じゃ、狩りに行く前にファッションチェックしよ? でー、明日ありうっちを驚かせちゃおっか?」

『いいぜ。その勝負、乗った!』

『まったく。喜世(きよ)は無粋なのだから。でも、良い案ね』

『私も構いませんよ』

「じゃ、決ーまりっ!」


 やったっ! 

 あー。早く明日にならないかなー。ありうっちの反応、超楽しみー!

 というわけで、まずは無事第一章終了です。

 明日から第二章となりますので、引き続き優汰(ゆうた)とTOP4の関係が進展するのかご期待ください。


 もしここまで面白かったと思っていただけた方。この先も気になるという方は、よろしければ是非★による評価やブックマークにて応援いただけると非常に嬉しいです。

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