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29.子どもだけでの討伐

数日後改めてゴブリンの巣を討伐することになった。

6人全員が家に集合して話し合っていた。


「今回はこの前と違う場所にできたゴブリンの巣だな。場所は少し奥になるが落ち着いてやれば大丈夫だ。」


「お父さんとお母さんがいれば関係ないでしょ」


「いや今回はリンが中心となって考えてみよう。フォローはお父さんたちがするからしっかりと計画を立てなさい」


姉の言葉に父と母は基本的には関与しないことを伝えてきた。しっかりと後ろからついてきてくれるようで安心であるが、Fランク3人がいてゴブリンの巣を討伐しても良いのかと思った。


「お父さん僕たちFランクなんだけど大丈夫なの」


「ああそれは大丈夫、前にも言ったがクエスト自体は取れる。ただ監督者がいなければならないがな」


「そうなんだ。まだわかっていないことが多いな」


「そりゃ色々な人が関わってるからな、例外は生まれてくるさ」


問題ないとのことだが、グレーゾーンであるらしかった。推奨はされていないらしい。まずFランクにそこまでの戦闘力がないからだろうと思った。


ただ守ってもらえる人がいるのであれば話は別であり経験は早いほどいいし、レベルアップも早い方がいいのは確かであるため、使えるものは使わないとと思った。


「さあ、私のところに集まって」


「「「はーい」」」


そう返事をして姉の方へと集まっていった3人


「今回は4人でやらなければいけないから何か疑問点があったら言ってちょうだい」


「「「わかった」」」


「今回は森の広場にあるみたいだから洞窟の心配はないわね」


「お姉ちゃんゴブリンはおおよそ何体いるの」


「大体50体くらいだそうよ」


姉はしっかりと依頼の内容を聞いていたようであった。ゴブリンの巣も以前よりは奥にあるだけであり浅いところにあるのは変わりがなかった。


「巣の近くまで行ったらカミトとミトで魔法を放ってもらって私とライトが突撃するって感じでどうかしら」


「リン姉ちゃん、カミトたちの守りはどうするんだ」


「そこは安心して。カミトが守ってくれるから」


「そこは適当だね。」


「カミトくん本当に大丈夫?」


姉の俺が何とかする感じに適当さを感じてしまうのであった。大雑把な姉らしいが、50体もゴブリンがいるとなると1人で突っ込むと流石に囲まれてしまう恐れがあるためしょうがないなと思うのであった。


「まあ大丈夫だよ。剣も多少は使えるしミトは守れるよ」


「お願いねカミト」


「お姉ちゃんとライトは別々で突撃するの」


「いや一緒に入って行くわよ。複数体を相手したことはあるけどまだ10体以上を同時に相手をするのは無理だと思うのよ」


「わかった。2人が突撃して行ったら遠くのゴブリンを倒すことにするよ」


「お願いね」


「リンお姉ちゃん、ライトくん怪我したらすぐに言ってね私の光魔法で治すから」


「ミト、そこはよろしく」


「リン姉ちゃん巣までの隊形はどうするんだ」


「ライトが先頭、カミトとミトが真ん中、私が後ろで全体を見るわ」


「お姉ちゃん俺が後ろでもいいんじゃないか」


「いずれそうなるかもしれないけど今回は剣士2人で魔法使いを守る形でいくわ」


「わかった」


「俺、先頭は初めてだからヘマしたらごめん」


「慌てずに対処していきましょ。不安なことがあればその都度相談しましょう」


「「「はーい」」」


何度かやり取りを行なっていき、話し合いで午前中が終わってしまった。ただ父と母はニコニコした表情で時には席を外して見守ってくれていた。

最初にしては良い話し合いができた。そもそも前衛2人、後衛2人でバランスが良く作戦や立てやすいのも一役勝っていた。

昼食を全員で取り話しながら森の前まで来ていた。


「それじゃあここからはみんな頑張ってね」


「4人ならできると思っているがんばれ」


母と父にそう励まされ元気付けられるのであった。


「お父さんとお母さんはどこにいるの?離れたところからついてくるの?」


「いやリンの後ろにいるよ。離れている時にもしものことが起こったら大変だからな。Fランクが3人もいるんだ任せると言っても完全には離れられないさ。」


「リン〜だからって後ろを守らなくていいってことじゃないからね」


「大丈夫よ。安心して後ろからついてきて」


父と母からの注意事項を受け、4人は森に向かって隊形を組んで歩き出していった。


途中で何度か戦闘を行なったが魔法を使わなくてもライトと姉で対処できたため、問題なく倒すことができていた。相談した結果、証はカミトが持って行くことになった。

特に消耗することなくゴブリンの巣の近くまで到達することができた。ここで最後の話し合いをするために集まった。


「さここよ。上位種はゴブリンリーダー1体とウォーリアー、アーチャーが2体ずつね。どうする」


「最初の話し合い通りに魔法を打ち込んだところにリン姉ちゃんと突っ込めばいいんじゃないか」


「ライトとお姉ちゃんで雑魚と5体の上位種を相手できるのか」


「そこは気合いで何とかする」


「気合いで死んだらどうするのライトくん」


気合いでどうにかしようとするライトに対してツッコミをみんなに入れられていた。


「上位種5体は私1人ではまだ厳しいわね。もちろんライトがいても無理。お父さんお母さん上位種の5体お願いしてもいい?雑魚の50体ほどはどうにかするから」


「いいのかそれで」


「うん、無茶と無謀は回避できる時にはしないとね。折角お父さんとお母さんがいるのに助けを借りない手はないし」


姉は状況をしっかり判断して自分たちの手に余ると考え父と母に助力を願っていた。もちろん自分たちで対処することも大切だと考え上位種は任せるが雑魚は自分たちで何とかすることを伝えていた。


「わかった。お父さんに任せなさい。それでどんな感じで動けばいい」


「お父さんは巣の後ろから攻撃して、上位種はリーダーを残して倒して欲しいの」


「リーダーは残していいのか」


「うん、上位種を全員倒してしまうとゴブリンの統率が全くなくなってしまうから」


「しっかりと考えられているなわかった。それだけでいいか」


「うん、合図はカミトとミトの魔法が合図でお願い」


姉はこの1年間で父から色々なことを教わっているようだった。これが世界の基準にしてしまうとダメだなと思うとともに全員が1流になるためには必要なことであり習得していかないといけないことだった。

父にお願いしたところで素早い動きでかつ静かに回り込むように進んでいった。


「もう少ししたら2人は魔法をお願いね。ライトと私はもう少し巣に近づくわ」


「わかった」


そう言って姉とライトも巣に向かって進んでいった。


「ミトは何の魔法使う」


「私はファイヤーボール2発打つよ、カミトくんは」


「僕はファイヤーボムを打とうと考えてたんだけど巣の範囲が少し広いから同じファイヤーボールにしようかと思ってる」


魔法を放つ前に何の魔法を撃つか2人で相談しながら時間を過ごしていった。

時間がある程度経ちそろそろ打ってもいい頃合いになってきた。


「よし、じゃあ行こうか」


「うん『そうえんよ 敵を打て ファイヤーボール』」


「『火球よ 分身して攻撃せよ フェムバースト』」


2人の場所から7本の筋が生まれゴブリンの巣に向かって飛んでいき着弾と共に小規模な爆発が2つ中規模の爆発が5つ起こった。

その音と共に3人がゴブリンの巣に突入したのかゴブリンの叫び声が増えていった。


「これ以上攻撃するとお父さんやお姉ちゃんたちに被害がいくかもしれないからやめようか」


「わかったよ」


「カーミートー」


「な、何かなお母さん」


「その魔法のこと聞かせて欲しいなーなんて、教えてくれるわよね」


「う、うん」


母からの追及に流石にはぐらかすことが出来ず問い詰められるのであった。

お読みいただきありがとうございました。

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