表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

76/132

村人殺しの犯人

新章スタートです。

「敏麗、なんで鈴花がここにいるんだ?」

ここは宮中の敏麗の部屋。田中の目の前には敏麗と鈴花が向かい合って座っている。

「わたくしが牢から連れてきましたわ。話をしたいって言ったじゃないの。」

「でなんでお前の部屋なんだ?」

「あんな薄暗い牢獄よりもわたくしの部屋でお茶会をしながらのが宜しいのではありません?だって話す事は一緒なんですもの。」

テーブルにはメイドがケーキと紅茶を持ってくる。

「どうぞお好きなものをお選び下さい。」

「わたくしは苺タルトにするわ。」

「じゃあ私はチーズケーキがいいです。」

敏麗と鈴花はそれぞれ自分の好きなケーキを選ぶ。

「田中中佐もいかが?わたくし達と女子会しましょ。」

「敏麗さん、田中中佐が入ったら女子会ではなく普通のお茶会ですよ。」

「それもそうですわ。うふふ」

敏麗と鈴花は見つめ合い笑い合っている。田中は付き合いきれないと言うように部屋を出ようとする。

「お待ちになって。」

敏麗が呼び止める。

「宜しければ同席してくださる?普通のお茶会。」

「珍しいな。いつもは女ばかりに拘ってるお前が男の俺を仲間にいれてくれるとは。」

田中は敏麗の隣に腰を降ろす。

「たまには宜しいじゃない。それに軍の内部のことなら貴方が一番お詳しいじゃない。」

「じゃあ、聞かせてもらおうか?鈴花の話を。」

「はい。」

田中に促され鈴花は口を開く。

 



鈴花がまだ農村で暮らしていた頃の事何度も日本軍が村に出入りしていた。村長の家を訪れてるのも鈴花は目撃した。

「そのうち村の大人達が村長の家に頻繁に集まるようになりました。」

鈴花も一度だけ着いていこう行こうとしたが子供はお留守番してなさいの一言で連れて行ってもらえなかった。

「ある夜物音で目が覚めました。」

こっそり起きてふさまを開けると大人達が出ていくのが見えた。

「こんな時間にとは思いました。」

鈴花が後を着けてみるとそこは村の高台にある畑だった。

「今満蘭女学校のある場所ですわね。」

「はい、敏麗さん。」

「鈴花、そこで見たのか?大島がお前の両親を殺すところを。」

鈴花は黙って頷く。

「1人の軍人が指示を出し、すると数人の兵士達が大人達に銃を向けました。顔は暗くて見えませんでしたが。」

鈴花が灯りを灯した。

「そしたら首元にほくろがあるので確認できました。宴の席で敏麗さんにワインを差し出した大島と同じ位置に。」

鈴花は大島が村の仲間を殺した犯人だと確認していた。

「首元にほくろがある人間なんていくらでもいるだろう。」

「田中中佐、大島ではないのでしょうか?」

「断定はできない。その頃俺は別の任務に関わっていたからな。」

「田中中佐、お願いです。調べて下さい。」

鈴花が立ち上がり田中に頭を下げる。 

「鈴花、お前はどうしたいんだ?」

「私復讐したいです。父さんと母さん殺した犯人に仇を打ちたいです。」

「分かったわ。」

それを聞いていた敏麗が口を開く。 

「貴女の復讐協力するわ。そのためには舞踏会を開きましょう。復讐の舞踏会を。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ