47.合流
おはようございます。
昨日驚いたことにPVが1000を越えました!快挙です(^^)
ブックマークしてくださる方も増えとても嬉しいです。
これからもコツコツと頑張っていきます。
「お父さんお母さん大丈夫だった」
「大丈夫だったさ手こずったけどね。それよりリンとカミトは大丈夫だったか」
やはり父達はゴブリンキングが2体いたことは知らなかった。
心配する様子は上位種に対してものもだろう、焦った様子は全くなかった。
「私たちもゴブリンキングを倒したのよ!褒めて褒めて」
「なに、どうゆうことなんだ」
姉がゴブリンキングの話をすると慌ててオズさんに詰め寄って行った。
「うわ、ちょ、アイクさん落ち着いてください。ちゃんと説明しますから」
「これが落ち着いてられるか、2人に何かあったら…?倒したのか」
慌てていた状態からやっと理解が追いついてきたのか恐る恐るといった様子で聞いてきた。
「はい、ここにいる冒険者皆で力を合わせて倒したんです」
「なんだとそれならゴブリンキングが2体いたということになるじゃないか」
「てっきり僕たちはアイクさんたちとゴブリンキングが出会わなかったかと思ってました」
そこから父とアイクさんとで情報交換が始まった。
同時に周辺も慌ただしく動き始めた。
自分たちは休みながらその話を聞いていた。
父達は迂回しながらゴブリンキングの後ろへと回っていた時に爆発音が聞こえ戦闘が始まったことを知った。
1時間程度進んで切り返そうとした時に前方からゴブリンの集団が来たため戦闘をしていると後ろからゴブリンキングがやってきて連戦になったそうだ。
Cランク冒険者と連携をして周囲のゴブリンも含めて優勢に進めていると急に村に向かって逃げ出し追いかけてきたらこの状態だったみたいだった。
そこからは自分たちがどのように戦闘をしてきたのか、別行動の件も含めて説明をしていった。
「そうか、2つの集団だったからここまで規模が大きかったんだな」
「そうですね。ここでの戦闘も600体くらいは倒しているので全期間を合わせると1500近くになるのでは無いでしょうか」
「そうだな、しっかりとギルドに調査してもらわないといけないな」
なぜこの森でゴブリンキングが2体も発生したのか、そして一緒に行動していたのか疑問が残った。
もちろん一緒に行動しないこともない。ゴブリンキングの上のゴブリンエンペラーがいた場合は喧嘩せずにいることはあると言い伝えがあるが、基本的に1つの集団に王が2体も必要ない。それは人間であっても同じである。だからこそ今の状態がおかしいとなっていた。
「とりあえず原因は置いておいてこのゴブリンどもの処理をしていこうか」
原因がわからないのに話し合っていても意味はない、父は周りを見渡しゴブリンの死体が散乱する現場を片付けていこうと話を振った。
「そうですね。ルードは負傷者の回復に行ってくれ」
それぞれ、負傷者を治す者、ゴブリンを集める者、ゴブリンを燃やす者とそれぞれができることをやるために行動を開始した。
「今日はここまで、また明日も頼む」
戦闘が5時間ほどありそこから休憩を挟み4時間ほど後片付けをしていった。
集めるのも一苦労だが、そこからの燃やす作業もなかなかに大変である。魔力を使い切った魔法使いも回復次第作業に加わっても追いつかない作業量だった。魔力回復薬もあるが、重要なのは怪我人の回復であり燃やす作業に回復薬を使わせてはもらえなかったし手持ちで使う人はいなかった。
「カミト帰るわよ」
「はーい」
姉はゴブリンの回収に、母は怪我人の治療に、自分はゴブリンをひたすらに燃やしていた。
父は一足先にギルドに報告に向かったようだった。
「お母さん、この作業ってどのくらい続くの」
「うーんとね、作業が終わるまでと言いたいところだけど集めるのだけなら1週間も掛からないでしょうね。ただ燃やすのにはもう少しかかりそうだけど怪我人がいなくなればお母さん達も参加できるしそこまで長くはかからないでしょうね」
「そうなんだ、それまでは依頼は中止になるの」
「いえ、この作業自体が依頼になるのよ」
「そうなんだ」
一旦ギルドに寄るために、歩いている最中に姉が質問をしていた。緊急事態ということでこの作業自体が依頼扱いになり、作業の内容によって金額が変わっていくようだった。
「リードお疲れ様」
「サラ達かお前達もありがとな助かったよ」
ギルドは普段は閑散としているのに今日は色々な人がいてガヤガヤとしていた。
「リードさんお疲れ様です。今日はギルドが賑やかですね」
「カミトもお疲れさん。ここは避難所としても使われるからな。村長の家やギルドなど複数の場所に戦えない人が集まるんだよ。あとは今日の後始末で人がこんなにいるんだよ」
小さい村もそうだが、街でも有事の際には避難所として使われることが多いそうだ。バラバラにいるよりは、一つに固まっていた方が守りやすいということなのだろう。
今回の件については、ライガさんと父がすでにしていたようで今も一緒にギルドの奥で話し合いを続けている最中らしいが現在は休憩中らしい。
「それで今回の件のギルド側からの見識はどうなの」
「そりゃここで言えるわけないだろ。聞くなら家でアイクから聞くんだな」
「お父さんからならいいんだ」
「まあな、確実なことがわかれば周知することもあるが、不確定なことを出すわけにはいかない。個人で出たたのは所詮噂で処理できる、面倒ごとになりたくないのであれば聞いても他の人に話す内容は考えろよ」
「その辺も一緒に教えておくわよ。で、休憩ってことはアイクはまだかかりそうなのね」
「そうだな、あと少し話して解散というふうになるだろうがまだわからん」
「わかったわ、じゃまた明日ね」
「ああ」
情報に関してはこのあと母に聞くにしても、取り扱いには前の世界よりも過激な手段を取ることもありそうだった。
少し会話をしたらそのままリードさんと別れ、騒がしいギルドから家へと帰ってきた。
「じゃあすぐにご飯を作っちゃうわね。少し休んでなさい」
「「はーい」」
「お姉ちゃん僕が離れたあとはどうだったの」
「ん、あまり変わらないわよ。あなた達がいなくなってから一時的に押し込まれた場所があったから混戦になっていたところに右側にゴブリンキングが攻撃してきたのよ。カミトは」
「こっちは戦線を支えられる人数がいなかったから下から押し上げて持ち堪えていたんだ。ゴブリンキングが右側に行ったと時にはだいぶ安定していたからみんなと合流することにしたんだ。」
「そうなの。それでレベルはいくつになったの」
「レベルは9になったよ。お姉ちゃんは?」
「ちょうど20になったところよ」
「早いね?」
姉のレベルを聞いたら自分よりもかなり上だった。今回の件はずっと一緒に行動していたので自分が10歳になるまでの間でかなりレベルを上げていたことがわかる。
Cランクの目安はレベル30ほどであるからして鋼の盾の皆さんと同程度になる可能性もあった。
今回のスタンピードは滅多に起こるものではないそうなので経験値としては美味しかったのだろう命の危険を感じたが。
「まあ今回は大量に倒すことができたからね。カミトもそうでしょ」
「そうだね。でももうこんなことは懲り懲りだな。一歩間違えれば死んでたかもしれないし」
「でもそれを乗り越えたからこそ得られたものもあるはず。私は多数を相手にする仕方を上手くなった気がするのよ」
姉はある意味天才なのである。
普通は命がかかっている初めての大規模戦闘中にそんな余裕があるはずがない。それに習得するのがいつも早かった、自分もその能力が欲しかったほどだ。
それでも早く姉に追いつこうと頑張っているカミトだった。
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