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37.魔法改良

もう2月ですね…

来週はまた寒くなりそうで嫌になります。布団から出たくない

引き続きよろしくお願いします。

今日は思いがけず休みになってしまった。

姉に鍛錬するかと聞かれたが今日は魔法の練習がしたいと断った。

前回の探索で課題が出てきた。そろそろ火魔法の威力が高くなってきて森での使用が危なくなってくること、風魔法で探索の方法を研究することもしくは攻撃魔法の模索となっている。


「とりあえずは風魔法かな」


風魔法を鍛えることで延焼の心配のある火魔法の使用を減らせるので一石二鳥である。


「探索魔法ってどのようにやればいいのだろう、風を広範囲に広げればいいのかな」


風での探索と言えば広く薄く伸ばしていく感じで行うことが多い。薄く伸ばしていく感じのイメージをなかなか固めることができない。


「うーん、熱源感知とかはサーモグラフィをイメージすればいいからわかりやすいんだけど、風魔法で再現することができるのかな」


何度か繰り返してみたが、やはり風で熱を感じるのは難しいと感じた。もしかしたら異世界特有のもので、感じることができるのかもしれないが今できなければ意味がないので切り替えることにしたのだった。


「やはり広げる感覚って言ったらエアコンとかかな〜でも流れた風で障害物を感知するってできるのかな」


風の流れを知ることができれば風魔法でもできるのだが、どのようにして流れていった風を感じることができるのだろう。


「そうか、魔力を一緒に載せればいいのか。て魔法だから自然と魔力がのるものなのかな、とりあえずやってみようか」


そもそも魔法で出した風は普通の風なのかという問題にあたった。

ただ試してもないのに決めつけるのも勿体無いのでとりあえずやることにした。


「とりあえず『風球よ 敵を打て ウィンドボール』」


ドンッ

激しい音を鳴らしながら木に直撃した。幹の周囲が1mほどだったが激しく揺らしただけにとどまった。もう少し威力が出ないかと思った。結局高火力が好きなのである。


「うーん、いまいち。特に威力がな、この感じだとゴブリンを吹き飛ばしたら、止めは剣で刺さないといけなさそうだな」


威力に注目しており、魔法に魔力がまとっているのかを確認するのを忘れていた。

そのまま魔法の威力をどうあげたら良いのかを考え始めてしまった。


「えっとなら、『風球よ 螺旋回転しながら進め ウィンドボール』」


ドンッ

音としては同じだったが、木の幹には抉れたような跡が残っていた。


「これなら大丈夫かな…ただ詠唱が長くなっちゃったな。って違う違う探索の魔法の研究だった。」


魔法を何度か打ち込み、少し納得のいく威力が出てきたところで、カミトは当初の目的を思い出した。

その時には午前が終わるという辺り、そろそろ昼食の時間なので一旦家に帰らなければいけなかった。


「カミト、魔法は順調?」


「うーんあまりうまくいってない」


「何が?」


昼食中、姉が午前中の出来栄えについて聞いてきた。

うまくいっていないことを伝えるとさらに知りたがってきた。


「探索を行いたいんだけど、風に魔力を乗せられたらいいのにと思って止まってる」


「そうなんだ」


「カミトちょっといい」


「お母さんどうしたの」


姉と話をしていると隣で話を聞いていた母が間に入ってきた。

その声はどこか拗ねているような、怒っているような様子だった。


「ごほん、カミト何か忘れてなぁい?」


「え、う、なんのこと」


「ぐすん、シクシク」


母は答えられない自分に対して泣き真似を始めてしまった。姉を見ると顔を逸らし、父に向けると口笛を吹き始めた。


「ちょ、お父さん、お姉ちゃん助けてよ」


「助けてもらわないと答えられないなんて、シクシク」


「お願いってば」


助けを求めたら状況がより悪くなってしまった。この空気の悪い状況を早く打破したくて父と姉に強めに要請を出した。


「カミト、本当にわからないのか本当に?」


「本当だってば」


「シクシク、ぐすん」


「サラもちょっと落ち着こうか。カミトが悪い、お母さんも魔法使いじゃないか、頼って欲しかったんだよ」


「あ……ごめん」


父に言われるまですっかり忘れていた。午前中には覚えていた気がするのだがド忘れしてしまったのだろうか。まさか認知…ゲフンゲフン、それだけは嫌だ。


「お母さんごめん、うっかり忘れちゃった」


「うっかりで忘れられる程度の認識…」


「ごめんてば」


誤ったところさらに墓穴を掘ってしまった。早く落ち着いてくれないかなと少し面倒に感じてきてしまった。その感情を感じ取ったのだろう母はすぐに切り替え涙を拭きながら話し始めた。


「それでカミト、風魔法で探索をしたいの」


「そうなんだよ風に魔力を乗せて探索ができないかなって」


「できるわよ」


「できるんだ」


悩んでいたことを聞いたところ即答でできることを教えてくれた。即答すぎて驚いてしまった、そして今までの努力は無駄になってしまったのかと落ち込んだ。


「はぁ、4時間の特訓が無駄になった…」


「4時間程度の特訓なんてこれからいくらでも無駄になったと思うことはあるわよ。それを乗り越えて強くなるの」


「しょうがないか、聞かなかった僕が悪いのだから」


「それで探索に似た魔法を教えればいいの?」


母は手っ取り早く何をしたいのか聞いてきてくれた。探索とは違うらしい、言い方がわからなかったために、一時的に言っていただけなので問題ないのだが。


「それでお願い」


「察知や感知と言うのよ。」


「あーそうとも言ったな」


母に言われて、思い出した。そういえば感知系の魔法なんていうものがあったな。喉から出かかっていた言葉を出してくれてすっきりとした気分となった。


「ど、どうしたの急に」


「大丈夫、気にしないで」


「それでどうやったらいいの」


「魔法でいい?スキルでも取ることができるけど」


「スキルでも取れるの、ステータスオープン」


慌ててステータスを開きスキル欄を下へと見ていった。支援魔法がのっているところの中心あたりに察知、感知系の魔法がいくつかあった。一度は見たはずだがスキルが多すぎて見逃していたか忘れてしまっていたのだろう再度ショックを受けた。


「早く気がつけばー」


「しょうがないわよ、で、どうするの」


「なら、スキルはポイントがもったいないから魔法でできるなら魔法の方がいいな」


スキルポイントも有限だし、折角とった魔法を使う機会がなくなるのは勿体無いと感じ魔法で教えてもらえるようお願いをした。


「なら片付けが終わって一息ついたらやってみましょう」


「ありがとう」


そう言って自分の使っていた食器を流しの方へと持ていった。母に教えてもらうまでは魔法について考えようと思い自分の部屋へと入っていった。


「スキルでできることは魔法でも再現が可能、技能なんかもスキルで取得可能、結局はどちらでも取れるということか」


このスキルがなければ代用できないなんてものはごく一部でありそれは魔法や技能も一緒であった。ポイントを消費して取得を早くするか自力で取っていくかの違いに過ぎないのだ。技能として同じことができるようになるだけのため、いくら練習をしてもスキルとして発現することはない。


「カミトー、やるわよ」


部屋の外から母に呼ばれたので動き出す。家の裏でやるらしくすでに父と姉も座って見学をする準備万端の状態であった。

お読みいただきありがとうございました。

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