26.効率の良い依頼
申し訳ありません本来の進みを飛ばして投稿しておりました。
本来ライトとのいざこざの前にこの話が来る予定でした。
次の日、朝からカミトたちはギルドで依頼を選んでいた。
「ミト、今日はどんな依頼をやる」
「うーん、昨日と同じでもいいんだけど」
「Fランクのうちは色々な依頼を受けていこうと思うんだ。最終的に用水路の依頼が早くできると思ったならそれにすればいいし。今のうちから色々なことに手を出す癖つけておこうよ」
「わかったそうしようか。それならこの依頼はどうかな」
「草刈りの依頼か、今日はこれにしようか」
「うん。私が持っていくね」
「お願い」
「リードさんこれお願いします。」
「今日は朝から動くんだな。わかった草刈りの依頼だな。それなら少し行ったところの空き地の雑草を刈ってくれ。」
「「わかりました」」
そう言って2人で指定された空き地へと話をしながら向かっていった。
「結構草生えてるね」
「そうだね。背の高いくさもあってこれは大変そうだね」
「どうする?昨日みたいに燃やしていくの」
「燃え広がったら困るから今日は地道にやっていこうか」
「わかったよ」
そう言いながらミトとカミトは雑草を抜いていった。
「はあ、腰が痛い、ミトはすごいなずっとやってる」
2時間程度進めてきたが、ずっと中腰で草を抜いていたためか腰や足が痛くなっって北島sった。伸びをしながら辞めたいなという気持ちも含めながら1人ぼやいた。
「こういう草を刈るような魔法も開発しなきゃダメかな…知ってるのはエアーカッターだけど発動しなかったんだよな。レベルが足りないのか魔力が足りないのか。でも原理としてはそんなに難しくないはずだからレベルかなー」
「カミトくんどうしたの」
疲れで集中力がなくなっており、手が止まりがちになっていたカミトの様子を見てミトが声をかけてきた。
「ああごめんね。疲れちゃって。」
「カミトくん私より体力あるのにどうしたの?」
「慣れない姿勢で疲れちゃったんだよ。ミトはなんでそんなに平気なんだ?」
「私は、お父さんとお母さんのお手伝いでこの時期は草取り手伝ってるから」
「どうやったらそんなに長い時間できるんだ」
「うーん、慣れかな…あとはこまめに休憩を取ることかな、立って伸びをしたりとかね。私だってずっと同じ姿勢は辛いんだよ」
「そうか、魔法でなんとかできればなと思ったんだよ。」
「それこそカミトくんがギルドで言ったことだよ。何事も経験だって。」
「それもそうだな」
納得はしつつも教師時代の広いグラウンドを授業の合間に黙々と抜いていった場面や、休みの日にボランティアで生徒を集めた時に自分もボランティアで参加したりした経験はあるんだけどなと思いながらも、3時間以上も続けてやったことは確かに無いなと思い直していた。
「とりあえずお昼休憩にしようか。残りは午後に回しても大丈夫だと思う?」
「このくらいなら暗くなる前に終わると思うよ」
「ミトがいてくれて助かった。」
「えへへへ、そんなことないよ」
「本当に、ミトがいなかったらファイヤーボールを打ち込むことも考えていたかもしれない」
「う、打ち込むのは流石にやりすぎかなーなんて」
「わかってるよ。やらないから大丈夫」
そう言いながらも絶対にのちに草刈りの効率のいい魔法を作ろうと決意したのである。…しかし草取りの依頼は低ランクしかないためあまりやる機会がないのを失念していたカミトであった。
「よしこんなものでいいかな」
「そうだねここまでやれば大丈夫だと思うよ」
ミトが言っていたように日が暮れる前に草刈り終了した。暗くなる前にと慌ててギルドの方に向かうのであった」
「リードさん草刈り終わったよ」
「お二人さんお疲れさん、今日は時間がかかったんだな」
「魔法を使わなかったんですよ」
「それはよかった。この村でもあまりいないが、魔法使いだと何をとち狂うのかファイヤーボールとかをぶち込む奴がたまにいるんだ。」
「え、それっていいんですか?」
「ダメに決まっている。そんなことをした時には依頼失敗に加えて状況によっては大幅に減点だ」
「そうですよね。ちなみに周りへの被害がなければどうなんですか」
「それはいいに決まってるだろ。」
「よかったよ」
「ミトお前は何言ってるんだ。」
「え、なんでですか…」
「そりゃお前、1回目の依頼は魔法でやっていただろうが」
「あ、そうか」
「ミト、魔法を使ってもいいけど規模や威力をしっかり制御してならいいってことだよ」
「そういうことだ。その答えに辿り着くまでに何回も失敗する魔法使いもいるんだ。魔法じゃなくても剣士だろうがやりすぎたら失敗になるからなしっかり考えて依頼をこなしていけよ」
「「はい」」
「よしじゃあ確認しにいこうか」
「お願いします」
こうして今回の依頼も無事達成することができた。時には魔法を使い、時には実際に肉体を使いながら日々依頼をこなしていったある日。
今日は1人でギルドに来ていた。
「リードさん聞いてもいいかな」
「おういいぞ」
「依頼の内容のことなんですが、Fランクの依頼ってなぜ村の整備関係が多いんですか」
「そりゃ当たり前だろ、やり方もわからないような奴が来てみな、安心して任せられるか?」
「安心しては任せられないかもしれません」
「そうだろ。この前の魔法を打ち込んだやつの話も自分の家でやられてみろギルドの信用も落ちてしまうわ」
「だからFランクは村や街などが中心になって依頼を出しているんですね」
「そういうことだ。その依頼をこなしていくことで流れややり取りを学ばせていくんだ。力なんかその後でも十分間に合う。」
「村が魔物の大群に襲われたらどうするんですか」
「頭が回ると思っていたがこのあたりはまだ子どもだな。ま、こんな質問してくるのはお前さんだけだがな。答えとしては、よっぽどのことがない限り戦力の当てになんかならん。お前たち兄弟みたいにしっかり力をつけてくるやつなんかほぼ居ない。命がかかってる時にそいつの相手もできんし後方で働かせる以外には使えんのよ。」
「なるほど、だから討伐の依頼などはEランクからなんですね」
「ああそこから冒険者として本格的に活動し始めるんだ。」
「でも依頼の報酬はどこから出しているんですか。村から出しているんですか」
「いやそこは国だな。ギルドはこの大陸中にある緊急時の治安や討伐を手伝う代わりに支援をしてもらうということになっている。その支援の一つが低ランクの時の依頼や報酬だな。」
ギルドと国の関係は思ったよりもしっかりしていた。誰でもなれるからこそ放置ではなくしっかりと流れを覚えてもらう取り組みを国も含めて進めているとは思ってもいなかった。
「僕の認識では荒くれ者もいると思っていたんですが」
「大きい街に行けばそういうこともあるだろうさ、最低限の流れさえわかってしまえばあとは討伐しか受けない力こそ全てだという奴もいるからな。外見上はわからなくてもそういう奴がいるってことは知っておけよ」
「わかりました。色々ありがとうございます。」
「お前は大丈夫だと思うがな1人の力ではどうしようもできないことはある。強くなっても冗長するなよ」
「大丈夫ですよ。その辺はとてもよく分かっていますので、今日はこれで帰りますまたよろしくお願いします」
「おうまたな。……でもよく分かっているってどういうことだ?」
リードは登録間もないカミトがよくわかっていると言ったことに対してなぜその年齢でと疑問に思ったが考えても仕方がないと結論を出し自分の業務に戻っていった。
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