いーや転移だね
それは機空団の結成を無事終え、三人で外に出るときだった。
突然、黒塗りの高級車から醜い男共が銃をぶっぱなしてきやがったのだ!普段から銃を撃つことには慣れている俺でもさすがにかわすことができないと、諦めかけていたその時、シャルロッテは俺に覆い被さり身を挺して俺を守った。
「団長!何やってんだよ団長!」
当然シャルロッテのカラダハボドボドダ。
力を振り絞り斬激を放つ。男たちの肩を裂く。芸術点高いよ。
「結構、あたるでありますな・・・」
「だ・・・団長・・・。あっ・・・あぁ・・・。」
「なんて声出してやがるでありますか・・・龍騎」
「だって・・・だって・・・。『拙者はりみゅえーるきしだん団長シャルロッテ・フェニヤンであります。こんくれぇなんてこたぁねぇであります』」
「そんな・・・俺なんかのために・・・」
「団員を守んのは我輩の仕事であります」
「でも!」
オルガ:「いいから行くであります。皆が待ってんであります。それに・・・。(ミカ、やっと分かったんだ。俺たちにはたどりつく場所なんていらねぇ。ただ進み続けるだけでいい。止まんねぇかぎり、道は続く)」
「団長は止まんねぇからよ、お前らが止まんねぇかぎり、その先に団長はいるぞ!だからよ、止まるんじゃねぇであります・・・」
こうしてシャルロッテは死んだ。
この知らせは全国民に知れ渡り、世界は悲しみに包まれた。
そして一年、我々はシャルロッテ蘇生チームを立ち上げ、研究に勤しむこととなる。
「諸君!これが団長を助ける唯一の希望だ!この魔法があれば、団長を取り戻せる!」
人々は歓喜に包まれた。
こうして、シャルロッテ蘇生チームの努力は無駄に終わり、自然と生き返ったのだった。