25.初依頼達成
咳が止まりません。
皆さんも体調にはお気をつけください。
「それなら、ランクから聞いてもいいですか」
「ああ冒険者ギルドのランクはF、E、D、C、B、A、AA、Sの8段階ある。Fが見習い、EとDが初心者、CとBが中級者、A、AAが上級者、Sが超越者や人外と呼ばれている。」
「なるほどお父さんたちはBランクだったよね」
「そうだな上に行くほど人数は少なくなるし求められることも高くなる。一定のランクまで上げると次のランクへは試験がありそれを成功させないと上のランクへはいけないんだ。だからBランクと言ってもその試験を何度か潜り抜けてきたってことだな」
「そうかお父さん、お母さんはさすがだな、ちなみにEランクに上げるには依頼をどのくらい成功させる必要があるんですか」
「約100回だな。失敗や依頼に内容で多少前後することはある。回数をこなしていたらある程度でランクは上がれるさ。ギルドとしてもいつまでも見習いにいてもらっちゃ困るからな」
「ギルドの依頼のランクはどこまで受けられるんですか?」
「依頼は自分と同じかそれ以下しか受けれんな、ただ緊急クエストのみ自分の上を受けたり、強制的に手伝ってもらうこともある」
「依頼は2人でやってもそれぞれが1回とカウントされるんですか」
「される依頼もあればされない依頼もある。表面上はわからないようにしてある。」
「もし依頼中に上位の魔物に出会ったらどうすればいいですか」
「まずは逃げることを考えろ戦おうとするな。逃げられないと感じたら戦ってもいいが生き残れる奴はほとんどいないな。それは高ランクの冒険者でも同じだ」
「最後です。この辺の魔物やこの国の中で出る魔物、魔法の詠唱などの本て何かありますか」
「この辺の魔物の情報なら多少あるが魔法関係やより詳しい情報は大きな街や都市に行かないとないな」
「ありがとうございました。ミトは何か聞くことある」
「大丈夫」
「これからよろしくお願いします」
「お願いします」
「こちらこそ頼むな。」
リードさんは質問に対して丁寧に時には注意を繰り返したりと面倒見に良い人であった。これからしばらくは通うことになるので、気になることを聞いても嫌な顔をせず答えてくれる取ろうと頼もしいと感じたカミトであった。
「お姉ちゃんギルドの依頼ってどうやって受けるの」
少しつまらなそうにしていた姉に聞いてみた。すると嬉しそうに答えてくれた。
「お姉ちゃんに任せて。依頼はね入り口横に置いてあるボードに貼ってあるわ。ただ常に受けられる依頼が中心ね。上位のランクの依頼は別にあるみたい。ここに貼ってあるのはDランクくらいまでの依頼が多いのよ」
「そうなんだ。Fランクでおすすめとかある?」
「おすすめというかこの時期には草抜きや草刈りが多いからその辺をたくさんやったわ」
「なるほど」
そう言いながら依頼ボードを見てみると、草刈りの依頼、用水路の掃除、家の掃除などお手伝い関係が置いてあった。
「村から出る依頼はないの?」
「ないわよ。見習いのうちは外に出さない方針みたい。魔物にあった時に対処できない可能性があるからって」
「そか、僕は用水路の掃除を寄ることにするよ。ミトも一緒にやる?」
「うん、いいの」
「もちろんだよ。じゃあリードさんにもって行こうか。お姉ちゃんありがとう」
そう言いながらリードさんの方へ歩き出すカミト、その後ろを小走りで追いかけるミトであった。姉とライトは自分たちの依頼を受けるために依頼ボードを再度見ていた。
「リードさんこれをお願いします」
「よし、用水路の掃除だな、どこら辺がやっていなかったかな…よしなら北門の付近の掃除をしてくれ。」
「北門ですね。どのくらいやればいいんですか。」
「基本的には30〜50mほどやれば依頼1回分としてカウントされていくからやり終わったら報告してくれ、確認しに行く。綺麗さによっても変わってくるから気をつけろよ」
「「はーい」」
注意事項を受け北門の方へと進んでいく2人初めての依頼に緊張していた。
「依頼主はギルドだから特にいう必要はないみたいだからやっていこうか」
「そうだね。うまく綺麗にできるかな…」
「魔法を使いながらやっていこうよ」
「火魔法って使えるのかな」
魔法を使いながら綺麗にしていこうと考えたがミトからの指摘で火魔法は使えるのだろうかと言葉に詰まってしまった。
「ま、まあ使えなかったら手作業で頑張ろうよ」
「そ、そうだね」
「ここら辺か、ここから掃除していこうか」
「うん」
「どこまで綺麗にすればいいと思う?」
「えっと水草と土かな」
「水を止めたら怒られるかな」
「今ビロードだし、野菜を作り始めている時だから怒られちゃうんじゃないかな」
「ちょっと聞いてみようか、すいませーん」
畑を耕す時期であり水を止めてしまうと困ってしまうんじゃないかという点からカミトは近くにいた畑の持ち主に確認をしに走り出した。
「ミトー、2時間程度ならいいって」
「カミトくんありがとう、じゃあ水の流れ止めちゃうね」
「ありがとう」
「私は何をすればいいかな」
「じゃあ火魔法で水草燃やしてもらおうかな」
「火魔法を使って?ファイヤーボールを打ち込むの?」
「水路を壊すつもりかな」
「え、いや、そんなわけないよ、水草を乾かして燃やしてもらおうかと」
「詠唱わかんないけど大丈夫?」
「もちろん教えるよ」
初めてのミトに教えようとしていたら水路を破壊する発言にびっくりしたが、その後丁寧に詠唱を教えファイヤーボールをそのばに待機させることで放射熱で水草を乾かし、カミトが燃やしていった。
「そろそろ2時間だから終わりにしようか」
「そうだね結構進んだかな、どのくらいだろ」
「大体、200mくらいかな、報告してこようか」
そう話しながらギルドに向かっていった。
「リードさん終わりましたよ」
「もう終わったのか。早いな、あまりに短すぎると達成にはしてあげられないがいいのか」
「大丈夫です。ね、ミト」
「うん、大丈夫です。」
「よしわかった。じゃあ今から行くから待ってな」
「リードさんが来るんですか?」
「俺じゃダメか」
「いやそうじゃなく受付は誰がするんですか?」
「このギルドで動いている人間なんかたかが知れてる。急ぎでもない限り待ってくれるさ」
「そういうもんなんですね」
と言いながら『依頼確認中』の札を立ててリードさんがこちらへ来た。カミトは田舎の方じゃこれが当たり前なのか、それともこの村が特殊なのかわからないでいた。しかし郷に入っては郷に従えという精神で少なくてもこの方法で滞りなく村が回っているのであれば問題ないだろうと自分の心に言い聞かせた。
「さてどの辺だ」
「ここから向こうの角を曲がったところまでですね」
「何?!そんなにできたのか」
「まあ魔法を使ったので」
「魔法を使ったにしてはどこも壊れてないな」
「この世界の魔法はかなり攻撃的だな…」
考えの根幹として魔法は攻撃するものや破壊するものという認識があるのではないかと疑いたくなってきた。それにしては飲料水代わりにしたりマッチ代わりにしているので弱く発動させるのか破壊するかの極端すぎる2択に触れ戸惑っていた。
「農家の人にお願いをして水を止めて、カミトくんに教えてもらった魔法で乾かして燃やしました」
「そんな魔法あったかな、サラに教えてもらったのか」
「いえ自分で考えました」
「その年で自分の魔法を持ってるのかすごいな」
「そうなんですか」
「ああ、大人になってからはそう珍しくもない。なぜなら魔法書で書かれていないものはオリジナルとして扱われるから発想次第で作ろことはできる。だが10歳は基本の魔法を扱うので精一杯だからななかなか自分の魔法ってのを持てないんだ」
「勉強になります」
魔法を覚えるのは10歳からということは最初に詠唱を覚えていても練習できないからスタートとしては一緒ということであるがそれまでの練習によって魔法習得の早さが変わってくることを理解した。
「今日の依頼は達成だ」
「よし、やったねミト」
「うん、やったね」
「リードさんどのくらいのポイントを貰えたんですか」
「それは規則で言えないんだ。すまんな」
「そうですか、規則ならしょうがないですね、では今回の依頼達成範囲ってどんな感じに記録するんですか」
「それはな簡易的に区画分けしたもがある。それを古い方から頼んでいるからやってもらったとこを新しい方に分けるだけだな」
「そんな風にされてるんですね。ありがとうございます。一緒にギルドへ戻った方がいいんですか」
「いやここまででいいぞ。お疲れさん」
「「ありがとうございました」」
基本的にはアナログでやっているようだった。状況的に地図も高価な可能性がありそうである。
「カミトくんこれで初めての依頼は終わりだね。早めに終わったけどこれからどうする?」
「ミトは魔力に余裕はあるか?」
「あるよ。練習するの?」
「していこうか」
こうして初めての依頼は無事に終わった。その後今回使った魔法のおさらいや通常のファイヤーボールの練習をして過ごした。姉とライトも無事依頼を達成したことも追加しておく。
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