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33.親同伴の討伐

「オウルすまんな無理言って」


「オウルさんありがとうございます」


「アイクの頼みだから今回は来たがそう多くはチャンスはあげんぞ」


「わかってます。でもミトは本当に強くなったんです」


「それを今回見せてくれるんだろ。レベルは1しか上がっていないようだが本当に強くなったんだか」


「はい。よろしくお願いします」


出会い頭に嫌味を言われたが、試されてる側であるため特に何も言わずにお願いをした。


「それじゃあ行くぞ。今日はオウルがいるから俺が先頭で行くぞ。良いね」


「「はい」」


今日は、ミトの成果を見せる場なので父、オウルさん、ミト、そして自分の4人で森に入ることになった。


スライムでも良いのではと思ったが、動きが遅い相手に勝ってどうするんだというオウルさんの言葉があったため森に変更になった。


「お父さん、オウルさんって森に入ってきても大丈夫なの」


「こういう村に住んでいる人たちは最低限の戦闘はできるさ。そうしないと咄嗟の時に生き残れないからな。だからオウルも大丈夫だ」


「そうなんだ。まあそうだよね」


「やばい時にはお父さんが守るから大丈夫だ」


「わかった。じゃあ行こうか」


「そうだな、ここで時間を潰すのも勿体無いからな。じゃあオウルも行こうか先頭は俺が後ろをカミトが守るからその間をオウルとミトちゃんが移動してくれ」


「ああわかった」


「わかりました」


陣形も決まり村を出て移動を始めた。草原は戦闘を避け進んでいきいつもより少し早く到着した。


「よし森に入っていくぞ。一応オウルも周囲の警戒をしてくれ」


「ああわかった。ミト…本当に大丈夫なのか?」


「うんお父さん私も頑張ってるから見ててね。それにカミトくんのおかげで強くなったんだから」


「そうか、じゃあいくぞ」


そう短いやりとりをして森に入っていった。


「ここから40mほど先にゴブリンが5体いる倒すぞ。まず先制でミトちゃんにお願いしようかな。その後の撃ち漏らしを俺とカミトで倒す。良いね」


「「はい」」


「いきます。『双火よ 敵を打て ファイヤーボール』」


ミトはいつものように2つのファイヤーボールを放つ魔法を詠唱した。ファイヤーボールは二手に分かれ弧を描いてそれぞれの方向からゴブリンの足元に着弾し爆発した。その爆発の勢いでゴブリンが4体が飛ばされ少し離れていた1体のみ状況が分からず仲間に向けて叫んでいた。そこへ父が走り込み立っている1体を切り飛ばした。その後2体は体勢を立て直す前に父に斬られミトの攻撃で2体は即死しているようだった。


「よしこの調子であと何戦かしていこうか」


「「はーい」」


戦闘はミトを中心に父が指示を出してくれた。ミトが活躍できるように初撃はもちろんトドメなどタイミングよく声をかけていたため問題なく討伐は進んでいった。


森に入って2時間程度経った頃、休憩を挟み村へと帰ってきた。


「よしこれで無事終わりだな。オウルどうだった、ミトちゃんは強かっただろう」


「…いやだめだ」


「なんでお父さん…」


「少し強くなったのは認める。だがカミトくんはもっと強かったじゃないか。それにまだレベル的にもまだまだのはずだ」


「え、オウルさん。それは僕もお母さんに教わっているわけで討伐もミトよりもやっているのでレベル的にも上なんです」


「いやダメだダメだ。今回はこれでおしまいだ」


そう言ってオウルさんは家の方へと歩いて行ってしまった。


「アイクさんどうしよう。お父さんが…」


「お父さんどうにかならない」


「うーん、ちょっと話してくる。もしかしたら今日は帰らないかもしれないからお母さんに言っておいてくれ」


「わかった。よろしくお願いします。」


「アイクさんお願いします」


父もオウルさんを追いかけ駆け足で向かっていった。


「カミトくんどうしようか」


「そうだね。でも僕たちじゃどうしようもないからな夕暮れ時まで一緒に今日の反省でもしようか」


「うんわかった」


そこから夕暮れ時まで今日の反省を行い。その反省を生かした魔法の練習を行なった。実践で気がついたことを練習で行う良いサイクルができていた。


次の日の朝


「お父さんおはようございます」


「カミトおはよう」


「オウルさんどうだった」


「あーオウルなあ。話してみたけどダメだった」


「なんで、討伐は順調だったよね」


「そこはオウルも認めてたさ、この前も言っていた親心ってやつさ。もともと農民なら嫁入りくらいまでは家族と一緒のことが多いミトちゃんも同じだとというか冒険者になるっていうこと自体考えてもみなかったんだろうな気持ちの方が追いついていない様子だった。」


「そっかそれなら仕方ないね。でもいつまでもそれじゃ困っちゃうよ」


「それも伝えたさまあもう少し経ったらもう一度話してみるよ。それまではレベル上げだな」


「わかった。少しでもレベルが上がるようにミトと一緒に頑張るよ」


それからというもの再度レベル上げにゴブリンを討伐していった。その甲斐あってかレベル6になった。これまでは相手を殺すのには抵抗があったがカミトたちとパーティを組むため、またさらに強くなろうとミトは火魔法のレベルを上げたようで、上げた後でステータスを見せてくれた。


名前:ミト(10)

種族:人間

レベル:6

EXP:525/1000

HP :1100/1100

MP :10/310

STR :10

VIT :20

IMT :48

MND :20

DEX :30

AGI :20

LUK :10

スキル:光魔法4、火魔法4、INT増強1

ユニークなし


「INTをかなり上げたんだね」


「うん、光魔法を使うにもINTが高い方が回復量が上がるみたいなの」


「そうだったんだ。ってことは回復職は意外に攻撃力高いの」


「それは聞いたことなかったな。今度サラさんに聞いてみるね」


「それなら自分で聞くよ」


「それもそうだね、。ふふふ」


ミトが言うには回復力を上げるにはINTが高くないといけない様子だった。DEXでないことに驚きだが関係がないとは思わないので今後の課題だなと思った。


「次にレベルが上がったら詠唱省略を取ろうと思っているんだけどどうかな」


「詠唱省略を選んだわけは?」


「サラさんが持ってるし詠唱を省略できた方がたくさん攻撃に参加できるかなって」


「なるほど、僕の考えを言ってみてもいい?」


「うん」


「戦闘力を上げるのは詠唱速度を上げるだけじゃないよ。消費MP減少ってのも良いと思うんだ」


「消費MP減少ってどう言う効果なの?」


「魔法を使う際のMPをレベル1上げるごとに5%減少するんだ。もともとの消費MPが少ないものは最低1は減るようになっているみたいだよ」


「そうなんだ」


「だから1回に使用するMPが少なくなるから戦闘を長く続けることができるようになるんだ。どちらもレベルを上げていけば取ることができるから今はどちらでも大丈夫だよ」


「ならカミトくんが言うようにまずは消費MP減少を取ろうかな」


「どっちでも良いんだよ」


「私も良いと思ったから良いの」


「そっかそれなら良いんだけど」


短期決戦であるならば詠唱省略の方が良いかもしれないが、長期的になったときには何回魔法が打てるかの勝負になる。今後1〜2時間程度でなくもっと長い時間戦闘を行うかもしれない、MPが少ない低レベルの時はこっちの方が良いと思っての助言だった。

そうしてさらに討伐を繰り返している間にライトの1ヶ月の指導期間が終わった。

お読みいただきありがとうございました。

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