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【序話】 世界
1人の男を先頭に、数名の人々は目の前に広がる光景に目を向ける。そこには『黒い炎』を身に纏う、1人の青年が立っていた。
「来たか……。」
青年の『黒い炎』が勢いを増す。男は結界を張り、黒い炎から全員を守る。
「本当に小賢しい……。『黒い炎を防ぐ結界』……、極限まで鍛えられた力。お前たちの全てが、俺を否定している。」
「お前にはそう見えるのか……。だがこれは、お前が『魔王』である以上仕方のないことだ。今日ここで、お前との決着をつける!」
男に合わせて、人々は武器を手に取る。
「そうか……。なら、死力を尽くして止めてみろ…!」
その日、世界は絶望に呑まれた。しかし、人々の希望が潰えることはなかった。
まず始めに、ご覧いただきありがとうございます。この作品はとても長く、その分単語も多いです。物語において重要になる単語には、" "、『』などをつけています。最後までお楽しみいただけたら幸いです。