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41.遭遇戦

おはようございます。

10年に1度の寒波とのことで車スタッドレスじゃないどうしようと困ってます。


◯年に一度が多いような気がするのは気のせいでしょうか?

「お姉ちゃんどうする」


「どうするもないわよ。お父さんたちに知らせて、私たちじゃ対応できない」


「わかった」


そう言うとフェムバーストを発動して、後ろで攻撃しようとしていたゴブリンアーチャーを吹き飛ばした。


爆風によろけているゴブリンを姉は切り飛ばす。一撃で倒せたらいいが、倒せなかったゴブリンは、追撃しようにも他のゴブリンの牽制もありとどめをさせずにいた。

そこでカミトはファイヤーボールでとどめをさして刺して援護していた。


「お姉ちゃん大丈夫」


「これが大丈夫なように見える」


「見えないね」


後ろにも回り込まれているため、カミトも剣を持って対処していた。

上位種は前面に固まって後ろに回り込むのはゴブリンのため難なく対処でき数を減らしていった。


「めんどくさいから後ろに回らないでくれ『ファイヤーボール』」


動き出そうとする上位種に魔法を放って牽制する。姉はその間にも攻撃をするが普通のゴブリンならともかく上位種は1撃で倒せない。いろいろな方向から攻められ2人とも傷が増えていっていた。


「お父さんたちはまだ来ないの」


「来る気配は無いよ」


姉は焦りを含めて話しかけてきた。自分も大量のゴブリンに対処するために感知が切れており探せない状態だった。


「カミトまだ大きい魔法できる」


「できるよ、ちょっと耐えて」


「わかったわ」


再度フェムバーストを打つべく準備をする。まだ動きながら魔法を発動できないため少し集中する必要があった。


『フェムバースト』


魔法を上位種に向けて放つ、放たれた魔法の威力をわかっているのか上位種は避ける動作をする。

ゴブリンと何体かの上位種を巻き込んで爆発した。これでほとんどのゴブリンを倒したが上位種のゴブリンはまだ7体残っていた。


数はどんどん減っているのだが、こちらの疲弊状態を見てゴブリンたちは逃げ出さずにさらに攻撃してきた。

その時後ろの草むらからガサガサと草が揺れる音がしてきた。


「お父さん、お母さんこっちよ」


姉は父か母が来てくれたのだと草むらに向けて声をかけた。

草むらから飛び出してきたのはゴブリンだった。飛び出してきたゴブリンをカミトは素早く切り殺した。だが次から次へと飛び出してきた数は15体、後ろを取られ一気に窮地に立ってしまった。


「お姉ちゃんこっちはどうにかする。上位種の方はできる」


「厳しいけどやるしかないじゃない」


そう言って姉は対処しようとするのだが、有効打を与えられずに攻撃しようとしてくる上位種に対応するので精一杯でカミトも早く助けに入りたかったのだがうまくゴブリンを倒せずにいた。


ドガン

その時ゴブリンの頭が爆発した。


「リン、カミト生きてる」


「「お母さん」」


ゴブリンたちの背後から母が現れた。そのまま魔法でゴブリンを倒していく。


「上位種が突然たくさん現れたの」


「わかったわ、まずは倒し切っちゃいましょうか」


「うん」


母と協力してゴブリンを倒していった。

姉が前衛なのは変わりがないが、魔法使いが1人増えたことで連続しての魔法の行使ができるようになり、交互に発動してゴブリンたちの攻撃の機会を極力減らしていった。姉も負けじと魔法の合間を縫ってゴブリンたちに手傷を負わせていた。


「これで終わり」


「そうね」


「確認してみるよ」


最後の1体を倒したところで感知魔法を使い周囲200mにゴブリンがいないことを確認した。


「お父さんも来たみたいだよ」


範囲の外から赤い点が近づいてくる。ゴブリンとも様子が違ったので父だとすぐにわかった。


「大丈夫か!!」


父が草むらから飛び出して第一声を放った。


「もう終わったわよ。どうしたの遅かったじゃない」


「お母さんもだよ。危なかったんだから」


よくよく聞いていると父も母も自分たちの方に向かおうとしたところでゴブリンの集団に襲われたようだった。父が母母よりも遅かったのは、距離もあったがその集団に上位種がいたらしく対応に少しかかったからだった。


「お父さんこの後どうする」


「サラ、カミト魔力の残量はどうだ」


「僕はこの規模で来られたらきついかな」


「私はまだ大丈夫だけど、今の戦いでリンもカミトも疲弊してるから今回は帰った方がいいわよ」


「わかったそうしようか」


姉と自分の様子からこれ以上の戦闘は避けた方が良いとの判断で今回は変えることになった。

周囲を警戒しながら帰ったが秒圏者たちが討伐して回っているからかゴブリンに会うことなく森を抜けた。

その足でそのままギルドの方へ向かっていった。


「リード緊急事態だ」


「アイクか。どうした」


「上位種が現れた」


「何!!どのあたりにどのくらいだ」


調査に出ていたアイク達が慌てて帰ってきたことを素早く察して、状況を聞こうとするリード。


「森の奥から上位種がおよそ30、ゴブリンも多数いた」


自分たちが戦ったのは約20体だがそれよりも上位種の数が多い。多い10体は父が倒したのだろう母は上位種がいなかったと言っていた。


「他のところからの情報はあるか」


「今の所お前達だけだ。それでそのゴブリンをどうしたんだ」


「もちろん倒してきたぞ、リンとカミトがほとんど倒したがな」


「よしそれならしばらくは大丈夫そうだな」


今回の戦闘でゴブリンを全部倒してきたと言うことで一安心するリード。逃したゴブリンがいないため追加で大量にくることは少ないと判断したようだった。


「それでリードどう思う」


「上位種は偏っていたか」


「いやほぼ均等にいた。若干リーダーが多かった」


「それならほぼ確実にキングはいるだろうな。問題はその数か」


キングという聞き慣れない言葉が聞こえてきた。母に聞いてみるとゴブリンキングといいゴブリンリーダーなどの上位種よりさらに上の存在だという。その上にはゴブリンエンペラーがいるようだがそこまで進化することは稀だという。

ゴブリンキングは単体ではBランクだそうだが、上位種の数や全体の総数によって脅威度が上がってくる。


「俺が上位種10のゴブリン50、サラがゴブリン40、リンとカミトが上位種20のゴブリン30、合計で上位種30のゴブリン120だ」


「僕たちが戦っているときに15体くらい後からきたよ」


「それは私が戦って他ゴブリンが逃げて言ったのよ、ごめんね」


後から聞いた話だが母が戦っていたゴブリンが半分近くなった時に逃げ出したのだそうだ。それを追いかけて行ったら自分たちと合流できたのだった。ゴブリンが増えた時にはもうダメだと感じ始めていた2人だったが、その逃げたゴブリンのおかげで合流できたのでなんと言えば良いかわからなリンとカミトであった。


「合計で150体倒したのか、その数を出せるということは残りは500体は超えていそうだな、そうなると依頼ランクはA以上だ」


「俺では手が余るなどうする」


「周囲のギルドに声をかけてみるが望み薄だろうな、早めに対処したいんだが」


「とりあえずは周囲のゴブリンを狩っていこう。おそらく浅いところにいるゴブリンは上位種がいないことからキングの集団からあぶれたものだろう。アイクとサラは2人で奥の方に行ってゴブリンの本体を削ってくれ、攻め込む必要はないあくまでも数減らしだ」


「わかった。とりあえず今日はこれで帰る」


「ゆっくり休みな。明日の朝にまたきてくれ」


返事をすると全員で家に帰ってきた。今日1日でとても疲れた。いつどんな時にどんな状況になるかわからないため、力がすぐにでも欲しいがなかなか上がらないことに歯痒さを感じていた。

家に帰ると父と母が自分たちに抱きついてきた。


「お前達が無事でよかった」


自分の魔法による爆発音が聞こえてきてすぐに駆けつけようとしたのだが、タイミング悪くゴブリンの集団と出くわしてしまい対処せざる負えない状況だったそうだ。それでも可能な限り早く倒して向かってきたらしい。


「大丈夫、お姉ちゃんも強いし僕も支えるから」


「そうよ、私は強くなってお父さんとお母さんと戦うのだからこんなところで負けてられないわ」


「そうねお母さんも負けてられないわ」


家族で再度一緒に冒険することを確認してまずは今回の危機を協力してどうにかしようと団結した。

お読みいただきありがとうございました。

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