51.解散そして約束
おはようございます。
そろそろ旅立ちたいと考えつつ様子を伺っております。
書いていると学ぶことがたくさんあります。
定型文にならないように、見てきた作品と同じようにならないようにと多くのことが学びです。
拙い文ではありますがここまで読んできてくれている皆さんに更に感謝申し上げます。
ありがとうございます。
1章終了までもう少しお付き合い頂けたら嬉しいです。
それからというものこの国はアストラル王国という場所でゴザ村ということなど地理に関しての話を父から受けていた。
アストラル王国はこの世界の大陸のほぼ中央にありモンテベル帝国との覇権を争っていたのだ。
戦争状態が長く続き決着がいつまでもつかなかったためこのままでは国の維持もままらなくなってしまうため停戦を20年前にしたのだった。
現在では表面上は商業面でももちつもたれつ仲良くやってきたのだった。
「リン、カミトそれじゃあ俺たちもいくとするわ」
「はい、またどこかで会いましょう」
ゴブリンの処理も終わり緊急依頼が全て終了したことにより、最後まで残っていた冒険者も次々と別の街へと移動していった。
怪我をしていたアズルの怪我の完治まで残っていた鋼の盾もそろそろ出立をするべきという話し合いがまとまり出ていくことになった。
ゴブリンのスタンピード以降パーティーを組むことはなかったが、話をしたり一緒に鍛錬したりすることはあった。
その中である程度治ったアズルさんも一緒にやることもあり、今回のスタンピードでアズルさん以外の3人がCランクに上がったことも含めて、スタンピードの戦いに参加できなかったことをとても悔やんでいた。
「お前たちならすぐに俺たちを抜きそうだけどな頑張れよ」
「もちろんよ。すぐに追いつくわよ、あ、アズルさんにはもう追いついているんだけどね」
「そりゃないぜ。俺だってすぐにお前たちに追いつくからな」
長い期間一緒にいたわけではないがアズルさんはパーティーの中でも弄られ役の立ち位置にあるらしく姉も気がついたらいじることがあった。
それでも怒ることなく対応してくれることに器の大きさ?を感じていた。
「アイクさんたちもしばらくしたら迷宮都市に行かれるんでしよね。」
「そうだな。他に2人いるんだがその子たちの親さんたちに認められたらだな」
「そうですか、いずれ俺たちも迷宮都市にいくと思いますので出会ったらよろしくお願いします」
「ああ。こちらこそ」
それぞれが別れのあいさつをして鋼の盾のみなさんは次の街へと出発していった。
「行っちゃったわね」
「そうだね。僕たちもすぐに追いつこうね」
「当たり前じゃない。一年と言わずにすぐにでも追いつくわよ」
冒険者のランクとしては一つでも適正レベルで言ったら30近く離れていることになる。今はゴブリンしか倒せないからなかなか経験値が貯まらないが、他の魔物を相手するようになっていけばレベルは自然と上がっていく。少しでも早くこの村から出発したいと考えていた。
「ミトの様子はどうなの」
「うーんもう少しね。ゴブリンがいなくなっちゃったから経験値を稼げなくなたのよね」
「それまずいんじゃないの」
ゴブリンがいなくなったことに対しての弊害がここにも出ていた。本来であれば早くレベルを上げて迷宮都市に行きたかったのだがレベルが上がらないことには認めてもらうことができない。
「あとはDランクになることね」
Dランクに上がるためには討伐または採取などの依頼をこなしていく必要がある。ゴブリン討伐ができない今、数少ない魔物の討伐か採取しか道はない。微々たるものではあるがFランクの依頼という手もあるが現実的ではないようだ。
「お父さん、ミトのお父さんに他から認めてもらうことってできないの?」
「どうだろうな。今はライラの3だ来年のミトちゃんの誕生日まではあと9ヶ月あるそれまでにはなんとかなるだろう」
時間をかければ大体の場合は中級にまでは進める。ただゴブリンが戻ってくるもしくは変わる魔物が来なければ討伐依頼はこれ以上増えることはないだろう。ゴブリンがいない平和な状態に越したことはないのだが今回はその状態が足を引っ張っていた。
「ミトを見かけたのはスタンピードの時くらいなんだけど、この小さい村で偶然でも出会うことがないのっておかしくない?」
母からミトと別れて活動すると切り出されてから約1ヶ月が過ぎようとしていた。その間この村の中でミトを見かけたのはスタンピードを除いて3回、旅に出ているわけでもないのにこの回数は余りにも少なすぎるのだ。
「ふふふ、それはねー」
母はニヤニヤしながらこちらを見ていた。気がつかない自分を笑っているのかと少しもやっとした感情が出てきた。
「なんなの早く教えてよ」
「しょうがないわね。じゃああなたはこれまで普段どこに行っているの」
「え、そんなの鍛錬場でしょ、ギルドでしょ、森でしょ、……あれ?あ、練習場所でしょ…」
普段どこに行っているのかという至極簡単な質問に答えた。よくよく考えてみると自分の行動範囲はとても狭いことに気がついた。たまに違うルートやお店に行くこともあるが普段からいくとなると村の中では3箇所しかなかったのだ。
「僕の行動範囲狭くない?」
「そうねぇそうだと思うわよ。避けているわけではないんだけどそこ以外で練習しようとするならあまりあなたと合わなくなるのよ。それにあなたは東側の門しか使わないから外に出るには反対側でもいいのよ。森に行こうと思えば少し時間をずらせば会うことはないし大きく意識しなくても良くて逆に助かったわよ。やっぱり避けるっていうのも相手を意識する一つだからね」
「なんかショックなんだけど」
前世での社会人の時には仕事と家の往復で休日も部活以外では外に出ることはあまりなかった。気がつかないうちに行動範囲が狭くなっていたのだろう。それに気がついた時にえも言われない寂しい感情が芽生えてきた。
「しょうがないわよ。ずっと冒険者や魔法のことしか考えてこなかったんだから」
「はぁ。それで特に何もしなくても会う確率が低かったわけね」
「それでまだ続くの?」
「まあ多分ミトちゃんもあなたに頼り切りにはならないとは思うけどもう少しは我慢してね」
「わかったよ」
まだこの状態は継続するようだがここで文句を言っても無駄だろう。しかしいつでも戻れるようなことを言っていたのでそう遠くないうちに一緒に活動できるようになるだろうとの考えもあった、
「それはいいとして」
「よくない」
「それはどうでもいいとして、それでも少しでも早く迷宮都市に行けるようにしてほしいわね」
姉にどうでもいいと言われてしまった。でも姉のいう通り移動は早いに越したことはないのは確かだ。
「サラ、ミトちゃんの魔法はどこまで使えるようになったんだ」
「前と変わらないわよ。でも今回の依頼で治療を中心にやってもらったから戦闘というよりも支援の方が成長したかな」
「そうか前線に出ていたわけじゃないから経験値も入っていないだろうしな…」
経験値は戦闘に参加していたら入る。基本はパーティーでの戦闘であるため後衛職にも入るのだが、大規模戦闘になってくると距離も離れるため経験値が入ってこない。そのため支援職はレベルが上がりにくい傾向にあった。
「まあそういうことだからリンも少し我慢してくれ。なんならリンから護身術として短剣とかの扱いを教えてくれないか」
「しょうがないわね。わかったわよ」
姉は今回の戦闘でレベルが上がったが、ミトというか支援してくれていた人たちはレベルが上がっていないと聞いて何も言えなかった。
「支援の人ってやっぱり苦労するの」
「そうだね。このような大規模な戦闘や戦争はなかなか起こるものでは無いからそこまで大きな差になることはないんだが低レベルの時には今回みたいに問題になるな。ランクに差が出やすくなってしまうんだよ。
基本は支援職も戦闘用の魔法は使えるため戦闘に参加することも可能なのだがそうすると緊急事態の時に対処できなくなってしまう。そのためギルドは支援職についてくれている魔法使いには他の人の1.5倍以上の報酬を払っているのであった.
他の裏方は基本希望したり戦闘力が足りない人がつくため戦闘職の人よりも若干低い金額が設定されていた。
「そうなのか、じゃあどのように認めてもらうかだよね」
「お父さんがまた話してくるよ」
「お願いね」
「ああ、任せてくれ」
ミトの件はミトのお父さんが認めないと始まらないため父に任せるしかなかった。
「明日は僕別行動をとってもいい」
「もちろんだ、ただ勝手なことをするなよ」
「はーい」
そう言ってカミトは明日自由に行動できるようになった。
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