先物取引から見る反ワクチン論者
商社が現物を買い付ける時って、先物で同じだけ反対売買するのよ。
それによって輸送中の価格変動の差分を消す訳さ。
例えば原油を買い付けたら、買い付けた原油と同じ分だけ原油先物で売るのさ。輸送中に原油価格下がった場合、先物で売っているんだから(1000円で売ったのが900円に下がった場合、900円を買い戻して決算するから差額の100円が利益になる)その利益分で現物の下落分を相殺できる。
現物が上がった場合、現物で利益が出るが先物で売ってるので現物の利益分だけ先物で損失が出て、やっぱり相殺になる。
もう相場は読まない、未来なんかわからない、だから輸送中貯蔵中に価格が上がっても下がってもいいようにするって安定供給策やね。
反ワクチン論者だけでなく、人生逆張りな人たちが今までいまいち理解できなくてさ。
トレンドに順張りが鉄則なれど、それをやると自分より優秀な人たちに勝てないからあえて逆張りしてるんかなと思っていたけど、違うな。
反ワクチン論者って人類がその危機に対して行う現物取引に対する、先物の反対売買よな。
人類がその危機に対して歩調揃えてしまうと簡単に絶滅する可能性があるため、人類の安定存続のためには反対売買する人たちが必要なんだ。
人生逆張りな人たち、あらゆることを間違える人もそれだよな。
危機に対してだけ間違えるなんて器用なことはできないから、すべての判断を間違える人たちが必要なんだ。
全部間違えるから自然に人生逆張りになるんだな。
なるほど。
バカだからとか無能だから間違えるんじゃなく、生物の必然性として全部間違えるようになってるんだ。
そうゆう風に生まれついただけでその人の責任じゃないんだ。
そう考えると人生逆張りの人にとっても優しくできましたとさ。
判断がすべて間違えるんだから、判断の必要ないくさい仕事を分解して指示すればいいだけの話なのよな。
めでたしめでたし。