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みこ

作者: 志穂☆Sun

樹林輝く森深く、五人の巫女がおりました。

神にお祈り申し上げ、巫女は光をいただきます。


羽をひろげて、巫女は大空に飛び立ちます。

人々の、苦しみ悲しみ癒すため。


鳥の如くに舞う様は、力強さがありました。

人を救わんその心、使命に燃えておりました。


笑顔をみるのが好きでした。人の笑顔が好きでした。

そのために、戦うこともありました


だけどもある日、巫女たちは、悲しいことを聞きました。

久しく見てないうつしよが、穢れているということを。


うつしよ映す鏡以て、巫女はすべてを知りました。

涙が溢れてとどまらず、みなは同じく決します。


常世をくだり、人々の心に笑顔を取り戻そう。

うつしよ照らす神子となろう。


だけども巫女たちは気づきました。

社を空けるわけにはいかない、と。


思案のすえ、ひとりの巫女が向かうことになりました。

他の巫女は、祈り以て、支えることになりました。


天下り、巫女は不安になりました。

穢れたところで、わたしも穢れはしまいかと。


そんな巫女を、巫女たちは励ましました。

大丈夫、わたしたちが護ってあげる。


志その胸に、巫女は勇気を以て、常世をくだります。

流れゆく意識のなか、巫女はひとつの歌を詠みました。


われが去る ときには世にも 幸あふれ

常世のごとくに なりなむことを

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