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21.初めての討伐、そして…

「これから森に入るから草原と違って視界が悪くなるから気をつけるのよ」


「はーい」

今日は初めて森で狩りをすることになった。もちろん目当てはゴブリンを退治することである。


「ゴブリンは基本的に1〜5体ほどで行動するわ。人数が増えるだけ対処が遅れてくるからどうしてもの時以外は攻撃しないようにね」


「はーい。ちなみに火魔法は使っていいの?」


「落ち葉がたくさんできるオトンヌは使わないように。イエンヌでも雪が降っていないうちは延焼してしまう場合があるからやめたほうがいいわね。今はレンテへの変わり始めだから小規模な魔法なら大丈夫よ。」


「分かった」


「いつでも対応できるよう慎重に進むのよ」


「はい」


「ゴブリンがいたわよ。ここから50mくらい先に3体いる。そのうちの1体をファイヤーボールで倒しましょう。近づくわよ、静かにね。」


「うん」

ゆっくりと近づきおおよそ10mくらいまで迫った時、木の影からファイヤーボールを発動した。


狙いを定めたゴブリンにファイヤーボールが頭に当たり「ギャ」という声と共に倒れた。

他の2体はと思い見てみると母がすごい速さで近づき剣で切り捨てていた。


「お母さんすごいね」


「このくらいはね」


「これがゴブリンか…う、うぷ、うぅうぇぇ」

ゴブリンの様子を見たら内臓が飛び出ていたり、ファイヤーボールで焼けた匂いが充満していて急に吐き気が込み上げてきた。


「あーしょうがないわね」


「はあ、はあ、はあ、ううぇぇぇ」


「今日はここまでかな。落ち着いたら帰りましょうか」


「はあ、はあ、うん」

こうしてカミトの初めてのゴブリン退治は終わった。


「ただいまー」


「お母さん、カミトおかえりー」


「おかえり、どう…あーカミトゆっくり休んできな」


「うん」


「お父さんカミトどうかしたの?」


「まあ、ちょっとな。多くの人がかかる病気みたいなもんだ」


「治るの」


「カミト次第だな」


「治らなければどうなるの」


「まあ冒険者は諦めなければいけないかも知れないな」


「え」


「リン止まりなさい」


「でも」


「いいから」

父と姉の会話を背中で聞きながら部屋へと入っていった。


「どうすればいいんだよ」

スライムと違ってゴブリンはほぼ人に近かった、そのゴブリンから体液や内臓、焼けた匂いと今も想像しただけでも吐きそうになってくる。小説やアニメの主人公はなぜあんなに普通に戦い殺せていたのか疑問に思うほどであった。


「こんなんじゃお父さんの言う通り冒険者は無理だな。もうねよ」

それから数日が経った。それまでの期間、父母はあまり触れないようにし姉も心配するような声を毎日かけてくれていた。だが気持ち的に鍛錬する気にもなれずにいつも魔法を練習する場所で物思いに耽る時間が続いていた。


「はあこのままでダメなのはわかるけど…どうすればいいんだよ」


ある日の夜

「カミトちょっといいか」


「お父さんいいよ」


「カミトどうするんだ」


「俺もどうすればいいのかわかんないんだよ」


「そうだなぁ、何がダメだったんだ?」


「ゴブリンの内臓や体液、焼けた匂いが人間を殺したようで無理なんだよ」


「そっかそうだよな、初めて倒したんだもんな」


「お姉ちゃんはどうだったの」


「リンはなんともなかった。でも少なからずカミトのようになる人もいる。多くはないけどな」


「なんでこうなるんだよ…」


「それはなお前が優しいからだ」


「優しいから…?」


「ああゴブリンを人間に重ねて可哀想になったってことだろ」


「そんなことはないけど」


「否定はするがな。普段の生活を見ていればわかるそれに俺はカミトの親だぞ」


「でも」


「まあ考え方を変えてみようか。冒険者になると盗賊を倒すこともある。戦争に参加することもある。そうなったら本当の人間を相手にすることになるんだ。」


「本当の人間…」


「ああだがな考えてみろ。自分の仲間、住む場所を壊そうとしてくる相手だ。それに相手は殺しに来ているんだ。自分の範囲だけ逃れられる、避けてくれるなんて思うなよやらなければやられてしまうんだそのことも考えてみな」


「それは嫌だな」


「すぐには改善するとは思ってない。少しずつやっていけばいいのさ」


「少しずつ。ちょっと頑張ってみるよ。お父さんありがとう」


「お前が一人称を変えるぐらい困ってたんだ。これぐらいはするさ。だがお父さんとお母さんの子だ。のり超えられると信じているぞ」


「うん頑張る」


「よし、じゃあ今日はもう寝な。おやすみ」


「おやすみ」


それからと言うもの1日1体と少しずつであるがゴブリンと対峙して倒していった。日に日に吐く回数も減ってきて倒すことにも慣れてきた。時には剣を使いその感触に再度気持ち悪さが再発したりしたがなんとか持ち堪えながら生活していった。


「やっと慣れてきたな…そろそろ倒すの増やしてみたいんだけどお母さんどうかな」


「あなたが言うならいいんじゃない。ただ無理はしないこと、ちょうどいいことにゴブリン2体いるからやってみなさい」

その場で吐いてしまうことが多かったため1人での討伐は禁止されていたし、自分でも危ないと思っていたので毎回母についてきてもらうようお願いをしていた。


「『火の玉よ 敵を打て ファイヤーボール』…やった。うぷ」

ファイヤーボールを打ち出すとともに走り出し、相方がやられて慌てているところに剣で切り裂いた。やったと同時に吐き気が込み上げてきたが吐き出すことなく我慢することができた。


「よかったわよ。後は慣れるだけね。吐きそうになって止まっていると隙になっちゃうからね」


「うん、分かってる」


「慌てちゃダメよ」


「うん、気をつける」

慌ててもいいことはないと母に暗に言われた。


母と協力しながらゴブリンの討伐数を増やし連携もうまくなってきた時


「カミト、一緒にゴブリンの巣を壊しにいくわよ」


「え、冒険者登録してないけどいいの」


「ゴブリンやスライムを頻繁に倒しに言って置いて今更何を言ってるの」


「それはそうだけど」


「じゃあみんなで行くわよ」


「みんな?」


「家族で!初めての家族での冒険よワクワクするね」


「おー」

初めての家族一緒の討伐にキラキラとした目で姉は嬉しそうに話してきた。その話に少しワクワクするカミトであった。


「カミト無理はするなよ」


「分かったお父さん」

装備を整え森に来ていた。初めての家族一緒ということで森に来る前に連携の確認などを行なった。そうしてゴブリンの巣を討伐する前に途中でゴブリンを倒し連携の確認をする話にもなっていた・


「リン、カミト今回は巣の攻める。普段森で戦っているのとは訳が違うから注意しなさい。」


「訳が違う?」


「そう、洞窟がどこまで深くなっているかはわからない。だが奥に行けば行くほど光が届かず暗くなってくる、そうすると奇襲をされやすくなるんだ。一瞬の気の緩みが窮地になったりするからな」


「そっか、、狭いし剣も触れなくなるかもしれないね」


「リンいい着眼点だ。だからこそ基本的には魔法で倒していく、近づいてきたゴブリンには突きを中心に出せるといいぞ」


「分かった」


「60m先にゴブリン4体いるわよ。打ち合わせ通り、私とカミトで2体倒す、残りを2人お願い」


「ああ」


「『火の玉よ 敵を打て ファイヤーボール』」


「『ファイヤーボール』、行って。」


「任せて」

あっという間に姉は2体のゴブリンを倒してしまった。


「なんでお父さんは来ないの?いつも一緒に倒すのに」


「今回は自由にさせたが基本的に魔法使いがいる場合には、盾となる人が1人はいないと何かあったときに危ないんだ」


「そっか」


「ああいつでも何でもかんでも倒しにいくのは良くないことなんだぞ。1人飛び出して囲まれてしまうこともあるからな。冒険者は命をかけるからこそ考え続けないと行けないんだいいね」


「はーい」


「カミトもだよ」


「うん」


「じゃあこのまま2、3回繰り返して行こうか。」


「「はーい」」

お読みいただきありがとうございました。

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メンタルクソ雑魚うざい
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