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731.会話 クラゲの話

本日もこんばんは。

実はこわいクラゲ。

「魔王さん、あなたの仲間を見つけましたよ」

「ぼくの仲間は勇者さん、ただ一人!」

「ベニクラゲです」

「初めまして。誰ですか?」

「なんとこのクラゲ、不老不死なんだそうです」

「すごいですね。きみも魔王にならないか」

「魔王さんよりぽにゃぽにゃしていますもんね」

「すみません、その擬音も初めましてです」

「あの『どんぶらこ』先輩と仲良しなんですよ」

「ちょっと待ってください、今日はそういう感じの話なんですか?」

「今日はクラゲの話ですよ」

「びっくりしました。ぼくの理解力が試されるのかと身構えてしまいました」

「私たちの会話は知能指数がゼロです」

「それは言い過ぎかと」

「もはやマイナスです」

「よほど脳みそを使っていないのですね」

「クラゲと同じですよ」

「そういえば、クラゲには脳がないんでしたっけ。不思議な生き物ですよね」

「魔王さんと一緒ですね」

「そうですね。って、誰が脳なし勢いだけで生き続けて幾億年ですか」

「なんとなくでも案外やれるもんですね」

「人生なんてそんなもんですよ、勇者さん」

「魔王さんにだけは言われたくないです」

「ぼくもそのセリフを勇者さんにだけは言われたくないですねぇ」

「なんとなくで勇者と魔王をやっている私たちですが」

「今日はクラゲの話なんですよね?」

「はい。本日は不老不死対決です」

「最後にもう一度お訊きします。今日はクラゲの話ですよね?」

「そうですよ。もう一度訊いた際は魔王さんのアホ毛を引っこ抜きます」

「ぼくは純粋に疑問を抱いただけなのに」

「それでは元気よく参りましょう。魔王さんVSベニクラゲ」

「ぼくはどのような戦いをすればいいのでしょうか」

「肌ツヤ対決とか」

「あ、ぼくの順応力が試されている気配がします」

「ぽにゃぽにゃ対決とか」

「出たな、謎の擬音」

「幻想的な透明感対決とか」

「それなら得意分野です! 見てください、今日のぼくも儚げ美少女ですよ」

「クラゲには負けますね」

「一瞬で敗北しました。ぼく、こんなにかわいいのに」

「クラゲの方が純粋な透明感と綺麗な可憐さがありますね」

「ぼくは不純だというのですか」

「魔王さんはほら、繕っている感がね」

「ですが、この姿になってからもうだいぶ経ちましたよ」

「クラゲはすべてを知っているのです」

「脳がないのに……」

「第六感というやつです。人間にも備わっているあれですよ」

「勇者であるきみのことも魔族だと思っちゃう欠陥感覚ですか」

「見た目って大事ですね」

「お互い様です」

「クラゲって聖女っぽくないですか?」

「すみません、どの辺がでしょうか」

「幻想的で、神々しくて、きれいで、ふわふわしていて、ぽにゃぽにゃしているところ」

「前半はわかるのですが、最後のだけ理解が追い付きません」

「クラゲ聖女の物語がいま始まる……」

「落ち着いてください。またトンデモ展開になってしまいます」

「クラゲ聖女は絶対美少女だと思うんですよ」

「ぼくを前にして何の話ですか」

「クラゲの擬人化を想像しているだけです」

「美少女の聖女が見たいなら、ぼくを見ればいいじゃないですか」

「発言がおかしいことに誰も気づかないのでしょうか」

「美少女具合なら負けませんよ。この対決、ぼくの勝ちです」

「不老不死対決ですよ」

「ぼくは魔王です。めっちゃすごい魔王です。誰にも負けません」

「クラゲのぽにゃぽにゃ感ってちょっとこんにゃくみたいですよね」

「勇者さん、それはずるいですよ」

お読みいただきありがとうございました。

普段はぽやぽや穏やかだけど、怒るとめちゃくちゃえぐい毒で敵を倒すタイプだと思います。クラゲの話です。


勇者「でも、魔王さんには毒は効かないんですもんね」

魔王「苦しいとは思いますよ」

勇者「あの、ふふ、ちょっと触ってみてください」

魔王「なんで楽しそうなんですか?」

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