45.襲来
おはようございます。
雪が降っています。
一面の銀景色とは行きませんがなかなか風情がありますね。
もう1章の後半ですお読みいただきありがとうございます(*^-^)
大勢の戦える人たちが森に向かって前進していく。
前を歩くのは冒険者や自警団の戦い慣れた人たちおよそ80人、後方から支援、交替要因としておよそ40人、そのほか緊急時に備えてのお手伝いの女性や子ども多数となっている。
ゴブリンがくれば村は蹂躙される可能性が高いため村一丸となって行動している。
前進している先頭集団の中央付近にカミトたちはいた。
父と母はすでにCランクのパーティーと共にゴブリンキングを倒すために隠れながら後方へと向かっている。
草原の中頃まで差し掛かったところで前進は止まった。ここから魔法使いが魔法を放ち攻撃をする。森から出てきたところを叩く作戦だ。
迂闊に森に入ってしまうとうまく連携を取れなくなってしまうためにこの作戦になったようだ。
「魔法使い達は準備をしてくれ。最大火力でいくぞ」
指揮をとっているのはライガさんだった。戦闘面で言ったら父なのだが討伐に動き指揮がとえれないため次点のライガさんになったと言うわけだ。
因みにライトとミトは後方支援の集団に入って行動している
「行きます『火球よ 分身して攻撃せよ』」
自分も周りの魔法使いと同じように詠唱を始める。普段の倍ほど魔力を注ぎ込み威力を上げていった。
「うてーー」
「『フェムバースト』」
ライガさんからの指示が出た瞬間、自分の魔法含め多くの魔法が飛んでいった。純粋な魔法使いは20人ほどだが1人1人が複数同時に打っていることもあり、大小様々な魔法50ほどが筋を描きながらゴブリンに殺到していった。
轟音と共に吹き飛んでいくゴブリン、若干森も吹き飛んでいるが小さな代償とばかりに許可されている。流石に森全体を焼け野原にするのは禁止だと言われているが。
「聞いたことない魔法だけどすごい威力だね。」
「ルードさんありがとうございます」
飛んでいった自分の魔法を見ていると他の人の中級魔法にも負けない威力を出していた。
その様子を見ていたルードさんから驚きの声がかかった。
ゴブリンの一角を魔法で消し飛ばしたがそれが合図となり奥からゴブリンと上位種がどんどん出てきて攻撃した先頭集団に迫ってきた。
「前衛職頼んだぞ、後衛は準備が出来次第後方のゴブリンに向かって魔法を放て」
「「おう」」
タンクが一歩前進して迎え撃つ準備をした。
自分のパーティーメンバーなのだろう支援魔法もいくつか飛んでいった。
姉もミルバさんと隣に立ち迎え撃つ準備をしている。
「カミトくんは支援魔法より攻撃魔法を使って後ろのゴブリンを飛ばしてくれ」
「わかりました」
支援魔法はルードさんに任せて自分は攻撃に集中すれば良いそうだ。自分は支援魔法をほとんど練習してこなかったから助かった。
「いくぞー」
ところどころから雄叫びが上がってきた、鼓舞しているのだろうそれに合わせて全体がさらに前進してゴブリンとぶつかった。
当たり前だがゴブリン1体に押されるような人はいない。だが次から次へとくるゴブリンによろける人はいた。そこへすかさず剣士の人が補助に入り倒して回る。急増ではあるが連携は取れていた。
「タンク、剣士と交代するぞ準備しろ、今だ」
ライガさんの合図でタンクの人たちが先頭のゴブリンを突き飛ばし体制を崩させる。その隙に剣士の人たちが前へと入れ替わり攻撃を加えていく。次々と倒れていくゴブリンの屍を超えてさらに迫ってくるゴブリン達、ところどころ上位種も混ざっている。
「魔法使い、森の方から上位種が出てきた。攻撃しろ」
後方から指示が飛んできた。左側の森から上位種の集団が出てきた。そこに標準を合わせ魔法が飛んでいく。
ゴブリンとは違って、一撃で死んでいく数が少ない。数も多く次から次へと森から出てくる。
「いれ変わるぞ。タンクは準備してくれ、剣士下がれ」
剣士は大振をした後に引いてタンクの陰に隠れて次の剣士と交代をして休憩に入った。
少しづつ引いているのはゴブリンがそこらじゅうに倒れているため足場が悪くなっている。つまづいたりして体勢が崩れると危険なので少しづつ下がっているのだ。
ただこのように入れ替わりがしっかりできているのは中央付近だけであり左右はすでに混戦となっている。それでもパーティーごとで連携をとりつつ優勢に運んでいる。
「なかなか減ってこないですね」
「スタンピードになってくるとこんなものさ。それより魔力は大丈夫かい。」
「はいまだ余裕があります」
現在は、これまでに大量にゴブリンを倒してきたためレベルもあがっていた。
名前:カミト
種族:人間
レベル:13
EXP:537/1500
HP :3800/3800
MP :635/1000
STR :30+20
VIT :22+20
IMT :48+20
MND :10+20
DEX :30+20
AGI :20+20
LUK :10+20
スキル:火魔法4、風魔法4
:隠蔽4、ポイント+α、必要経験値減少6、必要経験値増加6
ユニーク:異世界人
スキル自体は増えていないが増加と減少を同じようにとっているため必要経験値は変わらないが、スキルポイントなど他の人に比べて多く貰えているから後々成果が出てくることだろう。
スキルは少ないが豊富なステータスポイントをMPに多めに振っているので魔法は普通のDランク冒険者よりも打てると思っている。
消費も初級魔法を中心に打っているのでだいぶ抑えられておりまだまだ余裕があった。
「それなら左側の支援ガーランドと一緒に回れるか」
「はい」
「いくぞ…」
オズさんからの指示がありガーランドさんは言葉短めに僕に声をかけると走り始めた。
前線にいるため横移動は不可能なので一回後ろまで引いて迂回して左側に向かっていった。
左側は遠目で見るよりもギリギリの戦いをしていた。
ところどころに冒険者が倒れているが、ゴブリンとの戦闘が混戦状態であるがために助けになかなか動けない状態だった。
そこでカミトも剣を持って行動し始めた。
「ガーランドさん僕も剣で戦います。手前から倒していきましょう」
「わかった」
提案をするとそのまま自分の行動に合わせてくれるようだったので素早く付近のゴブリンを倒しながら村の方へと向かっていった。
ゴブリンが途切れたら反転し前線の方へと向かっていく。人数がいれば前線にいき戦戦を維持するために動くのだが2人しかいない今そこまでの力はないと判断した。
「戦戦を上げるのを手伝ってください」
「お、おう、わかった」
周りの冒険者に声をかけながらゴブリンを後ろの方へ行かせないようにしていく。
左側の冒険者は約20人だったはずだがこうして立っている人数を数えると15人程度、メンバーは入れ替わっているはずなので10人近くはやられているのかも知れなかった。
負傷者を回収しながら前進していくことで混戦状態も少しずつ解消していった。しかし、冒険者の中でも上位種に囲まれてしまうと危ない人もいる。この上位種ばかりになってきた戦場ではいつ崩れてもおかしくない状況だった。
「あとどのくらいいるんですかね」
「…わからんがそろそろ300〜400は倒したんじゃないか」
戦闘が始まって数時間程度が経ち、全体で相当数のゴブリンを倒しているが、森から途切れることなくゴブリンが出てきている。一体どのくらいのゴブリンが潜んでいたのかと疑問に思うばかりである。
その時森の方から大きな叫び声が聞こえてきた。声が上がった時、森の奥からゴブリンの集団が出てきた。先頭には見たことのない大柄なゴブリンに似た生物が雄叫びを上げながら走っていた。
集団は森の右側から現れ、そのまま直進して冒険者達にぶつかっていった。カミトは左側にいたため大柄な生物が直進してきたところまでは見れたが身長差もあり隠れてしまっていた。
「そいつはゴブリンキングだ。自身のあるやつ以外は周りの上位種を倒せ」
さっきの影はゴブリンキングだったらしい。ゴブリンキングが出てきた後には森から出てきるゴブリンの数が減ってきていた。
この調子であれば左側は大丈夫だが…
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