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54.旅立ち

おはようございます。

あの後熱が38度を越え大変な目に…

今も下がってはいないんですが

これにてひと区切りとなります。読んでくださっている方、誤字報告等、感想を書いてくださった方々ありがとうございました。

少し改稿等をしたいと思いますので投稿が遅くなると思います。

よろしくお願いします

カミトは鍛錬を中心に行っていたが、周囲は慌ただしく動いていた。


両親は連日あいさつに回ったり、自警団の引き継ぎをライガさんにしたりと動きまわっていた。


たまにライトとも一緒に依頼をすることがあったが、以前のような突進ぶりはかなり減っていた。

例えば森の魔物は少しずつ戻ってきてはいるが依然として少ない。その中を注意深く警戒しながらライトは進んでいた。以前のライトであれば無警戒でどんどん進んでいっていたことだろう。

それに時折自分の方を観察しているような気もしていた。特に敵意などを感じなかったので聞かなかったが。


姉は姉であいも変わらず鍛錬を繰り返し行っていた。ミトと一緒に行動しているようだった。


出立する少し前にはミトとの合うの禁止令も解けて久しぶりに会話もした。

久しぶりにあったが、同じ村にいることもありそこまで生活に違いはないのだが、スタンピードの話で盛り上がった。


時には4人で鍛錬するこも半年であるが懐かしみながらしていった。


こうして1ヶ月がたった。


「カミトそろそろ準備はいいか」


「もちろん大丈夫だよ」


「早く場所の方に荷物を乗せちゃいなさい」


「はーい」


うちは元々馬車は持っていなかったが、この村にある数少ない馬車を譲ってもらっていた。

両親は冒険者だったこともありそこまでの多くの荷物があるわけではなかったので一台で十分足りた。この家は空き家になってしまうが今後来た移住者が使っていくことになるのだろう。そんなことを思いながらいろいろと準備をしていた。


馬車のそばを歩きながら村の入り口まで来た。今回は迷宮都市に向かうのでいつも森の方へといくのとは違うもんである。ライトとミトはまだ到着していないらしい。


「お姉ちゃんいよいよだね」


「そうね。もっと楽しく、もっと強くなるわよ」


「そうだね」


ステータス上では、自分の方が勝っているのが多いのだが、姉に勝てたことはなかった。技術や体の使い方がまだまだなのか理由はわかっていない。でもこれからレベルが上がるごとに差がなくなってくるだろうと考えている。


「リンお姉ちゃん、カミトくんおはよう」


これからのワクワクを話しているといつの間にかミトの家族が到着していたようだった。


「「おはようリン」」


話し始めて少し経った頃、遠くから大きな声が聞こえてきた。


「おーい、お待たせー」


入り口で三つの家族が集まってそれぞれ話している。

ライトとミトはお別れの最後の語りを、カミトたちは最後の確認をしていた。


「そろそろ行こうか。ライガ、サリー、オウルにミリ、お前たちの子どもは俺とサラが責任を持って面倒を見るから任せてくれ」


「頼んだぞ」


「傷跡を残すような大きな怪我をさせたら承知しないからな」


「もちろんだ。絶対にとはいえないが可能な限り守り通す」


父親同士で話しているそばで話を聞いていたカミト、宣言こそしていないが、心の中で自分もミトを守ろうと心に決めていた。

反対側では母親同士で話し合っていた。聞き取れはしなかったが最後の別れをしているようだった。あまり話している姿を見たことはなかったが仲が良かったことが伺えた。


「ミト、俺が守るからな」


「ううんカミトくん、私は守られているだけじゃ嫌、私も強くなって頼られるようになりたい」


「ごめん、そうだね、一緒に頑張ろう」


「おいおい、俺を抜きで話さないでくれないかな」


ミトと一緒に話しているとそばで暇そうにしていたライトも話に入ってきた。


「ライトはお姉ちゃんに勝ててないけど俺たちを守れるのか」


「俺だって昔の我がままだった頃とは違うんだ。いつか絶対に勝つよ」


「あらライトのくせに言うようになったわね」


姉も入ってきて挑発的な言葉をライトに投げつける。だがその声にも取り乱さずに逆に挑発的な笑顔を向けて対応したライトだった。


「ライトくん少し変わった?」


ライトの変化を感じ取ったミトが本人に聞いていた。


「そうか?でも以前迷惑をかけてから変わろうって思っているんだ。変わったと感じてくれてるなら嬉しいな」


少し嬉しそうにライトは返事をしていた。迷惑とは、以前のEランク昇給の時のことなのだろう。その時にライトが何を感じたのかわからないが変わるきっかけとなったみたいだった。


「ライトくん、ミトちゃんそろそろご両親に最後のあいさつををしなさい。そろそろ出立をするぞ」


入り口に来てからしばらく経ったのか太陽の位置もだいぶ変わっていた。

時間が過ぎるのは早くライトはにこやかに、ミトは涙ながらに最後の言葉を交わしていた。


「おとーさーん、おかーさーん。いってくるねー」


ミトは村の入り口が小さく見えなくなるまで叫んでいた。

ライトは時折後ろを確認しながらにこやかにしかし、少し涙を浮かべて手を振っていた。


「ライトくん、ミトちゃん心配事はたくさんあると思うけどあなた達のお母さんだと思ってなんでも話してね」


「「ありがとうございます」」


「これから頑張るぞー」


「カミト急にどうしたの。びっくりするじゃない」


「楽しみでね。急に叫びたくなたんだ」


初めての村以外の世界に胸を躍らせるカミト。これからの旅にはどんなことが起こっていくのか神のみぞ知る…

お読みいただきありがとうございました。

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