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不吉な予言

「皇后様、去死!!」

栄羅は敏麗めがけてナイフを振り下ろす。敏麗は間一髪で避けるが再びナイフが振り下ろされる。敏麗は栄羅の襲撃を精一杯かわす。彼女はナイフに対抗できる物がない。

「やめて、来ないで。」

壁際まで追い込まれた敏麗。

「これで終わりよ。」

栄羅がナイフを振り下ろそうとした時

「そこでだ!!」

栄羅が振り返ると溥儀が栄羅の腕を掴んでいる。ナイフはそのまま栄羅の手から床に転げ落ちる。

「陛下」

護衛達が集まってくる。

「彼女を頼む。」

取り押さえてる栄羅を護衛に引き渡す。

「一体彼女が何を?」

「皇后殺害未遂です。」

「分かりました。彼女は連行します。」

栄羅は二人掛かりで両腕を抑えつけられ連れていかれる。









「だがこの記事には釈放されたと書いてあるわ。」

取り調べでは栄羅は次のように供述している。

敏麗がナイフで栄羅を脅し皇帝との関係を無理強いしたと。

「自分は怖くなって逃げたくて気が付いたら敏麗様からナイフを奪っていた。何ですって?!おふざけの度が過ぎるわ!!」

敏麗は記事を読み上げるとテーブルの上に新聞を叩きつける。

「敏麗、ここに書かれていることは全て嘘か?」

田中が敏麗に尋ねる。 

「勿論嘘ですわ。わたくしが舞踏会を開いたのは鈴花の復讐に協力する事。そして農村の娘達に玉の輿の機会を与える。それ以上それ以下でもありませんわ。」

敏麗は立ち上がる。 

「皇后様、お待ち下さい。」 

舞蘭が制止する。

「私の話がまだです。」

敏麗は再び着席する。

「舞蘭の話って何だ?」

田中が尋ねる。

「実は」

舞蘭が鏡を取り出す。敏麗が亡き恩師から譲り受けた物だ。今は舞蘭が政を図るのに使っている。彼女が宮中巫女に就任した時に霊力が高まり敏麗から受け継いだのだ。

「皇后様、この国はやがて暴動の渦に包まれます。」

舞蘭は鏡で観たという。城が中国人の農民達により包囲される様子を。

「皇后様、今すぐにでも陛下と共に他国へ亡命する事をお勧めします。」

「舞蘭、鏡を貸してくれる?」

「はい。」

敏麗はテーブルの上の鏡を手に取ると壁にかける。呼び鈴で侍女を呼び鈴を持ってきもらう。

敏麗は鏡の前で舞を披露する。これで舞蘭の話の真意を確認しているのだ。

「そんな?!」

鏡の中には城内に農民達が攻めいってくる様子が写し出されている。

「これ、私が見たのと同じ光景です。」

舞蘭が呟く。

農民は皆中国人だ。男も女も両方いる。先導しているのは見慣れた女だ。

「栄羅?!」

農民達の先頭に立っているのは栄羅であった。

栄羅は農民達を率いて城の中へと入ってきた。彼らは敏麗の部屋まで攻め込むと栄羅の合図で敏麗に銃を向ける。

(わたくし死んでしまうの?)

そう考えながら鏡に写された光景を見る。しかし

「芳子様?!」

銃弾を受け倒れたのは敏麗ではなく芳子であった。芳子が撃たれると同時に鏡は元に戻り敏麗達の姿が写される。

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