36.ゴブリンの生態
読んでくださりありがとうございます
私自身読み直していくとテンポの悪さを感じてきました。
それとともに読みづらさにも繋がっているのかなと
現実味を意識してはいましたが何もない話が多くも感じ更に工夫していこうと思っています。
引き続きお読みいただけると嬉しいです。
「カミト今日はよろしくね」
「僕こそよろしくお姉ちゃん」
父の許可をもらった午後、明日、いつもより奥に進んでいくことを決めたので、今日はいつもの付近で2人の連携を確認していこうという話になった。
現在は村を出てすぐの場所で簡単な打ち合わせを行なっていた。と言ってもリンが前衛、カミトが後衛で決定している上、魔法の交流も知らない仲ではないので必要ない。
何を確認したかというと、どの範囲を索敵していくかである。いつもは4人以上でいくことが多いためしっかりと確認しておく必要があったのだ。
「お姉ちゃんが前全体と左右。僕が後ろ中心の左右を見るでいいの」
「いいわよ、私は狩りに何度も行っているから慣れてるし」
「それじゃお願いね」
「ええ、確認できたところで行きましょうか」
確認できたところで進み始めた。
スライムはなぜか自然と増えていくため定期的な討伐が必要であるのだが、上位種を狩るかスタンピードが起こらない限り依頼が出なかったりする。
カミトは森に進みながら見える範囲でなおかつMPが心配にならない程度に魔法でスライムを倒していった。進行方向にいるスライムは姉が切り捨てていた。
「カミトも魔法を使うのには慣れてきた?」
「そうだね詠唱しなくても初級なら打てるようになったよ」
「私に教えてくれた時もそうだけどすごいわね」
「お姉ちゃんも剣技すごいじゃないか、昔は勝てそうな場面もあったけど今はもう無理だよ」
姉弟で褒め合いながら進んでいった。
森に入っていってもそれぞれの思いを伝え合い成長した点を確認しあった。
「前方30mにゴブリン4よどうする」
姉がゴブリンを発見し自分に判断を仰いできた。これも話し合いで決めたことで、前衛で敵と相対し視界が狭まってしまうリンよりも後衛で視野を広く持てるカミトが状況の判断をすることにしたのだ。もちろん姉の方が冒険者としては先輩のため逆に聞くこともあるだろうと話していた。
「とりあえず僕の魔法で殲滅するよ」
「それじゃお願い」
「いくよ『フェムバースト』」
カミトが打った魔法は木の間を抜けてゴブリンに直撃した。爆発に巻き込まれたゴブリンはともかく直撃したゴブリンの中には頭部が爆散したのもいた。
「カミトもう少し威力を抑えられない。家族でいく時なら数も多いし討伐証明とかはあまり気にしてないから高威力でもよかったのだけど、これから依頼を受けていくなら怪訝しなよ」
「そうか魔法の加減か」
魔法の開発にはバリエーションを増やすことと威力を上げることを中心に行なってきたが、これからはその辺りも加減も母に学ばないといけない様子だった。
「今日はしょうがないから1番弱い魔法でいきましょ」
「じゃあファイヤーボールになるけどいい?」
「ええ、私も戦闘しないと連携の練習にならないから」
「それもそうか、わかった」
今回はただゴブリンを討伐をしにきたのではなくて奥へと進むための連携を確かめるために来たのであった。大体の攻撃が1撃のため、どこまで連携の確認ができるかは自己満足になるのである。
それから休憩を挟みながら3時間程度戦闘を行った。1回の戦闘では2〜10体と幅広く多数に対してのよい戦闘を行うことができた。
魔法はファイヤーボールで威力で十分であったし数が多く地面で爆発すればフェムバーストであっても証明部位が残ることもあった。証明部位以外の部位欠損はほぼ確実にあるのだが。
「そういえばカミト、最初は吐いていたのにもう大丈夫なの」
「ああ今日だけでも60体近く倒してるでしょ、いい加減慣れてきたよ」
「本当に最初の時は心配したんだからね」
「ごめん、でも慣れるもんなんだな」
最初の討伐からしばらくは吐き気が必ずついて回ったものだがもうすぐ1000体を超えたのではないかというところまできている。これだけ倒していれば慣れもしてくる。
それでも洞窟での戦闘の場合は匂いがこもってしまうため吐き気を催すことはまだある。
それ以前にこれだけのゴブリンを倒してもいなくならないことに脅威を覚えていた。
「ゴブリンはどうやって繁殖しているんだろうね」
「メスのゴブリンから生まれてくるらしいわよ。あとは人と違って多産みたい。だからなかなか数が減らないのよ」
「そうは言っても今日だけで60体以上だよ。おかしいよ。そのくらいいる場合はいつも巣があったじゃん」
「そう考えればそうね。何か理由があるのかしら」
取り止めのない疑問を話しながら村へと帰ってきた。ゴブリンの討伐証明もリードさんに渡し、お小遣い程度のお金を受け取った。
ゴブリンの数や戦闘回数も報告の際に伝えたところそのくらいであれば様子見だとの判断をされた。異常に発生している場合はゴブリンとの戦闘がもっとあると過去の情報として報告されているようだった。
「これ以上増えたら一時的に討伐隊や周辺の調査隊を組むからたまに報告してくれ。このことを家にいたらアイクやサラにも伝えておいてくれ。俺は今から自警団の方に伝えにいってくる。」
「わかりました」
父と母にも伝えておくように言われた。
この村の最高戦力が父と母なのでそういう情報は入れておかないといけないのだろう。いざとなった時に動くのが遅れてしまっては問題があるからだ。
リードさんは自警団へと伝達するためにギルドを出ていった。
「大変なことになりそうだね」
「ゴブリン程度ならいくら増えても大丈夫よ」
「そうとは限らないと思うよ。今の所、一度で戦ったのは40〜50体くらい。それも洞窟での戦闘だったから一度でくるゴブリンが限られていたから囲まれるとまた違うんじゃないかな」
「そういうものなのね。お父さんたちにも聞いてみましょ」
姉は単純にゴブリンの数が増えると思っているようで、いくら増えても大丈夫と言っている。「数の暴力」、「数は力」と言われるように多く慣ればなるほど何が起るかわからない状況になり危険度が増してくることを伝えたかったが、弟の意見ではそこまで響かなかったようだ。
「「ただいま」」
「おかえり、どうだった」
帰ると2人とも家にいた。
「お父さん聞きたいことがあるんだけど」
「リンどうした」
「あのね今日、ゴブリンとの戦闘が10回近くあって、合計で40体ほど倒したの。」
「それは戦闘回数がちょっと多いな」
「リードさんがちょっと心配してて、様子見だけどお父さんとお母さんに伝えといてって言われたの」
「それは少し心配だな。ちょっと自警団の方に行ってくる」
「リードさんがさっき向かって行ったよ。それにゴブリンがいくら増えても余裕でしょ」
「それでも打ち合わせをしておきたいからな。あと数が増えるとそれだけ危険なんだ」
「カミトも言っていたけどなんで?ゴブリンなんて一撃で倒せるよね」
「リン、カミトもいいか…」
そこからお父さんの話が始まった。
個体の戦力が高ければそれだけ脅威となること。個体の戦力が高くなくても数が増えると脅威になること。
だからこそギルドにランク制度があり、それに見合った依頼しか受けれないようになっていることを説明してくれた。
「なんで数が増えると依頼のランクが上がるの」
「リンならゴブリンを一度に何体ぐらい相手できる」
「わからないけど15は余裕だったわよ。多分50〜100でも相手できるんじゃないかな」
「それってすごいの」
カミトは純粋に姉がどのくらい強いのか気になった。50〜100体倒せるのはすごいのではなかろうかと。
「そうだな。貴族を含めてもこの歳でこれだけ戦えるのは少ないんじゃないか」
「そうよね。カミトはどうなの」
「僕?僕は魔法を使う、密集している前提で言えば、数百くらいはいけるんじゃないかな」
「すうひゃ、どういうことよ」
「魔法前提って言ったじゃん。範囲攻撃すればそのくらい簡単にいくよ、ねお父さん」
自分よりも多いゴブリンを余裕で倒せると聞いてリサはすね始めた。その対応に困ったカミトは父に助けを求めた。
「そうだな、剣士と魔法使いでは戦術が違うからな。これも役割分担だよ」
「そうなの…でも私もカミトに負けないようにするから」
リンはどこまでもカミトに勝ちたいらしい。戦っている場所が違うのだがどう負けないようにしていくのか気になるところである。将来的には本当に永遠に戦い続けるようになっているかもしれないと感じた一幕であった。
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