ウィーク・ウイーク【設定資料】
ウイーク・ウィーク
【あらすじ】
日曜日が間もなく終わり、仕事や学校が始まる月曜日が訪れる。
そんな憂鬱の中に、「月曜日なんて死ねばいいのに」と思っていると、擬人化された月曜日が現れた。
ここぞとばかりに月曜日を殺害すると、今度は火曜日が出現。
こうして次々と平日を倒し、時には仲間となり、時には大苦戦しながらもついにラスボス土曜日と対決することになる。
が、土曜日を倒したとき、平日たちが戦う真の目的を知ることになる。
【登場人物】
・主人公
勉強したくない、働くのが面倒だと思っているダメな社会人。
毎週月曜日はやる気がなくなる。
日曜日から月曜日に変わる瞬間、謎の世界に飛び込んでしまい、そこで月曜日を殺害する。
こうして平日を抹殺する日々が始まった。
(曜日サイド)
・月曜日(レイクリッド・マンデー)
平日の始まり。「あんまり平日を憎マンデー」と言いながら抹殺される。
・火曜日(ラミージュ・チューズデー)
抹殺された月曜日の後に現れた平日。
英語で「チューズデー」ということで、ネズミ算式に増殖する分身を得意とする。
抹殺しても抹殺してもなかなか数が減らず、本体を倒さなければならないが見分けがつかない。
が、意外な弱点(?)で本体を見分けられて抹殺される。
・水曜日(アクアス・ウェンズデー)
平日の中日。幼女。何故か幼女。ノー残業デーという労働負担を減らす制度を設けている場合が多い。
戦いに積極的でなく、攻撃と言えばぽこぽこと殴る程度。
事情を離した後、やむを得ず抹殺される。それ以降仲間に。
・木曜日(ウッドフォーク・サーズデー)
平日最中の憂鬱な日。
おもむろに包丁やらナイフやらの刃物を取り出し、「お前をサースデー」と言いながら迫ってくる。
・金曜日(フェルゴード・フライデー)
平日最終日。最終日なだけあってだらけやすい。
木曜日と共謀して、刺した相手をフライにして食おうとする。
そして何故か「これで空も飛べるはず」などとつぶやく。
・土曜日(フェイカーズ・サタデー)
週休二日制が開始されて力が衰えたものの、ウィークデーのラスボス。
力を半分しか出させない「ハンドン」を使うほか、「平日の脅威はみなサッタデー」などと安心させて叩いてくる。
・日曜日(ダウンセッター・サンデー)
黒幕。平日たちと人類を戦闘させ、全て休日にして自堕落な生活を強要させようともくろんでいる。
主人公は倒してしまった平日たちの思いを胸に、「お前だけは許サンデー!」と最後の決戦に挑む。
【設定】
・休日→平日の転換期に擬人化仮想空間に転送される
・各曜日を倒すチャンスは一週間に一回、その曜日になった時だけ。
・基本的に擬人化された曜日は積極的には攻撃しない(木曜日は好戦的)。
・仮想空間なのでいろんな武器を創造できる。ただし、仮想空間で創造できるものは一日一種類のみ。
・とりあえず血が出て動けなくなったら抹殺。ただ、一般的な「死」と擬人化曜日の「死」は違う。
・平日が倒されるとその日一日は休日となる。店の営業や交通機関のダイヤも休日に準ずる。
【適当プロット】
・VS月曜日
日曜日が終わり、もうすぐ月曜日かと思いながらうとうと眠りにつこうとする。「月曜日なんか死ねばいいのに」などと考えながら布団にもぐる。
気が付くと、目の前に「月曜日」を名乗る妙なやつが現れた。
「なるほど、ならば殺害しても構うまい」などと言って、とりあえず包丁をイメージする。と、右手に包丁が。
なにやら怖がっている様子の月曜日を押し倒し、包丁でぐさりとさすと、月曜日は「あんまり、平日を……憎まんでぇ……」と言いながら命乞いをしてくるので、容赦なくめった刺しにした。
その結果、月曜日は動かなくなった。
・VS火曜日
月曜日を抹殺した後、ふと気が付くと布団の中にもぐっていた。
やっぱり夢かと仕事の準備をし、外に出る。
が、電車がいつもと違う時間に来たと思ったら、なんと休日ダイヤ。しかも会社に行くと休みになっている。
一体どうしたのだろうと思っていたら、周りの企業もすべて休み。仕方なく家で仕事の続きを行い、夜になって再び布団の中に。
目が覚めると、そこは昨日見た夢の世界。
目の前には、やたら長髪の人間っぽい生物。
自らを「火曜日」と名乗り、「月曜日の仇!」と襲ってくる。
このままだとやられると思い、とっさに大きな剣をイメージし、襲い掛かる火曜日を切り裂く。
しかし、それは火曜日の分身だった。
ネズミ算式に増える火曜日の分身相手に何度も剣を振るうも、それらはすべて幻影となり消え去る。
しかし、ふとしたきっかけでその弱点を見破ると、見事火曜日を切り裂き、動けなくさせることに成功した。
倒れた火曜日に話しかけると、火曜日は妙なことを口走った。
「お前、このまま私たち平日を抹殺し続けると、どうなるかわかってるのか……?」
そして倒れた瞬間、現実世界に戻された。
・VS水曜日
現実世界に戻ると、やはり平日のはずの世界は休日になっていた。
曜日を倒すたびに平日が休日になる。それを理解すると、ならば全部の平日を休日に変えてやろうとたくらみ始める。
休日を堪能した後、夜になって再びあの世界へ。
さて今度は……と見渡すと、なんと次の相手は水曜日と名乗る幼女。
幼女に手を出せず、一方幼女も手を出してこず、さてどうしようかと悩む。
すると、とてとてとこちらに幼女が向かってくるので、一瞬身構える。
が、攻撃と言えばぽかぽかと軽く殴ってくる程度。
「あの、えっと、おにいちゃんたちのかたきですっ! えいっ!」
なるほど、そうやってキュン死させるのが狙いかといっぱつぽかりとやると泣き出す始末。
ひとまず他の曜日の関係を聞きだし、水曜日を説得する。
が、ここから出るにはどちらかが抹殺されなければいけないらしい。
仕方なく、包丁で水曜日を失血させて倒した。
・VS木曜日
現実世界に戻ると、これからどうしようとあれこれ考える。
どうしようもないのでとりあえず休日を満喫し、再び夜に。
現れたのは包丁を持った、およそ殺人鬼に見える男。
不意に「お前をサースデー」とつぶやくと、持った包丁で心臓めがけて突進してくる。
とりあえず強力なマシンガンで何とかやっつけようとするが、意外と素早い。
不意を付かれ、もう少しで刺されそうになったとき、水曜日からの「右によけて!」という声で間一髪包丁を避ける。
よろめいたすきを狙い、マシンガンで連射。辛くも抹殺に成功する。
・VS金曜日
木曜日を抹殺し、現実世界に戻れるかと思いきや、奥から黒服の男がてんぷら鍋をもってやってきた。ガスコンロ完備。
不意に「木曜日の野郎、しくじりやがった」と言いながら、一本の串をを投げてくる。
不意打ちでざっくりやられ倒れこむが、通称金曜日は容赦なく串を投げてくる。
何とかかわしながら、持っていたマシンガンで応戦。
何で連戦なのかと考えていたら、そういえば金曜日は祝日だったということを思い出す。
そんなことを考えながら、串をよけつつ、時には撃ち落としながら金曜日を撃ち続ける。
するとたまたま鍋にヒットし、金曜日、やけど。そのままマシンガンの餌食となり、抹殺完了。
倒れた金曜日に近づき、「これで平日はすべて抹殺した」と満足げに言うが、金曜日は「ばかな、我々平日を倒してしまうと、あのお方が……」というどこかで聞いた言葉を残して倒れる。
あのお方とは……。気になりながらも、現実世界に戻る。
・VS土曜日
二日連続の休日を満喫する。木曜日の夜は夢を見ず、もうすべて平日は休日になってしまったのだろうかと思いながら金曜日を過ごす。
金曜日、飲み会から帰ってばたんきゅーすると、またあの場所。
目の前には土曜日と名乗るでかい人。怖い。
おかしい、土曜日は休みではないかと思いながら尋ねると、「日曜日以外はウィークデーだから」というう謎の返事を返され戦闘開始。
そうだ。うちの会社も隔週で土曜日出勤だとか思い出し、でっかい包丁で何とか斬殺しようとする。
しかし、でかい武器を出したのが命取り。パワーを半減させる「ハンドン」を使われ、武器を思うように扱えなくなる。
さらに、「平日の出勤の脅威はもうサッタデー」とまどわしてきて、戦意を半分喪失。
しかし、水曜日から「そんな苦手意識はウェンズデー」と励まされ、反撃開始。
なんとか力を込めた一撃で、土曜日を出血させる。
倒れた土曜日に近寄り、話を聞くと、すべては日曜日の陰謀だという。
平日たちを倒させ、すべてを休日とすることで人類をだらけさせ、滅亡に追い込もうとしているとか。
こうなってしまっては仕方ない。日曜日を倒そう。そう決意し、目覚めるのだった。
・VS日曜日
最終決戦の朝、何故か休日とは思えぬほど早起きをしてしまう。
果たして日曜日を倒していいのか、あるいはずっとこのままだとどうなるのか。
そんな思いを抱えながら、いつもの休日を過ごす。
もしかしたら最後になるかもしれない。いろんなところに出かけ、いろんな物を食べ、いろんな友人に出合う。
そして、運命の夜。布団に入ると、いつもの世界。
まず現れたのは、常に一緒にいた水曜日。
そして目の前に巨大な悪魔のような生物。これこそ、日曜日の正体。
「馬鹿な人類どもめ。すべて休日となり、心も体もだらけてしまえ!」
凶悪なだらだらビームにぐーたらレーザー。恐ろしい攻撃を何とか耐え抜き、何で倒せばいいか勝機を図る。
だが、わずかなスキを突かれ、ぐーたらレーザーがヒットすると、とたんにやる気ダウン。
このままダラリスな生活を送るのか、と覚悟を決めた瞬間、今まで倒した平日たちが手助けにやってきた。
そして現れた多種多様な武器。日曜日への反乱。徐々に失われる日曜日の生気。
これでとどめだとナイフで突き刺すと、日曜日は倒れてしまった。
「ばかな、すべての曜日を倒すと、世界が崩壊するぞ」
ぷるぷると震える日曜日に、平日全員が駆け寄る。
「違うだろ。日曜日は平日に頑張ったすべての人に必要な曜日だ。もちろん、そのために平日がいるんだ。お互いがお互いを必要としてる。そこに必要ない曜日などないんだ」
取り囲む曜日、光る世界、謎の大団円。
そして気が付けば布団の中。
・エピローグ
目を覚ますと、月曜日。
今日も休日だろうか、と思いながらダイヤを確かめると、確かに平日ダイヤ。
久しぶりの仕事。これほどに仕事に行くのが楽しみだと思った日はあるだろうか。
仕事をしながら、昨日までの死闘を繰り返す。
平日にたくさん働いて、休日にしっかり休んで。
なるほど、これが生きているということか。彼は今日も仕事に勤しむ。